ホワイトスネイクはストーンオーシャンのラスボス、エンリコ・プッチが操るスタンドです。
このブログのタイトル、『お願い!プッチ神父』の由来になっているスタンドの考察記事に遂に到達しました。
しかし、改めて深く考えると、色んな事が分かりました。
人のスタンド能力や記憶を奪うことができるという、夢の能力ですが、どうすれば平和利用できるのでしょうか?
今回はホワイトスネイクの能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
ホワイトスネイクの能力
ホワイトスネイクは他人のスタンド能力と記憶を、CDにして抜き取るというものです。
スタンドと記憶を抜き取られた人間は廃人となり、生命維持装置などで延命しなければ、やがて死んでしまいます。
また、ホワイトスネイクには、CDにするための前段階の能力として、対象者を眠らせて心をドロドロに溶かすというものがあります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 41巻」P.66
眠らせた相手には、自分が意図した夢を見させて、それを現実と錯覚させることができます。心を溶かされることで、対象者の体内でCDが出来上がり、抜き取ることができるようになります。
CD化することができれば、ちょっとした衝撃でもCDが出てきてしまうため、他人でも抜き取ることができます。
特徴
公式発表のスペックは”?”が多いものの、射程距離はとても長く、タイプとしては遠距離操作型に分類できます。
また、後々にメイド・イン・ヘブンにまで変貌を遂げるため、成長性もかなり高そうです。
プッチ自身もスタンドと数メートル程度の距離であれば、スピードとパワーも増すと言っています。実際に手刀で人体を貫いたり、切り裂いたりできるため、破壊力もかなり高いと思われます。
総じて高スペックなスタンドです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | ? | 手刀で人体を切り裂いたりしているので、かなりの破壊力 |
スピード | D | |
射程距離 | ? | 明らかに遠距離操作型なので少なくともB以上か? |
持続力 | A | |
精密動作 | ? | |
成長性 | ? |
ちなみに物語が進むと、心を溶かさずとも瞬時に相手のスタンドと記憶をCD化しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 46巻」P.143
もしかすると、グリーンドルフィンストリート刑務所の囚人たちは、知らぬ間に夢を見させられて、一度心を溶かされているのかもしれません…。
特殊能力
ホワイトスネイクの特殊能力は、相手のスタンドと記憶をCD化して抜き取るというものです。
スタンドと記憶は、それぞれ1枚のCDになっています。
能力の特徴は以下の通りです。
- 記憶のCDを、自分の頭に挿入するとその人物の記憶を見ることができる
- スタンドのCDを、自分の頭に挿入するとそのスタンド能力を使えるようになる(ただし適性が無いスタンドCDは挿入できない)
- スタンドのCDは凡人でも、スタンド使いでも挿入可能。スタンド使いが挿入された場合は、元々の能力と2つ兼ね備えることができる模様
- CDを挿入した人間が死ぬと、その人間と共にCDも消滅する
- CDはホワイトスネイクのスタンドから離れていても消滅しない
- CDは心そのものなので、抜き取られた相手は、やがて死んでしまう
スタンドのCDは、誰にでも挿入できるものではなく、対象者の性格や志向と、スタンドの性質がある程度近い必要があります。
また、挿入したCDは、再度抜き取ることが可能です。その際には、心を溶かす必要はありません。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 41巻」P.174
さらに挿入できるCDは、記憶やスタンドのディスクだけでなく、命令を書き込んだディスクも可能です。
その命令の内容は、本人の能力を超えたものでも可能で、原作中でもカエルに「10m進んだら爆発しろ」という、残酷な命令を実行させました。
そして、忘れてはならないのが、相手を眠らせて、現実と錯覚させるほどの夢を見させることができることです。
実はこちらの方が、便利かもしれません…。
有効度
スタンドと記憶をCD化して抜き取ると、相手の命を奪うことになってしまいます。
特にスタンドのCDは、ある程度、長時間使いたい場面もあると予想されます。
そうなると事実上、スタンドのCDを借りて使うのは難しいです。
しかし、記憶のCDであれば、一時的に借りるだけ済むはずです。
本人が忘れているような深層心理にある記憶を読むことで、カウンセリングなどに活用できるかもしれません。
リスク
CDを抜き取った相手は、死んでしまう可能性があります。
抜き取ったCDを紛失したりしたら、大惨事となってしまいます。
CDを抜き取る行為は、リスクの塊なので、細心の注意を払う必要があります。
悪用度
悪用目的であれば、非常に役立つスタンドです。
記憶を読み取ることは、銀行口座の情報や、ビジネスの機密情報など、あらゆる有益な情報を盗むことに繋がります。
経済犯罪などあらゆる犯罪に役立ちます。
また、スタンドCDであれば、その能力によっては、さらなる悪事に利用可能です。
まさに悪の帝王にふさわしい、スタンド能力と言えます。
世界への影響
単にCDを抜き取るだけであれば、ただちに世界に影響がでることはありません。
また、対象は1人だけなので、たとえ死なせてしまったとしても、さほどの影響はありません。
能力は凶悪ですが、世界への影響はほとんど無いスタンドです。
使い道と活かし方
ホワイトスネイクはCDを抜き取った相手を死なせてしまう可能性があるスタンドです。そのため平和利用を考えた時に、この能力は封印せざるを得ません。
そこで、こんな活用方法を考えてみました。
CD化した心を抜き取るのはあまりにリスキーです。そこで、抜き取る一歩手前の夢を見させる能力を活用すると良さそうです。
『トータルリコール』の映画のように、現実と錯覚するような夢を見させる商売をするのです。
見る夢は恋愛、冒険、権力者になるなど、その人の好きな夢を見させてあげます。
平和的でとっても喜ばれる使い方です。
総合評価★★★★☆
ホワイトスネイクは、相手のスタンドと記憶をCD化して、人に挿入できるという、このブログのコンセプトにもなった夢の能力です。
しかしながら、相手を死なせるリスクがある危険なスタンドです。うっかり死にかけた虫や動物にCDを挿入してしまったら、CDは消滅してしまいます。
そんなデリケートな能力であることを踏まえ、総合評価はちょっとだけ減点して、★★★★☆としました。
スタンドや記憶のCDはあまり乱用せず、“ちょっとだけ拝借”といった使い方をするのが良さそうです。
§ホワイトスネイクが登場する巻(文庫本)§