スケアリー・モンスターズは、大統領の手先で地質学・古代生物学者のフェルディナンド博士のスタンドです。

ディエゴのものは、遺体の左目の力によって、フェルディナンド教授の能力をコピーする形で発現しました。

あらゆる生物を恐竜に変えてしまう、とても危険な能力を持っています。平和な社会で、こんなスタンドを使ったら、大混乱が起こるでしょう。

平和目的な利用方法が思い付きそうにありません…。

今回はそんなスケアリー・モンスターズの能力の考察と、活用方法を考えてみます。

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もくじ

スケアリー・モンスターズの能力

スケアリー・モンスターズは生物を恐竜に変えてしまう、ウィルスのようなものを感染させる能力を持っています。

このウィルスの感染力は非常に強く、かすり傷程度でも感染してしまいます。恐竜化が発症するまでの速度も驚異的で、3分間で完全に恐竜化してしまうほどです。

恐竜になるまで3分

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」

感染した際にどのような恐竜になるかは、元々の体のサイズによって決まるようです。人間サイズだとヴェロキラプトルのようになり、熊だとミニサイズのティラノサウルスのような恐竜になります。

いずれにせよ、肉食のどう猛な種類になるようです。

ウィルス感染により恐竜化した個体は、自我を失い、本体の命令に忠実に従うようになります。それぞれの個体は驚異的な動体視力を持ち、至近距離からタスクや鉄球の攻撃をたやすくかわす事ができます。

抜群の動体視力

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」

しかし、静止している物体は認識できませんが、その代わり鋭い嗅覚で、敵の場所を特定することができます。

フェルディナンド博士とディエゴの違い

スケアリー・モンスターズは元々はフェルディナンド博士のスタンド能力でした。

フェルディナンド博士の場合は、本人は恐竜化することができないため、本体を狙われることが弱点です。それにもかかわらず、ジャイロとジョニィの前に姿を現すという、余裕を見せたことが敗因と言えるでしょう。

一方、ディエゴのスケアリー・モンスターズは、遺体の左目を手に入れたことにより発現しました。

ディエゴの場合は、自分自身も恐竜化することができます。フェルディナンド博士の能力を、さらにアップグレードさせた隙の無い能力になっています。

特徴

原作中ではスケアリー・モンスターズの、スタンドの像が現われる描写がありません。いずれにせよ射程距離はDと短いため、近距離パワー型に分類されるスタンドです。

しかし、能力の影響範囲は大変広く、村全体を恐竜化できるほどです。

破壊力とスピードはBですが、これは恐竜の驚異的なパワーによるものです。

【基本スペック】
項目 評価 備考
破壊力 B 恐竜の身体能力によるもの
スピード B 恐竜の身体能力によるもの
射程距離 D
持続力 A 一度恐竜化したら自力で元に戻ることは不可能
精密動作 C
成長性 B

スケアリー・モンスターズの能力で恐竜化してしまうと、自力では元に戻ることはできませんが、遺体を入手すると恐竜化が収まり、自我を取り戻すことができます。

遺体は恐竜化を防ぐ

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」

ただし、遺体のスタンド能力無効化パワーは、スケアリー・モンスターズに対してだけのようで、その後はジャイロもジョニィも普通にスタンド攻撃を受けています。

特殊能力

スケアリー・モンスターズの特殊能力は、感染すると恐竜化してしまうウィルスのようなものを扱うというものです。

このウィルスには次のような特徴があります。

  • かすり傷程度の傷口からでも感染可能
  • 発症期間は3分という驚異的な早さ
  • 既に恐竜になった個体からも感染する
  • 人間以外の動物も恐竜化させることができる
  • 恐竜化してしまうと自我を失い本体に操られてしまう
  • 恐竜化してしまうと静止している物が認識できなくなる
  • 複数の個体を同時に恐竜化できる
  • フェルディナンド博士は自分を恐竜化できない
  • ディエゴは、自分も恐竜化できる

恐竜たちは自分の意のままに操ることもできますが、特定の個体をリーダーにしてその個体に操らせることもできます。

当初、フェルディナンド博士はディエゴを恐竜のリーダーにしました。その期待に応えたディエゴは、ラプトルになって他の恐竜を操り、ジャイロとジョニィを追い詰めました。

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有効度

あらゆる動物を恐竜化し、感染力も強いことから、能力を使うと大惨事につながりそうです。

しかし、恐竜たちは本体の意のままに操ることができるため、指揮系統がちゃんとしていれば危険はありません

例えば鵜飼の鵜のように、恐竜たちを操ることで、漁や狩猟に利用できます。軍隊や警察を組織することも可能です。

ただし、人間を恐竜化してしまうのは犯罪行為なので、対象は動物になりますが、それでも人道上の批判を受けるかもしれません。

リスク

恐竜たちはコントロール可能なため、勝手に殺戮行為をしてしまうようなリスクはありません。

むしろ、恐竜化した個体が、事故に巻き込まれてしまうリスクがあります。

たとえ、動物を使役していたとしても、問題視される可能性はあります。

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悪用度

恐竜を使った破壊窃盗ができそうです。

強引ですが、建物を破壊して進入し、金品を強奪します。

見つかった恐竜は始末してしまえば、自分に繋がる証拠も残りにくいでしょう。

世界への影響

スケアリー・モンスターズの感染力は驚異的ですが、規律正しく恐竜を操れば、世界中の生物が恐竜化するような事態は考えられません。

そのため、世界への影響はほぼないと言えます。

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使い道と活かし方

スケアリー・モンスターズを使えば、規律正しい恐竜部隊を作り上げることができます。

しかし、たとえ動物と言えども、危険な目に遭わせるのは、人道上問題がありそうです。そこで、こんな活用方法を考えてみました。

スケアリー・モンスターズの活かし方


スケアリー・モンスターズを使って大小様々な動物を恐竜化した、リアルジュラシックパークを作ります。

大型の恐竜は象やキリン、クジラなどを恐竜化させて作り出します。

結局、偽物の恐竜なので、人気が出るかどうかは微妙かもしれません。

総合評価★★★☆☆

スケアリー・モンスターズは戦闘においては、かすり傷を負わせるだけで、事実上相手を倒すことができ、味方にしてしまうことができる圧倒的強さのスタンドです。

しかし、人間や動物を勝手に恐竜化することに問題があるため、日常生活では使いづらい能力になってしまいます。

そのため、総合評価は★★★☆☆としました。

使えるとしても、自分のペットの小鳥や犬を恐竜にするくらいでしょうか。そんなことしてもぜんぜん可愛くないですけど…。

§スケアリー・モンスターズが登場する巻(文庫本)§