ジョジョの奇妙な冒険のスターダストクルセイダースを読んでいると、誰でも必ず違和感を覚えるのが、承太郎の帽子と髪型ですよね?
承太郎の後頭部を見ると、帽子と髪の毛の境目が分からないというか、一体化してるように見えます。
でも、作者の荒木先生によると、これにはちゃんとした理由があるそうです。その理由は凡人には、分からない独特の感性から来るものでした(^^;
というわけで、今回は承太郎の謎の帽子の正体や、帽子を脱いだ時の髪型なんかを紹介します!
もくじ
帽子一体化したような髪型に描かれている理由
承太郎の帽子を見ていると、どんな構造になっているのか不思議ですよね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.287
穴が開いていて、そこから髪の毛が出ているだけだとしたら、すぐに脱げちゃいそうです。
でも、あんなに激しいバトルをしていても、全然脱げません。下手なカツラよりも、密着力が強いです!
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.184
海中を泳いでいても、脱げないほどフィットしてるので、穴が開いてるとは考えにくいです。
そんな不思議な承太郎の帽子ですが、やっぱり髪の毛と同化してるのだそうです(^^;
スタンド能力とかではなく、作者の荒木先生がそのように描いているだけです。
そのような描き方をしている理由を作者の、荒木先生自身が溜池Nowという番組の中で、こう語っています。
(帽子と髪の毛は一体化)してんですよ(笑)
だから、ここんとこに髪の毛がきて欲しいんだよね…穴を開けて。(中川翔子さんの帽子を指して)
(承太郎は帽子を)絶対脱がないっていう…。で描いてる時に、じゃあ、脱がないなら一体化して描いちゃえっていう。
そうすると、なんかスッキリして良いんですよね絵的に。
後頭部から見ても承太郎って分かって欲しいんですよ。
引用元: 溜池Now『世界一受けたい!!「ジョジョの奇妙な…」授業~作者・荒木飛呂彦に会いに行く編~』より
https://youtu.be/53AMZi1Pwd8?t=691
実際にはスターダストクルセイダース連載の途中から、一体化させて描いているようです。
スターダストクルセイダース開始直後の承太郎の帽子は、やや分かりにくいものの、やはり、帽子と髪の毛は別々に描かれているようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.12
頭頂部からも毛が出てるので、直前にやったケンカの最中に、穴が開いちゃったのかもしれませんね(^^;
しばらく、ストーリーが進んで、ダークブルームーンとの戦闘の辺りでは、一体化してるように描かれています。
そして、ストレングスとの戦闘では完全に、一体化していますね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.287
それにしても、“常に帽子を被っているキャラクターだから、髪の毛と一体化して描くとスッキリしちゃう”なんて、凡人には分からない発想です(^^;
しかし、“後頭部から見ても承太郎と分かって欲しい”というのは、漫画家ならでは感覚ですね。これは何となく理解できます。
とにかく、常に帽子を被っているキャラクターだということには、相当なこだわりがあることは分かりました。
なにしろ、DIOとの最終決戦で、無駄無駄ラッシュやロードローラーを受けても、脱げなかったくらいですからね。そうなると、気になるのが、帽子の下に隠れた髪型です。
次は承太郎の髪型を見ていきましょう。
帽子の中の髪型
調べてみると、承太郎の帽子が脱げている、あるいは自分から脱いだシーンがあります。
そのシーンを紹介します。
ゲブ神に吹っ飛ばされた
ゲブ神とのバトルの最後では、西部劇のような迫力ある一瞬の攻防が描かれました。
この際に紙一重でそれたゲブ神の攻撃が帽子にヒットして、吹っ飛んでいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.287
結構、普通の髪型ですね(^^;
これくらい強力な攻撃が命中しないと、脱げないほどの密着力なんですね(^^;
汗をかいたので脱いだ
承太郎は、ゲブ神とのバトル時に”海の中でも脱いだことがない”なんて発言しています。それほど、帽子を脱ぐのが嫌いなようです。
それほど、嫌いなはずの脱帽を、アトゥム神とのバトル時には、自分からやっています。
もっともこの時は、ハーミットパープルでコントローラー操作しているのを隠すための、死角作りの目的で脱いだと思われます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 16巻」P.34
結構しっかりと、髪の毛に帽子の型が付いちゃってますね。
これらのシーンをみると、承太郎の髪型は、実は何の変哲もない物だという印象ですよね、
むしろ、脱いだ時の帽子のデザインの方が、斬新というかユニークというか…。
もしかすると、これって帽子じゃないのかもしれません。
ホウィール・オブ・フォーチュンに学ラン燃やされた
帽子が脱げたわけじゃありませんが、ホウィール・オブ・フォーチュンとのバトル時に『ガソリン弾+電気スパーク』の攻撃で、全身火だるまにされてしまった時に、学ランが燃えてしまったようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.203
学ランだけ燃えて、帽子は大丈夫という奇跡的な状態です。執念で帽子だけは守ったんでしょうかねぇ…。
ちなみにこの後、パキスタンで元通りの学ランを作ってもらったようです。オーダーメイドで、自分が通っている高校の制服を作れるほどの、仕立て屋を見つけるなんてすごいですよね(*_*;
あるいはオーダーメイドでは、完成までに時間がかかり過ぎるので、輸入業者を見つけて、取り寄せを依頼してたのかもしれません…。
帽子じゃなくてウィッグ!?
承太郎が脱いだ帽子って、よく見て見ると、後部に髪の毛のようなものがあります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.296
どうも、帽子の後部には、髪の毛が植毛されている作りのようです。
これって帽子というよりも、ウィッグなんじゃないでしょうか…?
承太郎の帽子って、やっぱり穴が開いてるとかじゃなかったんですね~。
まとめ
というわけで、今回は承太郎の帽子や髪型のことを色々と調べてみました。
分かった事を簡単にまとめておきますね。
- 帽子と髪の毛は、やっぱり、一体化して描かれている
- 帽子の下の髪型はごく普通
- 後部に植毛されているため、帽子というよりはウィッグ!
承太郎は、本当に不思議な帽子を被ってるんですね。
ちなみに、あまりにも長時間、帽子を被ってると蒸れて、頭皮に悪そうで心配です。
『ダイヤモンドは砕けない』や『ストーンオーシャン』では、帽子が脱げた状態のシーンが無いので、もしかしたら、その時は薄毛になってるのかも…