スキャンはスティール・ボール・ランのもう一人の主人公、ジャイロ・ツェペリのスタンドです。
ジャイロが遺体の右目を入手したことにより、発現しましたが、その右目を失ったと同時に、スタンド能力も消失しました。
能力自体も相手の弱点を見抜くという、補助的なものです。ジャイロの武器は鉄球による回転を使った攻撃なので、スタンドはオマケみたいなものなのでしょう。
しかし、平和目的で使おうと思った時に、相手の弱点を調べることができると、利便性が高そうです。
というわけで、今回はジャイロのスタンド能力、スキャンの能力の考察と活用方法を考えてみます。
もくじ
スキャンの能力
スキャンのスタンドの像は、目玉のような姿をしています。ジャイロの鉄球自体が目玉になったような外見です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」
この目玉が付くことで、鉄球を通して、周りの状況や特徴、敵の弱点などの情報を瞬時に知ることができます。
地面を伝わる、音波や振動なども感じることができるため、物体の中に隠れている人間も見つけることができます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」
このようにただの遠隔カメラではないため、鉄球と組み合わせると、相手の弱点を的確に付くことができ、非常に強力です。
特徴
スキャンは鉄球に同化する形で発現するため、射程距離も鉄球が届く範囲と考えられます。
そのため、遠距離操作型に分類されます。
破壊力やスピードはAになっています。しかし、スタンド自体は直接的な攻撃手段を持っていないため、鉄球と合わせたスペックと考えるのが自然でしょう。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | A | 鉄球の破壊力 |
スピード | A | 鉄球のスピード |
射程距離 | D | |
持続力 | B | |
精密動作 | C | |
成長性 | B |
スキャンを鉄球以外の場所に発現させることができるかは不明です。
もし、鉄球の表面でしか能力が使えないとすると、ジャイロだけが扱うことができるスタンド能力となってしまいます。
回転の力を利用できない凡人には、役に立たないスタンドかもしれません。
特殊能力
スキャンの特殊能力は、鉄球に目を付けて、周囲の情報を集めることです。
この能力には次のような特徴があります。
- 鉄球上の目で見た光景は、目の前で見ているように知覚できる
- 鉄球の振動波の伝わり方の違いから、物体の内側を知覚できる
単なるカメラではなく、鉄球の振動波をソナーのようにして、感知することもできます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン 5巻」
鉄球攻撃をさらに効果的にできる、鉄球と好相性の能力です。
有効度
振動波を使って、物体内部の様子も知ることができるため、病院の超音波検査のようなことができるかもしれません。
代々、ツェペリ家は医者の家系なので、家業とも好相性の能力と言えます。
ジャイロ自身は結局、家業に利用することはありませんでしたが、医者を職業とする人であれば、患者に苦痛を与えずに確実に患部を治療することができそうです。
リスク
能力の性質が情報収集をすることなので、それ自体にリスクはありません。
知り得た情報の管理に気を付けさえすれば、基本的に自分に危険は無いでしょう。
悪用度
知ることができるのが、物体の中身の情報だけなので、経済犯罪や他人の脅迫に用いるには、少し価値が低いです。
また、機密情報を知ったとしても、それを使った犯罪を実行する際に、直接的に役立つスタンドではありません。
悪事には向かないスタンドと言えるでしょう。
世界への影響
知ることができる情報も、世界に大きな影響を与えるほどのものではありません。
そもそも、単に情報を知ることだけでは、世界に影響など無いでしょう。
使い道と活かし方
ジャイロ自身も医者を生業とする者ですし、やはり医療に利用するのが良いと考えたため、こんな使い道はどうでしょうか?
外科手術をする際に、目では確認できない患部を見つけて、確実に除去するために使えそうです。
鉄球の回転の力を利用すれば、患部を変形させたり、出血を止めたりして、より安全で精度の高い治療もできるはずです。
総合評価★★☆☆☆
平和的活用を目的にする際には、情報収集能力は使い勝手が良いことが多いです。
ところが、スキャンの能力は鉄球を操るスキルが必要になります。そのため、誰にでも使えるスタンドではありません。
そんな重大な欠点を考慮して、総合評価は★★☆☆☆としました。
頑張って鉄球の使い方をマスターすれば、歴史に名を遺す名医になれると思うんですが…残念なスタンドです。
§スキャンが登場する巻(文庫本)§