ティッツァーノのスタンド、トーキング・ヘッドは舌に取り付き、意思とは全く違った言動を取らせる能力です。
単独では混乱を生むだけの大した戦闘力を持たないスタンドです。しかし、他のスタンド使いとのコンビネーションで、驚異的な能力を発揮します。
しかし、平和利用を考えた時にどのような活用方法があるのでしょうか?
今回はそんなトーキング・ヘッドのスタンド能力を考察しながら、平和的な活用方法を考えてみます。
もくじ
トーキング・ヘッドの能力
トーキング・ヘッドは相手の舌に取り付くことで、その人の意図とは違う意思表示をさせるという能力です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 35巻」P.197
意思と違うことを喋らせるだけでなく、たとえ筆談であっても、自分の意図と違うことを書いてしまいます。身振り素振りで伝達しようとしても、自分の意図と違う意思表示をさせられてしまいます。
これを防ぐには、両手で口を押えるといった強い意志が必要です。気を抜くとすぐに、自分の思っていることと違う意思表示をさせられてしまいます。
スタンドは非常に小さく非力で、戦闘能力は無いに等しいです。その代わりに、射程距離は比較的長く、推定50m~100mくらいはありそうです。
そのため、遠距離操作型に分類されます。
特徴
スタンドが小さいため、恐らく移動も非常に遅いです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 35巻」P.197
能力を発動させるためには、相手の舌に取り付く必要があります。しかし、スタンド使い相手の場合は、自力で取り付くのは、サポートが無ければ、ほぼ不可能です。
物語中でも、クラッシュのサポートにより、ナランチャの舌に取り付いています。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | E | |
射程距離 | B | 射程距離はなかなか長い |
持続力 | A | 張り付いている限り、能力は持続する |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
スペックは射程距離と持続力以外は、全てEという低さです。
特殊能力である、“相手に意図と違う意思表示をさせる”だけが頼みの能力です。
特殊能力
特殊能力は相手の意図と違う意思表示をさせることです。
この能力には次の特徴があります。
- 発言は本人の意図と違う内容になる
- 身振り素振りもコントロールできる
- 筆談での意思表示もコントロールできる
- 強制的に意図と違うことを喋らせることができる
トーキング・ヘッドが舌に取り付いている間は、相手が喋ることは自動的に本人の意図と違うことになります。ナランチャは”反対のことを答えてしまう”といっていますが、実際には反対のことと言うよりも、意のままに違うことをしゃべらされてしまいます。
トーキング・ヘッドは相槌や指差しなどもコントロールできます。
この強制力は非常に強いです。首を横に振ろうとしても、首が折れそうなくらいの力で強制的にうなづかされてしまったりします。
文章で自分の意志を伝えようとしても、文章の内容までコントロールされてしまいます。
どんな形であれ、意図と違う意思表示をさせられてしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 35巻」P.205
その他には、取り付いた舌を異常に長くして、自在に操ることも可能です。
相手が意思表示をしようとしてない時でも、強制的に意図と違うことを喋らせることができます。
これを防ぐためには、両手で口を塞ぐなどの強い意志が必要です。そのため、しゃべらないようにすると他のことができなくなってしまいます。
この特殊能力は舌に取り付いている間は、自動的に発動します。
解除するには、一時的に舌から離れる必要があります。
有効度
取り付いた相手に意図と違うことをしゃべらせて、プラスになるシチュエーションと言えば、仕事や入試の時の面接くらいです。
緊張しがちな本人に代わり、面接の達人が受け答えすることで、合格の手助けをするのであれば役立ちそうです。
でも、これは不正行為でアウトな気がしますけど…。
リスク
同意を得た上であれば、能力を使うことには直接的なリスクはありません。
でも、不用意なことをしゃべらせることで、トラブルを招いてしまうリスクはあります。
舌禍に巻き込まれるリスクには、十分注意が必要ですね(^^;
悪用度
相手に取り付いて、自分の意のままにしゃべらせることはできても、相手は自分が何者かに支配されてしまっている自覚があります。
そのため、気付かれずに能力を使うことが不可能です。
トーキング・ヘッドは、自分の身を守る能力が皆無なので、悪事に使うことは、事実上困難です。
世界への影響
能力を使うこと自体には、世界への影響はありません。
権力者に取り付いて、コントロールすることで、世界を大混乱に陥れることならできそうです。
使い道と活かし方
トーキング・ヘッドは要は人を意のままに操る能力です。相手が抵抗しなければ、意思伝達は全てコントロールすることができます。
そこで、こんな活用方法を考えてみました。
ここぞという時のビジネスの商談など、失敗できない時に、トーキング・ヘッドによって、代わりに交渉してもらうなんてどうでしょうか…。
ただ、コントロールする側にもビジネススキルが求められるので、有効度は疑問がありますけど…。
総合評価★★☆☆☆
人を自分の意のままにしゃべらせることができたからと言って、役立つシチュエーションがあまりありません。
悪事に利用しようと思っても、証拠を残さずに能力を使うことが不可能です。非力過ぎて、日常生活でも役に立ちません(T_T)
こんな能力持ってても何の役にも立ちそうにないので、総合評価は★★☆☆☆としました。
自分だったらどう使うかって考えてみても、全然、便利な使い方が思い付きません。
人を意のままに操れるって、夢のように思えて、実は全然役に立たないんですね。意外な発見でした…。
§トーキング・ヘッドが登場する巻(文庫本)§