吉良吉影の父親、吉良吉廣が操るスタンドです。
ポラロイドカメラを使って、撮影した相手を、写真の世界に閉じ込める能力で、承太郎と仗助を苦しめました。
能力的に逮捕監禁・拷問以外に使い道が無さそうな能力です。果たして平和的な活用方法はあるのでしょうか?
というわけで、今回はアトム・ハート・ファーザーの活用方法を考えてみます。
もくじ
アトム・ハート・ファーザーの能力
アトム・ハート・ファーザーはポラロイドカメラで撮影した空間を、写真の世界に取り込む能力です。
その空間に人間などの生物がいれば、それごと取り込んでしまいます。そして、その空間に閉じ込められた人間は、外に出ることができません。そして、外の人間がその空間に入ろうとしても、反対側から出てしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 24巻」P.293
そして、何よりも驚異的なのが、写真に対して行った行為は、実際の空間でも必ず実現してしまうことです。
写真の中の吉良吉廣だけは、写真の中の物を動かすことができるため、電話の受話器を投げつければ、実際の空間でも受話器が飛んできて、ターゲットに命中します。防御しても、すり抜けて必ず命中してしまいます。
写真の中で、ナイフで刺されれば、傷を負います。写真を破っても、体が切断されてしまいます。
ただし、致命的な弱点は、写真の中の自分が映っている場所を攻撃されると、自分自身もダメージを受けてしまうことです。
最期は仗助に誤誘導された空気爆弾によって、写真ごと爆殺されてしまいました。
この弱点を補うためには、誰かとコンビを組んで、撮影した写真は仲間に確保してもらうと良いでしょう。写真を撮って、敵を閉じ込めた後に、その写真の安全を確保できさえすれば、無敵の能力です。
特徴
スタンドの像は不明です。射程距離が”なし”になっているので、スタンドの像は無いようです。そのため、近距離パワー型のスタンドです。
ポラロイドカメラもスタンドではなく、能力を発動させるために必要な道具に過ぎません。承太郎にポラロイドカメラを破壊されても、全く無傷でした。
スタンドの像が存在しないので、破壊力やスピードも最低レベルです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | E | |
射程距離 | なし | |
持続力 | A | |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
能力は恒久的に持続するようです。
また、吉廣自身は写真から自由に出入りできるようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 25巻」P.7
ただし、承太郎に接写されて、狭い空間に閉じ込められてしまったにもかかわらず、そこから出ることはありませんでした。
新しくポラロイドカメラを入手して、深夜に一人ずつ奇襲攻撃すれば、いいんじゃないのと思うんですけどね…。
特殊能力
特殊能力は、ポラロイドカメラで撮影した空間を、写真の世界に取り込むことです。
この特殊能力には、次のような特徴があります。
- フィルム式のカメラやデジカメではダメ
- 写真の枠が見えない壁になる
- 写真の空間の中の者は枠から外に出られない
- 写真の空間の外の者が入ろうとしても枠の反対側にすり抜ける
- 写真の中で起きたことと同じことが実際の空間で再現する
弱点としては、この特徴は自分自身にも適用されることです。そして、この写真の空間の中には、自分自身も存在する必要があるようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 24巻」P.265
そのため、写真の自分が映っている位置を攻撃されると、自分もダメージを受けてしまいます。
写真の状態は移動が困難なため、敵に写真を確保されると、窮地に陥ります。
仗助たちと初めて遭遇した時も、常に写真は仗助や承太郎が所持していました。結果的に自分が映っている部分だけ、接写されて逃れられてしまいました。
有効度
この能力は写真の空間の中と外を、完全に切り離すことが可能です。
災害現場にいる人を撮影すれば、一時的に安全を確保することができるかもしれません。
要人警護なんかにも使えるかもしれませんね。
リスク
この能力は、相手の許可なくこの能力を使ってしまうと、場合によっては逮捕監禁罪に問われる可能性があります。
また、写真の中には、常に自分自身がいる必要があります。
仲間がいない時にむやみに写真撮影してしまうと、写真の安全を確保できません。
写真を燃やされたり、破られたりすると、命を落とす危険もあります。
悪用度
能力自体が逮捕監禁・拷問に向いているため、悪事にも使いやすいと思いきや、そうとも言えません。
写真を撮っても、その空間は現実世界に存在し続けます。そのため、逮捕監禁目的で使っても、とてもバレやすいです。
実際には、殺人くらいにしか使えないため、悪事にも向かない能力と言えます。
世界への影響
アトム・ハート・ファーザーの能力は、写真撮影した空間を写真の世界に取り込むというものです。
例えば、飛行機のような高い場所から撮影すれば、広範囲を閉じ込めることができるかもしれません。宇宙ステーションから撮影すれば、国一つくらいは閉じ込められるかもしれません。
もし、そうなれば、世界に大きな影響を与えることができます。
実際には、カメラの精度やスタンドパワーなどの制限があるのかもしれませんが、使い方次第では世界を支配できる能力です。
使い道と活かし方
アトム・ハート・ファーザーの能力自体は、逮捕監禁にしか使えない能力です。
でも、逮捕監禁をする必要がある職業で考えると、便利な能力といえます。
そこで、こんな使い方を考えてみました。
アトム・ハート・ファーザーは撮影した空間をそこに映っている人間ごと、閉じ込めることができる能力です。
望遠レンズなどを使って、離れた場所から撮影すれば、犯罪者やテロリストなどを、安全に確保することができます。
そこで、警察や特殊部隊の隊員などになって、この能力を使うと良さそうです。
撮影した写真は、仲間に確保してもらえば安全です。
ただし、この方法で撮影しても、完全に逮捕したとは言えないのが欠点です。最終的には能力を解除して、直接逮捕する必要があるのが、面倒な所です。
総合評価★★★☆☆
このブログの趣旨が、スタンド能力の平和利用である以上、アトム・ハート・ファーザーのような能力は、決して使い勝手が良いとは言えません。
日常生活でも、便利と感じられる使い方は思い付きません。
相手を拘束するという使い方自体が、異常事態にしか役に立たない能力です。
そのため、総合評価は★★★☆☆にしました。
やはり、社会も自分も幸せになる能力が一番じゃないかなと思います…。
§アトム・ハート・ファーザーが登場する巻(文庫本)§