涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)は、ルーシー・スティールに発現したスタンドです。

運命が固定され、それに抗おうとすると悲劇的な結末を迎えるという、恐ろしい能力です。

使われた方は破滅的な能力ですが、果たしてどんな活用方法があるのでしょうか?

今回は涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)のスタンド能力の考察と、活用方法を考えてみます。

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もくじ

涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)の能力

ルーシー自身はスタンド使いの素質が無いため、実際には遺体自身の能力と考えられます。

原作中でも遺体がルーシーに語り掛けることで、能力が発現していました。

遺体の声

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 13巻」

その能力は、ルーシーが流した涙がカッターとなり、それで相手を切ることで発動します。切られた相手は、運命の流れが断ち切られてしまい、切られた時に起きていた事象を繰り返してしまいます。

飛んできた物にぶつかった人は、いつまで経っても同じ場所に色んな物がぶつかってきます。

特定の場所に座っていた人は、そこから離れようとしても、その場所に戻ってしまいます。

席に戻ってしまう

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 13巻」

チケット・ゥ・ライドに切られてしまったら最後、他のことが何もできなくなり、人生が終わってしまいます。

人に破滅をもたらす、絶望的な最凶スタンドと言えます。

特徴

涙のカッター自体は、100均に売っているカッターナイフと同等の切れ味と思われます。そのため、破壊力は最低の“E”です。

その他、スピードや射程距離も”E”と、全体的なスペックは低めです。

【基本スペック】
項目 評価 備考
破壊力 E
スピード E
射程距離 E
持続力 C
精密動作 E
成長性 C

スタンド自体のスペックは低いものの、特殊能力が力です。

切り付けて傷を付けるまでは、自分でやらないといけないため、相手に能力がバレていると相手を傷付けるのが難しくなります。

物語中でも、スタンド使いであるヴァレンタイン大統領の前には無力でした。

特殊能力

チケット・ゥ・ライドの特殊能力は、相手の運命を固定して先に進まなくしてしまうことです。

この能力には次のような特徴があります。

  • 切り付けた時に確定していた相手の運命が固定される
  • その運命から逃れようとすると再び同じ運命が繰り返される
  • 繰り返される運命は存在した場所や事象など様々
  • 運命を固定されると他の行動が一切できなくなる

同じ運命が繰り返されるといっても、ほとんど災難に近い形で強制的に戻されるため、知らずに行動を続けると、非常に危険です。ほとんどの場合は、命を落とすことになります。

だからと言って、生きるためには何もしないわけにはいかないため、能力を解除されない限りは破滅することが確定の恐ろしいスタンドです。

何度も同じ場所に!

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 13巻」

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有効度

チケット・ゥ・ライドの特殊能力は、運命を固定すると言っても、相手を拘束するようなものではありません。涙のカッターで傷付けられた相手には、あらゆる災難が降りかかります。

ちょっとしたお仕置き程度にとどめるといった調整もできないため、能力を使われた相手は破滅してしまいます。

有効な使い方が存在しないスタンドです。

リスク

チケット・ゥ・ライドはリスクの塊のようなスタンドです。

涙のカッターで傷つけられた相手は、破滅的な災難が降りかかるため、うっかりでも傷つけてしまうと、取り返しがつかない結果につながります。

能力を解除すれば、最悪の結果は防げるかもしれませんが、それでも大怪我や経済的な損失を負わせる可能性が高いです。

相手に危害を加えることしか能がないスタンドである以上、使用には大きなリスクが伴います。

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悪用度

チケット・ゥ・ライドで殺害された人物は、事故死にしか見えません。

そのため、多額の保険金を掛けた上での、保険金殺人などに使えそうです。

あるいは、他人と共謀して、傷害保険に加入してもらい、その人に大怪我を負わせ、保険金を詐取することもできそうです。

しかし、下手をすれば命を落としかねないので、悪事にも使いにくい能力です。

世界への影響

運命を固定するといっても、それは能力を使った相手だけです。

何十億もいる人間の一部が破滅しても、世界的な影響はほとんど無いでしょう。

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使い道と活かし方

運命が固定されてしまう破滅的なスタンドですが、既に運命が尽きている人には、逆に固定することの方が都合が良いかもしれません。

というわけで、このような活用方法を考えてみました。

涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)の活かし方


末期がん患者など、余命僅かの人に対して、運命を固定すれば、やり残したことをやる時間を作ることができます。と言っても、新しく別の行為ができるわけではないので、会いたい人に来てもらって、伝え残したことを話すなど、できることは限定されます。

ただし、死期が迫った人は、そもそも動き回る事ができる状態では無いことが多いと思われます。そのため、喋るくらいでちょうど良いかもしれません…。

総合評価★★☆☆☆

チケット・ゥ・ライドはスティール・ボール・ランの中心である、遺体によるスタンド能力です。

ところが、使われた相手が破滅的な結末を迎えてしまう、愛も恵みも無い能力です。

そういうわけで、総合評価は★★☆☆☆としました。

自分も他人も幸せにできない、残念なスタンドです。

§涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)が登場する巻(文庫本)§