マン・イン・ザ・ミラーは、パッショーネの暗殺チームの一員、イルーゾォのスタンドです。
一人で、フーゴとアバッキオ、ジョルノを相手にするといういくら何でも無謀な戦いを仕掛けました。しかし、結構3人を追い詰める善戦を見せましたが、結局、敗れ去りました。
そんなマン・イン・ザ・ミラーの能力は、どのような活用方法があるのでしょうか?
今回はマン・イン・ザ・ミラーの能力の考察と、その平和的な使い方を考えてみます。
もくじ
マン・イン・ザ・ミラーの能力
マン・イン・ザ・ミラーは、鏡像世界を作り出す能力のスタンドです。
マン・イン・ザ・ミラーが作りだした世界の中では、全ての物は左右逆の鏡像になっています。そして、この世界では生物は存在しません。ただし、死ぬと”生物”ではなくなるため、突然、鏡像世界の中に死体が現れるという現象が起こります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 32巻」P.201
さらにこの鏡像世界には、鏡を入り口にして出入りします。
ただし、出入り可能なのは、マン・イン・ザ・ミラーが許可した対象のみです。そのため、相手がスタンド使いの場合は、スタンドは許可せず、本体だけ鏡像世界に入らせ一方的にボコボコにするというのを常套戦術にしています。
つまり、許可されれば、例外として生物でも鏡像世界に入ることが可能です。
そして、出入りさせるものは、その物体の一部分でも可能です。イルーゾォはパープル・ヘイズのウィルスに感染した右腕だけを残して、鏡像世界から脱出しました。
特徴
全体的なスペックは、とても平凡です。
アバッキオの評価でも、鏡の世界を作り出すために、スタンドパワーはあまり強くないと言われる始末です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 32巻」P.261
とは言え、鏡の世界に引きずり込んで、各個撃破するという基本戦術に忠実に戦えば、無敵の能力と言えます。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | |
スピード | C | |
射程距離 | C | 鏡の中では数百メートル |
持続力 | D | |
精密動作 | C | |
成長性 | E |
射程距離はCとなかなかの距離なので、分類としては遠距離操作型になります。
しかし、JOJOA-GO!GO!によると、鏡の中では射程距離は、数百メートルとあります。
恐らくこれは、能力の及ぶ範囲、つまり鏡像世界を作り出せる半径と考えられます。
だとすると、かなり広い世界を作り出すことが可能です。
特殊能力
特殊能力は鏡像世界を作り出すことです。
この能力には、次のような特徴があります。
- 存在する物体は左右逆になる
- 生物は一切存在しない
- 鏡像世界の物体を動かせるのはマン・イン・ザ・ミラーか本体のイルーゾォだけ
- 鏡像世界の出入り口は鏡
- マン・イン・ザ・ミラーかイルーゾォのみ鏡像世界の出入りを許可できる
鏡像世界では、文字通り全ての物が左右逆になります。
文字なども鏡像文字になります。
許可されて入ったもの以外は、一切生物が存在しません。
ただし、元の世界で死亡した生物は、ただの物体になるため、突然鏡像世界に現れます。
鏡像世界の物体を動かすことは不可能です。
例外として、マン・イン・ザ・ミラーと本体のイルーゾォだけが、動かすことができます。
鏡像世界の出入り口になるのは、鏡だけです。
ただし、実際に出入りするには、マン・イン・ザ・ミラーの許可が必要です。
鏡像世界の出入りには、マン・イン・ザ・ミラーの許可が必要です。
出入りさせる対象は、細かく指定可能です。そのため、体の一部分のような指定の仕方もできます。
“腕だけ残して、鏡に世界に入らせる”なんてことが可能なら、最初からそうすれば、相手に致命傷を与えられる気がしますよね。
しかし、アバッキオに対しては、体の半分だけ入るのを許可して動きを封じましたが、それ自体ではダメージにはなりませんでした。
イルーゾォの場合は、右腕だけ鏡像世界に残したうえで、自分で強引に引きちぎったと考えられます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 32巻」P.301
有効度
半径数百メートルの巨大な空間を作り出すことが可能です。
しかも、この空間は細菌を始めとしたあらゆる生物が存在しない、衛生的にとても清潔な場所です。
しっかり、消毒した上で、この世界に持ってきた食品などは、腐らずにそのまま保存することが可能です。
元の世界の影響も受けないため、シェルターのような使い方もできる空間です。
アイデア次第で、色んな使い方ができそうな能力です。
リスク
鏡像世界の出入りは、完全にコントロール可能です。
しっかり確認すれば、関係無い人を閉じ込めてしまうような、不慮の事故も起こりにくい能力です。
ただし、元の世界で動いたものは、鏡像世界でも動きます。
そのため、落石や自動車の走行などで、自分が潰されたり、轢かれたりしないようにしないように注意が必要です。
悪用度
悪用方法としては、イルーゾォがやったように人を引きずり込んで、監禁することが考えられます。
しかし、誘拐や監禁のような犯罪は、証拠も残るので、あまり賢い悪用方法とは言えません。
他には窃盗などが考えられます。
鏡の世界から、気付かれないように、金品を鏡像世界に引きずり込んで、盗むというものです。
これなら証拠を残さないで済むでしょう…。
世界への影響
鏡像世界で不用意に物を動かすと、元の世界にも影響があります。
岩を落としたり、棒を振り回したりすると、元の世界にいる人に怪我をさせる危険があります。
実は周りに人がいない場所で使った方が良い能力です。
使い道と活かし方
鏡像世界は、元の世界の影響を受けない、夢の空間です。そのような空間を活用するために、次のような使い道を考えてみました。
マン・イン・ザ・ミラーの鏡像世界は、元の世界に影響を与えない空間です。
危険物を置いておいても、問題が無い場所です。
そこで、危険な産業廃棄物や放射性廃棄物を置いておくのはどうでしょうか?
そもそも、そんな廃棄物を出さないで済む、社会にするのが理想的ですが…。
総合評価★★★☆☆
自分だけのプライベートな空間を作れるマン・イン・ザ・ミラーは魅力的です。
でも、それだけの能力だというのが残念な所です。
ただの保管庫のような使い方しかできないため、総合評価は★★★☆☆としました。
元の世界で動いたものが鏡像世界に、影響してしまうのが難点です。
野菜とか食材の保管庫にしておくとイイかもしれません…。
§マン・イン・ザ・ミラーが登場する巻(文庫本)§
映画館の部屋を増やすとかどうでしょう
Tachiさん
コメントありがとうございます。
実はそのような使い方も考えてみましたが、部屋の中は全部鏡像になってしまうので、文字も左右逆になってしまうんです。
『字幕が読みづらいので、割引価格』とかならいいかもしれませんね。
まあ、実際タイタニックは実際の映像とは左右逆で公開映画として有名ですが、実用性は低そうですね….