ジョジョの奇妙な冒険では、スタンドには自我があるように描かれています。
私自身もこの記事でも、そう書いちゃっています。
ジョジョの奇妙な冒険に登場するスタンド能力には、基本ルールがあります。 覚えておくと、作品の楽しさが倍増しますよ! この記事では、スタンド能力の基本ルールをおさらいしていきます。
でも、多くのスタンドは、寡黙でただ本体にそのまま操られているように見えます。
最も登場シーンが多いスタープラチナもそうですよね。
果たして、スタープラチナには自我は存在するのでしょうか?
というわけで、スタープラチナには、自我があるのかどうかを考えてみます!
もくじ
スタープラチナには自我があるのか?
物語が進むと、スタープラチナの意思が感じられるシーンは、ほとんど無くなってしまいます。でもやっぱりちゃんと自我はあるようです。
まず、これはスターダストクルセイダースの序盤のスタープラチナがしゃべっている、最も有名なシーンです。
クルリと振り返って遠ざかるマジシャンズレッドに対して、激昂していますね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.61
スタープラチナのセリフのフォントが、承太郎のセリフのフォントとは、わざわざ別で書かれています。この事からも、スタープラチナがしゃべっていると考えるのが自然です。
また、当初、承太郎はスタープラチナのことを『悪霊』と呼んでいました。
スターダストクルセイダースの冒頭シーンでも『悪霊』が勝手に行動して、他人を危険に巻き込む可能性があるという理由で、自ら留置場に入っていました。
まず、このことから、スタープラチナは自由意思で行動するスタンドであることが伺えます。
これ以外にも、スタープラチナの自我が感じられるシーンはたくさんあります。
スタープラチナがしゃべるシーン
こちらはンドゥールに強烈な一撃を入れた際のシーンです。
ブルースリーのような雄たけびを上げていますね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.288
承太郎は黙しているので、これもスタープラチナが、叫んでいるように見えます。
スタープラチナの自我が感じられるシーン
しゃべってはいないものの、意思や感情が感じられるシーンもあります。
例えば、スターダストクルセイダースの冒頭では、承太郎は自分の頭を拳銃で撃っていますが、スタープラチナが勝手に弾丸を摘み取っています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.20
他にもアヌビス神の猛攻の前に、タジタジの表情を見せたりもしてます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.171
これらのシーンから考えると、スタープラチナはかなりの闘争心をもっているものの、本体の承太郎と同様に、言葉数が少ない寡黙な性格のようです。
あまりしゃべらないせいで、自我が無いように感じられるのではないでしょうか?
じゃあ、他のスタンドの場合は、どうなのかというと、やっぱり、自我があるスタンドの方が多いようです。
今度は他のスタンドの例を見てみましょう。
スタンドには自我がある!
ほとんどのシーンは、スタンドの本体がしゃべっているように描かれています。
吹き出しがスタンドから出ていても、本体がしゃべってると解釈する方が自然なシーンが多いですよね。
でも、実際には、ハッキリと自我があるように、描かれているスタンドはかなり多いです。
饒舌で良くしゃべってる、代表的なスタントを見て見ましょう。
エコーズ Act3
“エコーズ ACT3″が誕生した直後、本体である康一と会話しています。
シアーハートアタックの攻撃でピンチに陥った康一は、エコーズACT3に助けてくれるように懇願しています。
それに対して、エコーズ ACT3は自分の意思で対処しています。パワーに手を焼いて苛立ち、乱暴な言葉を発したりもしていますね(^^;
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 24巻」P.133
その後も、非常によくしゃべっていて、寡黙だったACT1やACT2とは違いかなり饒舌です。
スタンドの成長と共に、自我も成長したようですね。
セックスピストルズ
最も自我が目立つのは、やはりセックスピストルズでしょう。
遠隔自動操縦型のスタンドかのように、自由な意思で行動することが目立ちます。
時には本体であるミスタに、作戦の提案をしたりしています。
また、個体毎に性格も違い、食べ物を奪い合ったり、ケンカをしたりします。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 31巻」P.271
(No.3はいじめっ子で、No.5は弱虫です)
基本的に本体に忠実
自我を持っているスタンドでも、基本的に本体の意思通りに忠実に動きます。
エコーズ ACT3は当初、自分自身でも能力が分からない康一から、“自分を守ってください”というザックリした指示を受けて、自分の意思で行動しています。
しかし、その後は瞬時に康一の意思通りに動いています。
セックス・ピストルズも、グレイトフル・デッドとのバトル時を始めとして、本体のミスタの考えを瞬時に汲み取った行動をしています。
このことからスタンドというのは、基本的には本体の意思に忠実に動き、それ以外の時には、本体の利益になる行動を、自由意思で行うようです。
では、他のスタンドはどうなんでしょうか?
ほとんどのスタンドには、自我がある!
ジョジョの奇妙な冒険のスタンドレビューの記事を読むと、自我があるスタンドと、そうじゃないスタンドを分けて考えていることが多いですよね。
しかし、実際にはほとんどのスタンドには、自我があると解釈するのが、自然なようです。
シルバーチャリオッツもうめき声のようなものを発しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 14巻」P.34
シルバーチャリオッツも、大人になるにつれて寡黙になっただけなのかもしれません。
花京院もたびたびハイエロファントグリーンのことを、3人称で表現しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 11巻」P.294
普通はこのような表現をする対象は、ちゃんと人格がある存在だけだと思います。
ホワイトスネイクなんかは、ストーンオーシャンの前半では、ほぼ自分の意思で行動しているようです。
そもそも遠隔自動操縦型のスタンドなんかは、自分の意思で行動します。
ハーヴェストのような群体型のスタンドは、とても自分の意思で、全個体をコントロールなんてできないでしょう。
さすがにハーミットパープルには、自我なんて無さそうですが、やっぱりほとんどのスタンドには、自我があると考えた方が良さそうです。
まとめ
というわけで、今回はスタープラチナに自我があるのかどうか考えてみました。
細かく読んでみると、やっぱり、ちゃんと自我が垣間見えます。
そんなスタープラチナの性格を、簡単にまとめておきます。
- 無口
- 好戦的でサディスティック
- ちょっとブルースリーっぽい
- 拳銃や雑誌を盗むなど規範意識が低い
- テンパると意外に表情に出やすい
まぁ、よく考えると、これって承太郎の性格みたいなものかもしれませんね…。
操り人形のように見えるスタンドにも、実は自我が垣間見えることもあります。
そんな視点で読んでみても面白いかもしれませんよ!
記事の一番最初にスタープラチナの喋ってる画像貼った方が分かりやすくね?
> 記事の一番最初にスタープラチナの喋ってる画像貼った方が分かりやすくね?
そう言われて読み返してみたら、確かになかなか本題に入らない、ダメな構成だったので直しました(^^;
ご指摘ありがとうございました!