ジョジョの奇妙な冒険の第三部に登場する花京院典明は、冷静で仲間のピンチを何度も救う活躍をしています。

準主役と言っても良い、キャラクターで、私も大好きです。花京院が死ぬシーンは、泣きながら読んだものです。

でも、その花京院の本名って皆さんご存知ですか?実は花京院典明(のりあき)じゃあないんです!

私も最近まで知りませんでした…。でも、今さら本名を知っても、”のりあき”の方がしっくりきちゃうんですけどね…。

というわけで、今回は花京院典明の名前の由来を紹介します。

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もくじ

花京院の本名は「てんめい」だった!

彼の名前である花京院典明の“典明”は、公式には“のりあき”と読むことになっています。

でも、原作者の荒木先生は、これを“てんめい”と読ませるつもりだったそうです。

実際に荒木先生ご自身が、こう語っています。

そして花京院という名字に対して僕が付けた下の名前は典明。公式では「のりあき」となっていますが、僕の中で呼び名はずっと「てんめい」なんです。

“てんめい”って、神主とかお坊さんの名前みたいで、ちょっと近寄りがたいイメージです(あくまでも私個人のイメージです)。でも、”花京院”なんて名字とつり合いを取るには、”てんめい”の方が確かに馴染むかもしれませんね(-_-;)

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荒木先生もそのつもりで描いている

実は実際に、原作漫画の中でも、花京院自身が自分の名前を“Tenmei(テンメイ)”と書いているシーンがあります。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 11巻」P.11

私は花京院も承太郎と同じように偽名を書いて、エンヤ婆を罠にかけようとしているのだと思っていました。

でも、荒木先生曰く、これは本名を書いているのだそうです。

実は、エンヤ婆が待つホテルの宿帳にもサインを残していますからね。

でも、果たし状には自分で“のりあき”って、ふりがな書いてますけどね…。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.100

ていうか、承太郎の名前にまで、ふりがなを書くなんて、バカにし過ぎでしょ…。いくら何でも自分の名前くらい読めるでしょうに…。連載してたのが、少年誌だからなんでしょうかね(^^;

のりあきになった理由

では、なぜ花京院が”のりあき”になってしまったんでしょうか?

これは当時の集英社の担当の方の誤解だったようです。

担当は「のりあき」の名でジョースター一行と旅をしていたんですね(苦笑)コミックスで見た時に違っていることに驚きましたけど、世間では親が「てんめい」と付けても、子ども同士では「のりあき」と呼び合うこともあるしな~と、思うことにしました。

漫画家と担当者の間では、このような誤解は、あるある話ですね(^^;

週刊誌で時間も無くて、ちゃんと確認しなかったのかもしれませんね。

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名字の花京院の由来

ところで、名字の花京院にも由来があります。

“花京院”という名字は、仙台駅前の地名が由来です。

彼の名字「花京院」は僕の故郷、仙台にある町名から取りました。僕にとっては仙台駅に行く際、必ず通る場所だったんでとても身近な地名なんですよ。

これが実際の仙台市の花京院の様子です!この辺りは、駅前の一等地です。

地図で見れば分かる通り、仙台駅のすぐ近くです!

仙台に移住して、初めてこの地名を見た時には、感動しました(^^)/

ちなみに花京院の地名の由来は江戸時代に遡ります。

この頃には、仙台城の城下町に「花京院」という名前の修験道の寺がありました。そして、この花京院に隣接する通りや、その沿道の町が「花京院通」と呼ばれるようになりました。

現在では「花京院」というお寺は無くなってしまったそうですが、地名だけは今でも残っているわけです。

やっぱり、名前の響きのとおり、厳かな意味の名字だったんですね。

というわけで、花京院典明の本名は、“かきょういんてんめい”だったという話でした…。

でも、やっぱりしっくりこないな~(-_-;)

§花京院直筆の署名が見られる巻(文庫本)§