レオーネ・アバッキオが操るムーディー・ブルースは、戦闘では活躍した印象はありません。
ところが、時空を超えて情報を集められる能力は、平和利用を考えた時に、無限の可能性を秘めた夢のような能力です。
個人的には、これまで登場したスタンドの中で、最も欲しい能力です!
自分の幸せや、人類への貢献を考えたら、戦闘力なんてハッキリ言って関係無いのです!
というわけで、今回はムーディー・ブルースの能力を考察しながら、その有効活用の方法を考えてみたいと思います。
もくじ
ムーディー・ブルースの能力
ムーディー・ブルースは、ビデオの録画再生のように、過去のその人物に変身して、リプレイすることができます。
若い頃のボスの再生にも成功していることから、少なくとも15年は昔に遡れるようです。
再生中は、スタンドのコントロールができないため、リプレイを停止するまでは、全く無防備になってしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 31巻」P.116
そのような能力の特徴から、戦闘能力は乏しいようで、原作でも直接的な戦闘では活躍していません。
特徴
再生している間は、ずっと能力が持続するため、持続性がAです。
しかし、それ以外はCという、平凡な能力です。全ては、過去の再生能力という、夢のような能力に価値があるスタンドです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | |
スピード | C | |
射程距離 | A | 再生中のみAで、通常時の射程距離は短い |
持続力 | A | |
精密動作 | C | |
成長性 | C |
再生中は変身しているキャラクターが勝手に動き回るため、射程距離は長くなります。
しかし、通常時の射程距離は短く、近距離パワー型のスタンドです。
遡れる時間に限界があるのかどうかは不明ですが、15年程度でも十分すぎます。
その場所で、その人物が起こしたことが、所持品や服装なども含めて、詳細に再生されるため、全ての個人情報が丸裸です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 34巻」P.144
こんな強力な情報収集の能力は、他には無いでしょう。
特殊能力
特殊能力は特定の人物が、その場所での過去の言動を再生することです。
再生中はムーディー・ブルース自体がその人物に変身してしまうため、スタンドのコントロールができなくなってしまいます。
能力の特徴は次のようなものです。
なりすますことができるのは、特定の一人だけ
ビデオのように再生できると言っても、複数の人物を同時に再生することはできません。
特定の一人の言動だけを再生するだけです。
遡れる時間は、少なくとも15年程度
物語の中では、言及されていないので、どの程度の時間を遡れるのかは不明です。
遡る時間が昔であるほど、再生開始までの時間を要するようです。
再生する人物を選ぶこともできるし、選ばずに成り行きで再生することもできる
ソフト・マシーンとの戦闘時には、“5分前のナランチャ”を選んで再生しました。
一方で、指令を伝える目的のペリーコロを再生する際には、ボスからザックリと10時間前に遡って再生するように言われただけです。
そのため、再生対象の人物を選ぶこともできれば、とりあえず時間を遡って再生することでそこにいた人物を成り行きで再生することもできるようです。
付近にいる人の発言も聞こえる
再生中は、対象の人間の発言だけでなく、周囲にいる人間の発言まで聞くことができます。
会話の内容を知るだけなら、その中の誰かだけ再生すれば事足ります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 31巻」P.105
有効度
特定の人物だけですが、その人間の姿形はもちろん、持ち物までも再現できます。発言も音声として、その場にいる人全員が認識できます。
対象の人物の、その場での言動は全て知ることができます。
同時に複数人の再生が不可能でも、順番に1人ずつ再生すれば良いだけなので、十分な時間があればその場所での過去の情報を全て詳細に知ることができます。
こんな強力な情報収集能力は、他には存在しません。
リスク
再生するためには、実際にその場所にいる必要があります。
大勢の人がいる場所での再生は、当然その場にいる人、全員にも知れてしまいます。
場合によっては、知り得る情報を秘密にしておくのが、困難な能力です。
悪用度
金融に関する情報を知れば、インサイダー取引が可能です。
銀行の暗証番号や、パスワードなども知ることができるので、窃盗なども簡単にできます。
情報というのは、使い方次第で様々なことに用いることができるので、様々な悪事に応用可能です。
世界への影響
能力を使うこと自体では、世界への悪影響はありません。
ただ情報を知るだけなので、全くの無害です。
知り得た情報をどのように扱うかで、世界への影響が決まるでしょう。
使い道と活かし方
ムーディー・ブルースは、事実上、何でも知ることができる能力です。
様々な活用法が思いつきますが、まずはこんな使い方をすると人類に貢献できそうです。
アバッキオ自身も元警察官ですし、まず思いつくのは、犯罪捜査です。
ムーディー・ブルースの再生能力を使えば、決定的証拠を掴むことができるでしょう。
また、考古学や歴史学などでも、非常に役立ちます。
過去に起きた出来事は、ムーディー・ブルースで再生してしまえば、全て事実として知ることができます。
ムーディー・ブルースを使えば、全ての真実が明らかになってしまうのです。
総合評価★★★★★
ムーディー・ブルースの能力を使えば、対象の人物の言動は全て明らかになってしまいます。
人類の謎の大部分を明らかにすることができるスタンドです。
そのような、有益性を踏まえて、総合評価は★★★★★としました。
悪事のためにコッソリと情報を知ることが難しい能力なのが、欠点のスタンドです。でも、世のため人のために使うのであれば、警察なども協力してくれて、その問題もクリアできそうです。
ジョジョの中でも、トップクラスの有益なスタンド能力ではないかと思います!
§ムーディー・ブルースが登場する巻(文庫本)§