ジャンピン・ジャック・フラッシュは、ラング・ラングラー操るスタンドです。
その能力は、相手を中心にした半径20m程度の空間を、無重力状態にするというものです。
無重力状態でフワフワ浮かぶなんて、一度は体験してみたいものですが、普通の人間にこんな能力を使いこなせるのでしょうか?
というわけで、今回はジャンピン・ジャック・フラッシュの能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
ジャンピン・ジャック・フラッシュの能力
ジャンピン・ジャック・フラッシュの能力は、相手を中心とした半径20mの空間を無重力状態にしてしまうことです。
無重力状態になった相手が触れた物も、どんどん無重力状態になってしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.265
無重力状態にするためには、相手に自分の唾液を付着させる必要があります。実際の物語中では、ラング・ラングラーは自分の唾液を弾丸のようにして発射して、結構離れた場所にいたはずの徐倫に命中させて、無重力状態にしています。
常人では、唾なんてどんなに頑張っても1m程度しか飛ばせないと思うので、強靭な肺活量で射出していると思います。
あくまでも本体のラング・ラングラーの特技でしょうが、驚異的で不衛生な技と言えます(^^;
スタンドは人間型の像をしており、スーツを着てるかのように本体と同化しています。そのため、近距離パワー型のスタンドです。
腕には回転する鉄球のようなものが付いていて、そこからネジやナットなどの金属片を高速で発射可能です。
手や足には、吸盤が付いていて、無重力状態でも壁に貼り付いて移動可能です。
特徴
射程距離はBになっていますが、実際はほぼ本体と同化しているため、射程距離はかなり短いようです。
一方で、無重力能力の方は、半径20mにもなるため、かなりの影響範囲です。
破壊力やスピードは平凡ですが、ウェザー・リポートに接近戦を挑んでいることから、接近戦には自信があるようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.287
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | B | |
スピード | C | |
射程距離 | B | |
持続力 | A | 無重力状態は恒久的に続く |
精密動作 | D | |
成長性 | E |
主な攻撃方法は、右腕の回転鉄球から発射する金属片です。これで傷を受けた相手は、気圧が下がった空間へ、どんどん出血してしまいます。
また、たとえ出血しなくでも、気圧の低下による体液の沸騰現象によっても死に至ります。
そのため、相手を無重力状態にした後に、全力で逃げて距離を空けてしまえば、相手は死を待つばかりとなります。
直接攻撃の手段が無くても、非常に強力なスタンドです。
特殊能力
ジャンピン・ジャック・フラッシュの特殊能力は、飛ばした唾液に触れた相手を無重力状態にするというものです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.255
この特殊能力には、次のような特徴があります。
- 無重力状態になった人が触れた物も無重力状態になる
- 無重力空間の範囲は無重力になった人を中心に20m程度
- 無重力空間の中では気圧が下がって真空状態になる
普通の物理法則では、無重力になったとしても、真空になったりはしません。地球上で無重力状態を作り出す方法として、高高度まで上昇した飛行機を自由落下させるというものがあります。
機内の人はフワフワ浮かんで無重力状態になりますが、もちろん気圧は1気圧のままで、みんな呼吸はできますし、真空になんてなりません。
その一方で、なぜかジャンピン・ジャック・フラッシュで作られた空間では、真空状態になってしまいます。そのため、気圧を下げて真空にするという現象は、ジャンピン・ジャック・フラッシュの別の特殊能力と考えられます。
有効度
無重力状態になるということは、どんなに重い物でも楽に運搬できるということです。
ところが、ジャンピン・ジャック・フラッシュの能力を使うと、真空状態になってしまうため、これがリスクとなって使い勝手を悪くしてしまいます。
無重力空間の中心にいる人は、常に宇宙服のような気密性が高く、頑強なスーツを着用する必要があります。
また、真空状態になってしまうということは、ペットボトル飲料や、袋入りのお菓子、密閉された部品が使われている機材などは、全て破損してしまうでしょう。
リスク
うっかり、誰かに唾液を付着させてしまうと、その人は無重力状態になってしまいます。気付かずに自分もその人の近くに居続けると、自分もその影響を受けてしまいます。
くしゃみや咳をしてしまうと、飛沫により付近の人を無重力状態にしかねません。通常の会話でも、唾液が飛ぶことはよくあります。
しかも、この能力は真空状態にするという致命的な能力です。
能力の行使や解除は自由にできるようなので、常に能力を使わない状態にしておけば良いものの、うっかりには注意が必要です。
悪用度
金塊などの重くて価値の高い物品の窃盗に使えそうです。
ただし、無重力空間を作り出すためには、誰か協力者にお願いしてその人を中心にする必要があります。
また、そもそも価値が高い金品は、厳重なセキュリティの施設に保管されています。
それも能力を使えば、破壊する方法はありそうですが、証拠が残ってしまうため、実用的ではありません。
無重力にするという大雑把な能力のため、悪事にも向かない能力です。
世界への影響
ジャンピン・ジャック・フラッシュの能力は、無重力と真空という、極めて破壊的な能力です。
しかし、影響範囲が半径20mと狭いため、世界への影響はほぼ無いでしょう。
使い道と活かし方
ジャンピン・ジャック・フラッシュは、能力の影響範囲にいる人には、致命的な危険がある能力です。その点に注意してこんな使い方を考えてみました。
無重力状態というのは、新しい薬剤や合金を作るために、必要不可欠な環境です。また、農業や医学の分野でも、無重力状態が与える影響が研究されています。
そこで、ジャンピン・ジャック・フラッシュを使った、無重力環境の研究プラントを作ると良いのではないかと思います。
莫大なコストをかけた国際宇宙ステーションよりも、とってもリーズナブルな研究施設にすることができます。
ただ、真空状態にならないように、気密性は宇宙ステーション並みにする必要があるのだけ要注意です。
総合評価★★☆☆☆
ジャンピン・ジャック・フラッシュの能力は、無重力状態になってフワフワ浮かぶことができる、多くの人が憧れる能力です。しかし、真空状態という危険な付随能力があるのが難点です。
なぜか真空になってしまう危険な能力ゆえに、非常に使い勝手が悪くなってしまっています。
そのような欠点をふまえて、総合評価は★★☆☆☆としました。
こんなスタンドを持ったら、唾を飛ばさないようにずっとマスクしてる生活になってしまいそうです。
§ジャンピン・ジャック・フラッシュが登場する巻(文庫本)§