アンダー・ワールドは、DIOの息子であるヴェルサスが操るスタンドです。
地面の記憶を掘り起こして、実体化させるという何でもアリの能力です。
死んだ人の記憶や性格までも詳細に再現可能な能力のため、非常に汎用的です。
とっても期待できそうなスタンドなので、使い道を考えるのも楽しみです!
というわけで、今回はアンダー・ワールドの能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
アンダー・ワールドの能力
アンダー・ワールドの能力は、その地域で起きた過去の出来事を、実体化させて再現することです。
物を実体化させれば、その機能までも完全再現できます。人間であれば、記憶や性格も完全再現できます。
ただし、あくまでも過去の事実の再現なので、こちらの意図した通りの行動や結末になりません。人を実体化させても、基本的に過去のその時の言動を再現するだけなので、パーマンのコピーロボット(今の若い人は、知らないですね…)のような使い方はできません。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 48巻」P.105
スタンドは人間型で、本体から推定10m程度は離れて行動しています。
そのため、遠距離操作型に分類しました。
比較的、よく喋るスタンドですが、たびたび徐倫たちに出し抜かれていて、本体のヴェルサス同様、未熟さが目立つスタンドです。
特徴
破壊力、精密動作性、成長性が“なし”という雑なスペックになっています。
ちゃんとスタンドとして存在している限りは、これらの要素は存在すると思うんですが…。総じて、DIOの息子たちの扱いがひどすぎる気がします…。
また、射程距離も“フロリダ州オーランド付近”となっていますが、これは再現できる過去の出来事の範囲を指しており、スタンド自体の射程距離とは違います。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | なし | |
スピード | C | |
射程距離 | フロリダ州オーランド付近 | |
持続力 | C | |
精密動作 | なし | |
成長性 | なし |
スタンド自体は、ストーン・フリーの紐の切断を試みるなど、直接的な行動もしています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 48巻」P.96
ただし、クロスレンジでの直接的な戦闘は苦手なようです。
スタンドの特殊能力は非常に強力ですが、肝心のヴェルサス自身が使いこなせてないところが残念です。
特殊能力
アンダー・ワールドの特殊能力は、物語中では”地面の記憶を掘り出す”としていますが、その地域の過去の出来事を実体化させて再現すると表現した方がピッタリです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 48巻」P.111
この特殊能力には、次のような特徴があります。
- 実体化した物は自由に操作できる
- 実体化した物は本物と同様の機能を持つ
- 再現された人とはコミュニケーションできる
- 再現した事象は必ず事実通りになる
ただし、アンダー・ワールドの能力で分かりにくい点があります。原作中でヴェルサスは、ウェザー・リポートの記憶ディスクを、プッチから盗み取っています。
この時、ヴェルサスはプッチの体を地面から掘り出し、その懐からディスクを抜き取っています。しかし、本物のプッチの懐からもディスクが消失しています。
アンダー・ワールドの能力は、掘り出した人物と、本物は全く別の存在のため、本物の所持品を盗むためには使えないはずです。
プッチ自身も「いつ盗った?今、徐倫にふっ飛ばされた時にか?」と、直接、奪われたことを示唆するようなセリフを言っています。また、エンポリオから、承太郎の記憶ディスクを奪い取る時も、わざわざエンポリオ本人を探し出して、彼の所有物から見つけ出そうとしています。
このことから、アンダー・ワールドの能力では、本物の所有物を盗むことは不可能と考えられます。
ただし、普通は実体化させた物でも、十分利用価値があるため、本物から奪う必要性は低いです。
有効度
過去にそこに存在した物や出来事を、完全再現することができます。
この能力も、歴史の謎を解き明かすことや、失われた物品を再現することに使用できます。
歴史や文化の面で、人類に多大な貢献ができそうなスタンドです。
リスク
アンダー・ワールドは、大惨事も再現できてしまう能力ですが、ヴェルサスとプッチがやった通り、地面に穴を掘ればリスクを軽減できます。
また、そもそも危険な出来事を再現しなければ問題はありません。
目的に応じて、能力を使用する場所を注意すれば、リスクは比較的小さくできます。
悪用度
アンダー・ワールドの能力を使えば、他人のプライバシーや、社会的なスキャンダルも暴くことができます。
そうして知り得た情報で、他人を恐喝する使い方ができそうです。
ただし、これは確実に証拠が残ってしまいます。
キャッシュカードやクレジットカードなどを、地面から掘り出して、それを使うなんてことができそうですが、最近はセキュリティが強化されているため、カードだけでは使用不可能の場合もあります。
そう考えると、悪事にはあまり向かないスタンドです。
世界への影響
原作中でエルメェスが言っている通り、大惨事を再現したとしても、本物には何ら影響はありません。
能力を使う場所にさえ注意すれば、安全に使用可能です。
そのため、世界への影響はほぼないと言えます。
使い道と活かし方
アンダー・ワールドは、いわば過去を完全再現できる能力です。そこで、こんな活用方法を考えてみました。
やはり、歴史や考古学の分野での研究調査に活用できそうです。
古戦場での合戦、歴史的なイベントなども忠実に再現できるため、歴史上の人物の言動まで知ることができます。再現した人物とはコミュニケーションできるため、どうしてそんなことをしたのかも聞くことが可能です。
歴史上の様々な謎を解くことができる、ロマンあふれるスタンドです。
総合評価★★★★★
アンダー・ワールドは過去に限定されるとはいえ、あらゆる歴史的な真実を知ることができます。
情報の価値が高い現代社会では、計り知れない恩恵をもたらすスタンド能力です。
そのため、総合評価は★★★★★としました。
平和的な利用方法がいくらでも思い付く、とっても便利でおすすめなスタンドですね!
§アンダー・ワールドが登場する巻(文庫本)§