ボール・ブレイカーは、ジャイロ・ツェペリが土壇場で体得した、無限回転の力を宿らせた鉄球の能力です。

鋼鉄の鎧に身を包んだ相手にもダメージを与えることができる究極の鉄球攻撃です。

ヴァレンタイン大統領には、惜しくも完全ヒットしませんでしたが、ジャイロの意志を受け継いだジョニィに無限回転の力が宿ったタスクAct4を発現させました。

スティール・ボール・ランの中心的な能力であるこの鉄球能力には、どんな活用方法が考えられるのでしょうか?

今回はこのボール・ブレイカーの能力の考察と、活用方法を考えてみます。

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もくじ

ボール・ブレイカーの能力

ボール・ブレイカーは基本的には、それまでの鉄球と変わりがなく、命中した相手に鉄球の回転力によるダメージや影響を与えることができます。

しかし、通常の鉄球と違い、鎧などの物体はもちろん、次元さえも超えて、相手に回転力を伝えることができます。

ボールブレイカーの像

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 15巻」

ボール・ブレイカーはスタンドなのか?

そもそも、ボール・ブレイカーはスタンド能力なのでしょうか?

結論から言うと、スタンド能力ではないようです。

スタンドのような像を持っているため、ヴァレンタイン大統領もスタンドなのかどうか混乱している描写があります。

ボールブレーカーの姿

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 14巻」

しかし、ボール・ブレイカーのルーツは、フルプレートメイルを着た中世の騎士にダメージを与えるためのものだとジャイロ自身が語っています。

ただし、ジャイロにはスタンドが見えるので、ボール・ブレイカーという潜在的なスタンド能力を持っていたとも考えられます。

しかしこれも、こちらの記事でも書いている通り、スティール・ボール・ランになってからは、スタンドが見える人の条件が、スタンドを使いこなせる素質があること(現時点でスタンド能力が無くてもOK)に変わりました。

さらにスタンドは一人一つしか持てないため、ジャイロが自分自身のスタンドを持っていたら、遺体の右目の影響で発現したスキャンのスタンドの説明が付きません。

というわけで、ボール・ブレイカーはジャイロの純粋な鉄球+乗馬のスキルがなせる技だと考えられます。

特徴

ボール・ブレイカーはスタンドではないものの、無限回転の持つ力がスタンドのようなイメージで視認することができます。

ボール・ブレイカーが普通の鉄球投擲と違う点は、鉄球に馬から得た黄金長方形の無限回転の力を宿らせるかどうかです。

黄金長方形については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ボール・ブレイカーはジャイロが投げる、鉄球に宿る力です。その次元を超える力は、鉄球が真球でなければ、減少してしまいます。

【基本スペック】
項目 評価 備考
破壊力 A 鎧やバリアなど、あらゆる防御を突き抜ける
スピード A
射程距離 D
持続力 B
精密動作 C
成長性 B

破壊力は文句なしの“A”です。中世の騎士の鎧も突き抜けて相手にダメージを与えることができます。

スピードも“A”ですが、鉄球を投げるのはジャイロ自身なので、スピードはジャイロの肩の力に依存します。

また、そもそも高い乗馬スキルが求められるため、凡人には使いこなすことが難しい能力です。

特殊能力

代表的な特殊能力は、相手の防御を貫通することです。それ以外は、どのようなことが起こるのか、不明です。

  • 無限回転の鉄球はあらゆる防御を突き抜ける
  • 無限回転の鉄球は次元をも超えて相手に届く
  • 走行中の馬から鐙を通して伝わる、黄金長方形の力が必要
  • 鉄球は真球でなければ、威力が大幅に減少する
  • 相手にヒットした後は、老化などの様々なダメージを与えることができる

馬の力を回転に

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 15巻」

物理的に考えると、時空を超えてしまう無限回転の鉄球は、重力が無限なのかもしれません。

しかし、それは地上にブラックホールを、作り出しているようなものです。そんなことをしたら、一瞬で地球が飲み込まれて消滅してしまいますが、そこは未知の力で鉄球周辺だけ重力を変化させているのでしょう…。

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有効度

まず何といっても、鉄球の技はツェペリ家に代々伝わる秘伝の技です。そのため、凡人が習得するには、大変な修練が必要です。

また、それだけでなく高い乗馬技術も必要です。そもそも、麻酔や止血などの医療行為に使うだけなら、無限回転の力など全く不要です。

努力して鉄球の技術さえマスターすれば、ボール・ブレイカーの力など無くても、医療現場で役に立つ力です。

リスク

ボール・ブレイカーはあらゆる防御手段を無効化するため、誤って発射すると事故を起こす可能性が高いです。

ただし、投げなければ良いだけなので、能力を使うことによるリスクは非常に低いです。

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悪用度

悪事に使うためには、証拠を残さないことが重要ですが、ボール・ブレイカーは騎乗して、馬を走らせるという、現代社会ではもの凄く目立つことをしなければ使えません。

また、壁などを突き抜けて破壊することはできるので、金庫破りや住居侵入などはできそうですが、前述の通り目立ってしまうので、現実的ではありません。

悪事にはあまり向かない能力です。

世界への影響

あらゆる防御を無効化して、対象にダメージを与える能力ですが、ターゲットは常に一人ないし、一つの物だけです。

影響範囲が小さいですし、効果も対象が破壊されるだけです。

したがって、世界への影響は、ほとんど無いといえます。

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使い道と活かし方

ボール・ブレイカーの“防御を突き抜ける”という能力は、平和利用においてはあまり意味がありません。

というわけで、結局のところこのような活用方法になりました。全然ひねりが無くてすみません…。

ボール・ブレイカーの活かし方


結局のところ、鉄球の麻酔や人体操作の能力を使うことが、最も社会貢献になります。

つまり、原作でツェペリ一族が行っている、麻酔などの医療行為に使うことが、最も価値が高い活用方法ではないでしょうか?

総合評価★★★★☆

ボール・ブレイカーは、第三部以降の主人公で初めて、スタンドではない能力でした。最後は敗れたとはいえ、D4Cラブトレインにも勝つことができる能力でした。

平和利用においても、医療の様々な場面で利用可能です。

そのため、総合評価は★★★★☆としました。

ただし、誰にでも習得できる能力ではないのが難点ではあります。

§ボール・ブレイカーが登場する巻(文庫本)§