チョコラータが操るグリーン・デイは、ボスも嫌悪する残虐非道なスタンドです。
無差別に人の体をカビで崩壊させるという、凶悪な能力です。
果たしてこんなスタンドに、殺戮以外の利用価値などあるのでしょうか?
というわけで、今回はグリーン・デイの能力を考察しつつ、活用方法を考えてみます。
もくじ
グリーン・デイの能力
グリーン・デイは生きている動植物にカビを生えさせる能力です。このカビの胞子は、現在よりも低い位置に移ると発芽して、増殖を開始します。
その増殖速度は圧倒的に速く、たちまち死に至らしめる恐ろしい殺傷力です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 37巻」P.130
スタンド自体は、本体からわずかしか離れられないため、近距離パワー型に分類されるスタンドです。
しかし、カビの能力は、スタンド胞子のようなものをまき散らして増殖します。このスタンド胞子は、犠牲者の死体に付着しており、それがさらに付近の生物に付着することで、どんどん増殖します。
そのため、能力を発動している間は、カビの汚染範囲は広がり続けます。そのため、スタンド能力の射程距離は無限大です。
特徴
全体的にスペックは高めです。射程距離がAですが、これは特殊能力であるカビの感染が、死体を介してどこまでも広がるためです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 37巻」P.263
厳密な射程距離である、本体から離れられる距離は、1m~2m程度と考えられます。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | A | カビが生えるとあっという間に体が崩壊 |
スピード | C | |
射程距離 | A | カビの感染範囲は∞ |
持続力 | A | |
精密動作 | E | |
成長性 | A | 何をもって成長と言えるのか… |
全体的に高いスペックの中で、精密動作性だけはEです。カビが生える相手を制御することはできないため、完全無差別殺戮になってしまいます。(※2021/5/3修正:ご指摘のコメントありがとうございました!)
ただし、セッコはローマでカビが増殖中に、ヘリコプターから地面に飛び込んでいるため、カビが生える相手はコントロールできるようです。
最もチョコラータ本人は、誰が死のうとお構いなしなので、積極的にコントロールしようとは考えないようです。
特殊能力
グリーン・デイの特殊能力は、動植物にカビを生やすことです。
このカビには、次のような特徴があります。
- 高さが下がると発芽して増殖を開始する
- 増殖速度は超高速
- 血管などを塞いて止血することができる
- 能力を解除するとカビも消失する
- 生命が無い物には生やすことができない
- 生やす相手はコントロール可能
グリーン・デイのカビは、圧倒的な速さで広がり、たちまち人を死に至らしめます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 37巻」P.131
カビが生える対象は、コントロールできるといっても、能力自体が非常に致死性が高く、それ以外の使い道がありません。
ただただ、殺戮だけのための能力です…。
有効度
有効活用するための重要条件は、能力をコントロールできることです。
そういう意味では、グリーン・デイの能力は、一応コントロール可能です。
しかし、猛烈な勢いで、カビが増殖していく中で、感染対象を人間の感覚で細かく区別できるのかが疑問です。せいぜい、区別できるのは、10人くらいが限度ではないでしょうか?
しかも、このカビが生えた、生命体はボロボロになって朽ち果てるだけです。
せめて美味しいチーズが作れるカビとかだったら、使い道もありそうです。しかし、牛乳には生命力が無いため、そもそもカビが生えません。
害虫や害獣を駆除するのに使おうとしても、感染対象の区別が人間業では難しそうです。そのため、カビの拡大をコントロールできないため、危険すぎて使えません…。
リスク
能力を使うこと自体がリスクの塊です。
能力を使った時点で、大量殺人・大量破壊につながります。
グリーン・デイの能力を使ったら最後、凶悪犯罪者として一生を棒に振ることになるでしょう…。
悪用度
悪用しようにも、使い道は殺戮しかありません。
普通、殺人などしても、何の得もありません。
経済犯罪とか、人を操るような能力じゃないと、あまりメリットがないため、悪事にも向かないスタンドです。
世界への影響
グリーン・デイのカビは、凄まじい勢いで広がります。
ずっと能力を使い続ければ、世界を破滅させかねません。
能力を使った時の、世界中の被害は甚大です。
使い道と活かし方
というわけで、害悪しか生まないグリーン・デイですが、無理やり活用方法を考えてみました…。
低い位置に移動した生物は、全て死に絶えるという特徴を活かし、やはり、害虫や害獣の駆除などが良さそうです。
ただし、事実上、制御不能の能力なので、大量発生した蚊やイナゴなどを駆除しようとすると、あっという間にカビが広がってしまいます。植物を含めて、生物が死に絶えた死の土地にになってしまいそうです。
例えば、池や川に生息する、特定外来生物などを駆除するなど、広範囲に広がるリスクを抑えた使い方をする必要がありそうです。
総合評価★☆☆☆☆
グリーン・デイは殺戮を目的とした、生物兵器と何ら変わりがない能力です。そりゃあ、ジョルノも7ページに渡ってボコボコにしたくなりますよね…。
全く何の役にも立たないスタンド能力ですが、とりあえず、使いさえしなければ災いをもたらすことはありません。
というわけで、総合評価は★☆☆☆☆としました。
さすが下衆の中の下衆『チョコラータ』のスタンドといったところですね…。
§グリーン・デイが登場する巻(文庫本)§
やはりグリーン・デイは有効利用は厳しそうですね……そして1個気になったのがカビはコントロール出来ないと書いてありますが、セッコがカビて死んでないことから、カビない対象は選べるのかな〜と個人的に思っています。
鋭いコメントありがとうございます。
実はその辺りのことは、記事を書く時から私も気になっていました。
そこで、コメントをいただいたので、改めて注意深く読んでみました。
その結果、セッコはローマでカビが増殖している最中に、思いっきりヘリコプターから飛び込んでますね(^^;
仰る通りだと思いますので、記事修正しようと思います。
ご指摘、感謝です!
食品の発酵に使えるかも
コメントありがとうございます!
確かに使えそうですけど、食べたいと思う人は少なそうですね。
絶対食中毒起こしそうです…。
アニメでソルベとジェラートの解体で傷口にカビを付けて腐敗を止めてたって考察あるから死体の保存とかに使えるかも…
Taciさん
アイデアを教えていただいてありがとうございます。
確かに、史上初めて発見されたペニシリンという抗生物質は、カビから発見されたので、防腐効果はありそうですね!