
高い防御力を誇るスタンドです。しかも、一度触れるとその攻撃から逃れることは困難です。
物理的な攻撃しかできないスタンドに対しては、めっぽう強い能力です。子供の頃に読んだ時も「メチャクチャつえ~じゃん!」と思ったものです。
しかし、その能力は一言で表現すると、物を食べるだけです…。
果たしてこんな能力に、活用方法は存在するのでしょうか?
というわけで、今回はイエローテンパランスの活用方法を考えてみます。
イエローテンパランスの能力
スタンドの外見はスライムのような感じです。実際に質感も弾力のあるゲル状のスタンドです。
本体の名前はラバーソウルで、DIOから金で雇われて、ジョースター一行を襲撃しました。そういうわけで、肉の芽は埋め込まれていません。
DIOって、金で雇った奴には、肉の芽を埋め込まないですよね。
花京院やポルナレフは、忠誠心を植え付けるために、埋め込まれました、でも金で雇った奴こそ、一番裏切りやすいのに、理解できない基準です。
他にもヴァニラ・アイスには埋め込まず、エンヤ婆には埋め込んでいます。DIOが何を持って忠誠心と考えるかの基準が、よく分からないです(^^;
シンガポールで花京院に変装する形で、承太郎を襲ってきました。
特徴
決まった形状を取らないスタンドです。高い防御力を誇り、スタープラチナのオラオララッシュも完全に吸収するほどです。
しかも、体の周りを覆って、他人に変装することができます。皮膚や衣服なども完全に再現できるようで、外見では判断できないほど、精密に変装することができます。
ただし、本体のラバーソウルは外見は完璧に似せるクセに、性格を真似ようとは考えないみたいです。
承太郎に対して、挑発的な言葉を吐いたり、スリに対して、アルゼンチンバックブリーカーのようなワイルドな技をかけるなど、好き放題です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.159
最も、それは承太郎に手を出させるための、挑発だったのかもしれませんが…。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | D | 能動的な攻撃力は低いですが、防御力は高いです |
スピード | C | |
射程距離 | E | 一度ロープウェイで数十m程度離れています |
持続力 | A | |
精密動作 | E | 狙ってスライムを飛ばすなどはできない模様 |
成長性 | D | 食べることでスタンドの大きさは成長する |
イエローテンパランスは、凡人にも見えるスタンドです。ただし見える理由は、ストレングスとは違い、喰らった肉と同化しているからです。そのため、人間でも触れるという特徴があります。
凡人に見えるというのは、実はとっても便利な能力ですね。
ちなみにイエローテンパランスを操るには、かなりの集中力が必要なようです。
承太郎が水圧を利用して、マンホールの蓋をぶつけただけで、スタンドが解除されてしまいました。意識が飛んだことが原因かもしれませんが、すぐそのあとの場面では、ハッキリと意識があるので、飛んだとしても一瞬のはずです。
ちょっとだけでも集中力が切れると、解除されてしまうデリケートさがあるようですね。
特殊能力
イエローテンパランスに触れた相手を、消化して食べてしまうという能力です。犬などは一瞬で消化されてしまいました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.193
そして、食べた相手を栄養として、スタンド自体も肥大化します。
また、イエローテンパランスは、スライム状のスタンドの一部を、相手に付着させることができます。付着した部分から、だんだんと食べられてしまいます。
さらに付着したイエローテンパランスは、熱すると放射状に広がって、付着範囲が広がります。そして、冷やすと針のような形状になって固まり、皮膚に更に食い込みます。
また、イエローテンパランスは食欲旺盛です。(むしろ、ラバーソウルの方の食欲かもしれませんが…)カブトムシを見て、食欲を抑えられなくなり、捕まえてむさぼり食べています。
しかし、スタンドが食べるとはいえ、犬や人肉を食べるなんて、気持ち悪くないんでしょうかね…。好き嫌いなく、何でも食べるラバーソウルが凄過ぎです(-_-;)
このイエローテンパランスのエピソードにだけ、未だに解消されない疑問がいくつもあります…。
誰か合理的な解釈を教えてください…(^^;
- 花京院はどこにいたの?
- 偽花京院が出したハイエロファントは何なの?
- 食べている限り肥大化し続けちゃうんじゃないの?
承太郎とラバーソウルのバトルの間、花京院はどこにいたんでしょうか?監禁されていたなんて、描写も無いですし、最終的に何事も無かったかのように合流しちゃってるし…。
シンガポール観光でもしてたんでしょうかね?
花京院に扮したラバーソウルが、スリを捕まえるために、ハイエロファントグリーンを出してます。なぜ、ラバーソウルに出せちゃうんでしょうか?
イエローテンパランスを、ハイエロファントに化けさせたんでしょうかね…。
食べまくってたら、どんどん肥大化して、地上がイエローテンパランスだらけになっちゃったりしないんでしょうか?
そんなことになったら、世界は地獄ですね…。
有効度
イエローテンパランスは、圧倒的な防御力を誇りますが、平和目的で利用する場合は、防御力なんてさほど重要じゃありません。
やはり、ポイントになる能力は、食べることと変装することだと思います。
何でも食べてしまう能力なので、食品廃棄物などの処理はできそうです。しかし、変なものを食べるのは気持ち悪いです。美味しいものは、普通に自分が食べたいです。
そうなると、色んなものに変装できる能力が、色々な使い道があって便利そうです。
自分自身は食べられたりしないので、恐らく相手を食べるかどうかも、自分でコントロールできるのではないでしょうか。
そうなると、他人を変装させるという使い道もありそうです。
リスク
リスクは間違って、人間を食べてしまうと、傷害罪などに問われる可能性があることです。
殺傷力が高いスタンドですし、扱いには十分注意が必要です。
悪用度
イエローテンパランスは、凡人にも見えてしまうスタンドです。そのため、動物や人間を食べると目撃されたり、証拠が残りやすいです。
そもそも、人を傷つけるような悪用方法は、リスクばかり高くて、メリットがありません。
それよりも、他人になりすまして、詐欺や窃盗を働く方が、上手な悪用方法だと言えます。
世界への影響
他人に返信しても世界に直接的な影響は無いでしょう。
また、どんなに食料をむさぼり食べたとしても、世界が食糧不足になるようなこともないはずです。
イエローテンパランスが世界に与える影響は、ほぼ無いと言えます。
使い道と活かし方
消化して食べるという能力は、特に活用方法を思いつきません。食品廃棄物の処理や害獣駆除などの使い道が考えられますが、そんなのスタンドを使わなくても、代わりの方法はいくらでもあります。
やはり、他人に変装できることが一番、汎用的な能力ではないでしょうか?
そこで、イエローテンパランスの活用方法は、このようなものとしました。
イエローテンパランスは、自在に変装できます。架空の人物でも、実在の人物でも問題無いようです。
それを踏まえると、まず考えられるのが、ファッションショーや写真撮影などのモデルです。
モデルとして理想の外見の人間になれます。もし、実在の芸能人やモデルの代わりに仕事を代行することも可能です。
また、人を返信させてあげることもできます。ハロウィンなどの仮装や、理想の外見になることなど、その人の変身願望をかなえてあげることもできます。
とは言え、射程距離が短いので、常に自分がすぐ近くにいる必要があります。
他人に使う場合には、不便な能力です。
総合評価★★☆☆☆
イエローテンパランスの一番の武器である、触れた物を消化して食べてしまう能力は、有効な活用方法が思いつきません。
それどころか、人を傷つけてしまうリスキーな能力です。
また、変身能力も射程距離の短さのせいで、自分以外にはあまり有効ではありません。
そのような、使い辛さを考慮して、総合評価は★★☆☆☆としました。
まぁ、護身用には役立ちそうです。
車に轢かれたり、高い所から転落しても、無傷でいられそうですね…。
§イエローテンパランスが登場する巻(文庫本)§