ボーイ・Ⅱ・マンは岸辺露伴を苦しめたスタンドです。
ジャンケン小僧(大柳賢)が操る、ジャンケンで勝つことにより、相手のスタンドを奪い取る能力です。
勝てば勝つほど、相手の能力を奪って強くなる驚異のスタンドです。しかし、平和的に利用する場合、この奪い取るという特性が壁になりそうな予感がしないでも無いですね。
というわけで、今回はボーイ・Ⅱ・マンの活用方法を考えてみます。
もくじ
ボーイ・Ⅱ・マンの能力
ボーイ・Ⅱ・マンは、ジャンケン好き(!?)な少年、大柳賢が操るスタンドです。
スタンドの像は、本体の少年のあどけなさとは違い、鎧をまとった、いかつい外見です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 25巻」P.166
本体とは、さほど離れられないようなので、近距離パワー型に分類されるスタンドです。
その能力はジャンケンに勝つごとに、相手のスタンドを1/3ずつ奪うことができるというものです。
ジャンケンは必ず、3本先取の5番勝負でなければなりません。自分が負けても、スタンドを奪われるようなことはありませんが、先に3本を取られて負けてしまうと、奪ったスタンドは返すことになります。
岸辺露伴に執拗に付きまとい、強引にジャンケン勝負を挑みました。その理由は、“漫画家として成功している岸辺露伴をジャンケンで負かせば、精神的に大きく成長できるから”というものです。
ジャンケンで成長できるなら、世の中そんな苦労しないって…。
特徴
原作では岸辺露伴としか戦っていないため、細かい特徴は不明です。
例えば、“凡人相手にジャンケンした場合はどうなるのか?”とか、“奪い取ったスタンドは、複数所持できるのか?”などは不明です。
また、とにかく勝てば効果が現れるのも特徴です。
岸辺露伴は最終的に、アクトン・ベイビーを使ったイカサマで勝利しましたが、ちゃんと効果が発動しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 25巻」P.163
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | |
スピード | B | |
射程距離 | C | |
持続力 | A | 奪い取ったスタンドは恒久的に自分が使える |
精密動作 | C | |
成長性 | C |
持続力以外は、実に平凡なスペックです。
とは言え、奪い取ったスタンドを操ることができるため、ボーイ・Ⅱ・マン自体のスペックはさほど重要ではないでしょう。
とにかく、ジャンケン勝負に持ち込んで、勝つことが重要なスタンドです。
特殊能力
ボーイ・Ⅱ・マンの特殊能力は、細かく分けると次のようなものがあります。
- ジャンケンに勝つごとに相手のスタンドを1/3ずつ奪い取る
- 奪い取ったスタンドを操る
- 3本先取された時には、奪ったスタンドを返す
ジャンケンの勝敗は、能力発動のきっかけに過ぎず、ジャンケンが強くなったりするような能力は存在しません。
一方で、自分がジャンケンに負けた場合は、奪ったスタンドを返さなければいけないだけで、自分にはなんの損害もありません。そのため、勝つまで勝負を挑み続ければ、いつかは奪い取れてしまいます。
しかし、リスクは無いものの、実際には相手がジャンケン勝負を頑なに拒めば、どうしようもない能力です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 25巻」P.78
有効度
ボーイ・Ⅱ・マンの能力は、どうやらスタンド使い限定のようです。
凡人相手に、ジャンケンで勝った時にはどうなるのかは不明ですが、恐らく奪い取る物が無いため、何の効果も無いのでしょう。
スタンド使い限定の能力となると、使い勝手は非常に悪くなります。
また、そもそも、スタンド使いを見つけたとしても、スタンド能力を奪うという行為を、相手が同意することは無いでしょう。
平和的に利用できないスタンドなので、有効度は非常に低いスタンドです。
リスク
能力を使うことによるリスクは、極めて低いと言えます。
ジャンケンに勝てば、相手のスタンドを奪えるというプラスの効果です。
一方で、負けた場合は、相手から奪ったスタンドを返して、ゼロに戻るだけに過ぎません。
悪用度
スタンドを奪われて喜ぶ人なんて、チープ・トリックみたいなスタンドに取り付かれた人だけでしょう。
そう考えると、ほとんどの場合は、ボーイ・Ⅱ・マンを使うこと自体が、悪事と言えないこともありません。
悪用の方法も、奪い取ったスタンドの能力次第で、色々な使い道があります。
世界への影響
スタンドを奪うだけの能力なので、世界への影響はほぼ無いでしょう。
ただし、奪い取ったスタンド次第では、世界を大混乱に陥れる可能性があります。
使い道と活かし方
ボーイ・Ⅱ・マンは対象になるのが、スタンド使いというのが、実に使い勝手が悪い能力です。
それでも、何とか考えてみましたが、こんな使い方くらいしか思いつきませんでした。
スタンド能力の中には、本体に災いをもたらす能力も稀にあります。
例えば、チープ・トリックのような、本体に死をもたらすスタンドや、空条ホリィのいばらのスタンドのような暴走してしまうスタンドなどです。
このようなスタンドの害で、困っている人に意図的にジャンケンで負けてもらい、スタンドを奪い取るお仕事なら貢献できそうです。
奪ったスタンドは使わなければ、自分に害を及ぼすことも無いはずです。
人に喜ばれる使い方としては、これくらいしか思いつきませんでした…。
総合評価★★☆☆☆
ボーイ・Ⅱ・マンは、スタンド使いのみが対象の能力です。しかも、相手のスタンドを奪い取るという能力なため、喜ばれる使い方ができないスタンドです。
戦闘においても、戦いの手段がジャンケンなので、ジャンケンを拒否されたり、そもそもジャンケンを知らない相手には、能力を発揮できません。
しかも、相手に能力がバレてしまうと、ジャンケンなどに付き合ってもらえず、一方的にボコボコにされてしまうだけです。
よく考えると、欠点だらけのスタンドだということが分かります。
そういうわけで、総合評価は★★☆☆☆としました。
スタンドが奪えるって、強い能力のように思えますが、実際には奪い取るのは困難ですし、そもそも何の社会貢献にもならないですからね。
貰うなら、他のスタンドにしましょ(^^;
§ボーイ・Ⅱ・マンが登場する巻(文庫本)§