黄金の風のクライマックスで、打倒キング・クリムゾンのためのカギになったのは、スタンドの矢でした。

その矢によって発現したのが、このゴールド・エクスペリエンス・レクイエムでした。

シルバー・チャリオッツ・レクイエムとは違い、ゴールド・エクスペリエンスの外見を残しており、ちゃんとジョルノがコントロールできるスタンドでした。

永遠に真実に到達することがない、“終わりが無いのが終わり”という能力です。

この人の運命を支配することができるスタンドには、どのような活用方法があるのでしょうか?

今回はゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力の考察と、その活用方法を考えてみます。

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もくじ

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力は、対象者が確定させた行動結果に到達する前に、完全に振り出しに戻してしまうことです。

スタンドを矢で刺し貫くことで発現する、レクイエム能力に共通するのは、人の精神を支配するということです。

そのため、原作本での説明には、「攻撃してくる相手の動作や意志の力を全てゼロに戻してしまう」と書いています。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムのスペック

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 39巻」P.226

相手の行動やスタンド能力を振り出しに戻してしまうのは、”その人の意思や精神力を支配しているから”という理由のようです。

特徴

原作本でのスペック説明では、全てが”なし”になっています。

しかし、スタンドの射程距離は、ゴールド・エクスペリエンスと同様の距離のようです。そのため、近距離パワー型に分類しました。

また、振り出しに戻す能力以外にも、ゴールド・エクスペリエンスの時と同様、物体に生命力を与える力を持っています。ただし、ゴールド・エクスペリエンスと違うのは、指から出した弾丸ビームのようなもので、射撃した物体に対しても、生命を与えることができることです。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの遠距離攻撃

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 39巻」P.177

ディアボロに対しても、ビームを発射して手の甲を貫き、その背後に合った壁の破片をサソリに変えています。

【基本スペック】
項目 評価 備考
破壊力 なし 相当なパワーのはず
スピード なし 凄いラッシュスピードのはず
射程距離 なし 近距離パワー型のはず
持続力 なし 明らかにA
精密動作 なし
成長性 なし

ご覧の通り、どういった根拠なのか不明ですが、スペックは全て”なし”になっています。

“真実に到達することが無い”からなんでしょうが、実際にディアボロを射撃したり、タコ殴ったりしてるので、破壊力やスピード、射程距離の概念はあるはずだと思うんですが…。

無駄無駄ァ

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 39巻」P.205

持続力だって、明らかにAだと思います。

特殊能力

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムには、元々のゴールド・エクスペリエンスの能力も備わっています。

それを含めると、次のような特殊能力を持っています。

  • 物体に生命を与えて、動植物に変える
  • 作り出した動植物は、ある程度自分の意志でコントロールできる
  • 指から発射したビームで生命を与えられる
  • 相手の行動を結果に到達する前に振り出しに戻してしまう
  • 能力を使った本人も、起きたことを認識できない

振り出しに戻す能力の方は、解除すると振出しに戻った後に別の結果に向かい、持続させるといつまでも結果に向かう⇒振出しに戻るを繰り返すことになるようです。

ディアボロはキング・クリムゾンの能力で、一旦はジョルノの心臓を貫ぬく未来を確定させました。しかし、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力で、振り出しに戻された後、永遠に死に続けるという別の結果に向かい続ける状態になってしまいました。

ジョルノの心臓を貫くまでの結果と振り出しを繰り返していないことから、一旦能力を解除してから、別の繰り返し状態に突入させたと考えられます。

ちなみに、ディアボロは無駄無駄ラッシュを喰らった後に、排水溝に流れ着き”自分はなんとか生きている”と言っています。

でも、この時には既に、死ぬという結果に向かい続けるという、無限ループに突入していました。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力は、一旦は結果を確定させる必要があります。そいういったことを考えると、無駄無駄ラッシュを受けた時点で、既に死亡していたと考えられます。

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有効度

自他問わず、事故や災害など、身に起きる不幸を無かったことにできます。

人の不幸を帳消しにできる凄まじい能力です。でも、人の不幸を何でも帳消しにすることが、本当にその人のためになるのかは微妙です。

ゲームで、都合の悪い結果になった時に、リセットを繰り返す遊び方はつまらないと思います。

また、本人も何が起きたのかを認識できません。自分に対する危害は、スタンドが自動で守ってくれるようですが、自分の意志でコントロールするのは難しいようです。

リスク

能力は結果に到達できずに、振り出しに戻るというものです。直接ダメージを与えるわけではないため、基本的には安全な能力です。

使用対象も選べますし、能力も完全にコントロールできます。

そのため、使用リスクはとても低いスタンドです。

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悪用度

要するに都合の悪いことは、何度でもリセットしてやり直すことができる能力です。

どんな犯罪を行っても、自分に都合の悪い結果は、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが自動で帳消しにしてくれます。

しかも、誰にも気付かれないため、悪用時のリスクが皆無なのもいい点です。

世界への影響

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力の影響範囲は世界中です。自分の都合の良いように、何度もリセットできるため、世界への影響は非常に大きいです。

しかし、実際には能力を使われたことに、気付く人はいないです。

そういった意味では、影響は無いと言えるかもしれません。

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使い道と活かし方

終わりが無いのが終わりというのが、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力です。ということは破滅という終わりにも到達しないということになります。

とうわけで、こんな使い道を考えてみました。

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの活かし方


自分の破滅に繋がるような災難は、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが自動で防いでくれるようです。

そこで、冒険家や災害救助など、極めて危険が伴う職業はどうでしょうか?

例えば有人火星探査船の乗員など、リスクの高い冒険の一員になると、人類に貢献できるのではないかと思います。

総合評価★★★★☆

ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは、終わりのないのが終わりという能力です。

自分に対する危害はリセットし、敵に対しては無限ループに陥らせることができます。しかし、自分自身が何をしているのかが、認識不能です。

夢のような能力ですが、認識できないとなると、多少使い勝手が落ちると考え、総合評価は★★★★☆としました。

平和目的の場合は、ただのゴールド・エクスペリエンスの方が、貢献度が高そうです…。

§ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが登場する巻(文庫本)§