サバイバーはグッチョが操る、人を争わせるというだけのスタンドです。
重傷を負っても、死ぬまで戦いを止めないため、人間が集う場所に破滅的な争いを生じさせる恐るべき能力です。
邪魔者を死ぬまで戦わせることができるため、自分だけ生き残ることができる、最強にして最凶のスタンドです。
しかし、こんなスタンドに使い道などあるのでしょうか?
今回はサバイバーの能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
サバイバーの能力
サバイバーは人間の脳の神経細胞に刺激を与えて、怒りと闘争心を異常なまでに増幅させることができます。
その闘争心は凄まじく、サバイバーの能力の影響を受けた者は、徹底的に勝利を追求し、死の危険があっても戦いを止めません。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 44巻」P.58
また、大量のノルアドレナリンが分泌されるため、骨折などの重傷を負っても痛みを感じません。そういうわけで、“肉を切らせて骨を断つ”どころか、“骨を折らせて命を取る”なんて表現に近い、凄惨な戦いが繰り広げられます。
スタンドの像は平べったい顔のような、円盤状の外見をしています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 44巻」P.72
このスタンドが地面に出現して、神経細胞を刺激する電気信号を出します。
特徴
持続力以外は、全てEという低スペックなスタンドです。
格闘戦もできず、ただただ人間同士を争わせるだけのスタンドなので、それを考えるとEですら高評価と言えないこともないです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | 殴ったりできないので当然最低 |
スピード | E | スピードなんて概念は存在しない気が… |
射程距離 | E | |
持続力 | C | |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
特殊能力しか使い道が無く、日常生活でも非常に使いづらいスタンドです。
自分の代わりに手足になってくれれば、まだマシなのですが、それすらも期待できない残念なスタンドです。
特殊能力
サバイバーの人を争わせる特殊能力は、単に人を争わせるだけでなく、次のような追加効果があります。
- 脳の神経細胞を刺激し、怒りと闘争本能を異常に増幅させる
- 相手の身体のストロングポイントが光って見えるようになる
- 相手の身体のウィークポイントが黒ずんで見えるようになる
闘争本能が掻き立てられていても、常人には相手の長所や弱点を見抜くなんてことができません。そのため、これもサバイバーの特殊能力と言えます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 44巻」P.96
また、神経細胞を刺激する、電気信号は水分が無いと伝達しないため、床が濡れている必要があります。
有効度
サバイバーの能力は、人を怒らせ命を懸けて戦わせるというものです。
瀕死の重傷を負っても戦うことを止めないため、争いが起こったグループでは、生存者は必ず一人です。そして、生存者も瀕死の重傷を負っている可能性が高く、最悪の場合、全滅してしまいます。
能力を発動した途端、このような凄惨な殺し合いが始まってしまうため、有効度の欠片も無い能力です。
リスク
サバイバーの能力は、戦わせる相手をコントロールすることができません。
そのため、怒った人間は、サバイバーの能力を使った本人にも襲いかかる可能性が高いです。
相手は殺意を持って戦いを挑んできます。そのため、近くに人がいる場所で、この能力を使うことは自殺行為です!
自分の身も危険にさらす、非常にリスクが高いスタンドです。
悪用度
サバイバーは、簡単に争いを起こさせることができる能力です。
そこで、国家の首脳同士を争わせて、戦争を起こさせ、自分は軍需産業に投資することでボロ儲けできるかもしれません。
他にも自分のビジネス上のライバルをケンカさせて、共倒れにさせて漁夫の利を得ることもできるかもしれません。
いずれにしても、社会に大混乱が起きるため、自分も損害を受ける可能性が高いです。
世界への影響
サバイバーは、壮絶な殺し合いを発生させる能力です。
争いは恨みの連鎖を生み、報復に次ぐ報復の連続で、泥沼の戦争の原因になります。
地域や国同士の戦争を起こさせかねない能力のため、世界への影響は無視できないでしょう。
使い道と活かし方
サバイバーは、脳の神経細胞を激して闘争心を増幅させ、殺し合わせるという最悪の能力です。しかし、闘争心をむしろ増幅させた方が良い人も世の中にはいます。
そこで、こんな活用方法を考えてみました。
うつ病患者は、セロトニンやノルアドレナリンなどの分泌量が、少なくなることが原因の一つと言われています。
そこで、うつ病患者の症状改善のために、サバイバーの能力を使います。こうして、やる気を増幅させて症状の改善を促します。
注意点としては複数人に同時に使わない事と、床は濡れてない状態にして、患者以外はゴム草履などの絶縁体の履物を着用することです。とにかく関係無い所で争いが起きないように、十分注意が必要です。
総合評価★★☆☆☆
サバイバーは、人を殺し合わせるという破滅的な能力です。
うっかり能力を使用してしまうと、人の命を奪いかねない危険なスタンドです。
それを踏まえて、総合評価は★★☆☆☆としました。
DIOが持て余したのも納得の、どうしようもないスタンドですね。最強と言うより、最凶なスタンドです…。
§サバイバーが登場する巻(文庫本)§