ジェイル・ハウス・ロック(JAIL HOUSE LOCK)はミューミューこと、ミュッチャー・ミューラーが操るスタンドです。
ジェイル・ハウス・ロックのスタンドに触れた者は、3つの物事しか記憶できなくなります。
当然ながらこの能力の影響を受けた人間は、日常生活すらままならなくなります。
こんなひどい能力のスタンドに、果たして使い道などあるのでしょうか?
というわけで、今回はジェイル・ハウス・ロックのスタンド能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
ジェイル・ハウス・ロックの能力
ジェイル・ハウス・ロックは、グリーンドルフィンストリート刑務所の、壁や鉄格子の表面を移動できるスタンドです。
刑務所中の壁や床、鉄格子を移動できるため、射程距離は非常に長いです。そのため、遠距離操作型に分類されます。
通常時は普通のスタンドのように、自分の傍らに出しておくこともできます。しかし、スタンドで直接攻撃するようなことはせず、ミューミュー自身が所持する拳銃での攻撃が中心です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 46巻」P.275
能力はスタンドに触れた者を、新しく3つの物事しか覚えられなくすることです。そして、4つ目を覚えると、最初に覚えた物事を忘れてしまいます。
そのため、周囲にたくさんの対象物があると、次々と覚えては忘れるを繰り返すことになります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 46巻」P.249
ただ、それだけの能力ですが、相手は認知症患者のように、周りの人物や物事を認識できなくなるため、ほぼ無力になります。
特徴
ジェイル・ハウス・ロックのスペックで特徴的なのは、まず破壊力と精密動作性が“なし”であることです。
しかし、徐倫にスタンドによる打撃攻撃を加えていることから、”なし”というのは違和感があります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 46巻」P.297
また、射程距離が“刑務所内の壁”となっています。
これはグリーンドルフィンストリート刑務所くらいの広さをカバーできるということなのか、建物の大きさに比例するということなのか不明です。しかし、とにかく、かなりの長射程スタンドです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | なし | |
スピード | C | |
射程距離 | 刑務所内の壁 | |
持続力 | A | |
精密動作 | なし | |
成長性 | なし | “なし”ってひどい気がするんですが… |
成長性もなぜか“なし”になっています。
ストーンオーシャンでは、成長性が”なし”になっているスタンドが多いです。
“E”なら分かるんですが、”なし”っていうのは、ひどすぎる気がします…。
特殊能力
ジェイル・ハウス・ロックの特殊能力は、スタンドに触れた相手の記憶力を、限定的なものにすることです。
その特徴は次の通りです。
- スタンドに触れた後に新しく覚えられることが3つになる
- スタンドに触れる前の記憶はそのまま
- 存在を認識した時点でそれを覚えたことになる
- 4つ目を覚えると、最初の1つ目の記憶を忘れる
- 同時に複数人の記憶力を奪うことができる
ちなみに徐倫はミューミューと会話してから、ジェイル・ハウス・ロックに触れています。そのため、ミューミューは、忘れてしまう対象ではないはずですが、なぜか忘れてしまっています。
有効度
ジェイル・ハウス・ロックの能力は、要は他人を認知症にしてしまうようなものです。
認知能力を低下させることに、有効な使い道が思いつきません。
ダイエット中の人に、お菓子を認識できないようにする等の、使い方はできそうですが…。
リスク
ジェイル・ハウス・ロックの能力を使っても、自分には特にリスクはありません。
しかし、他人の認知能力を低下させることは、その人にあらゆる危険が伴います。
家の中では、刃物の扱いやガスコンロなどの扱いに危険が生じますし、外出すれば交通事故等の危険があります。
他人に被害を出してしまうと、損害賠償を請求されたり、場合によっては刑事罰を受けるリスクがあります。
悪用度
相手の認知能力を大幅に低下させることができるため、貴重品を奪い取るなどのことは造作も無くできます。
上手く騙せば、金品を詐取できるかもしれません。
相手は盗まれた事実も忘れてしまうため、証拠も残さずに済みます。
世界への影響
一度に大勢の人間の記憶力を奪えると言っても、せいぜい数十人程度です。
数十人が一度に認知症のような状態になれば、大混乱にはなるでしょうが、それでも世界規模の悪影響にはならないでしょう。
世界への影響は限定的です。
使い道と活かし方
ジェイル・ハウス・ロックの能力を使えば、相手の認知能力を奪うことができます。
認知能力が無くなることで、プラスになることを考えた結果、このような活用方法を考えました。
ジェイル・ハウス・ロックの能力で、記憶力を失うと、3つの物事しか覚えていられなくなります。
例えば、アルコールやドラッグなど、様々な依存症に悩む人に、この能力を使うことで、自分が依存している対象を認識できなくすることができます。
このような依存症治療に使うと、良いかもしれません。
総合評価★★☆☆☆
ジェイル・ハウス・ロックは、相手に3つしか覚えられないようにする能力です。基本的に他人から何かを奪い取るだけの能力は、使い勝手が悪いことが多いです。
このような能力の特性を考えると、ポジティブな使い方が難しいスタンドです。
日常生活でもあまり便利なスタンドではないので、総合評価は★★☆☆☆としました。
記憶を奪い取る能力だったら、とっても便利だったんですけどねぇ…。
§ジェイル・ハウス・ロックが登場する巻(文庫本)§