ジョジョの奇妙な冒険を読んでいると、時々感じるのが、登場キャラクターの顔や体形が、途中から全然変わってしまっていることです。

普通の漫画でも、作者の画力向上や、タッチの変化によって、キャラクターの外見が変わることはよくあります。

でも、ジョジョの場合はそういうレベルを超えて、全然別のキャラクターになっちゃってるんです。

荒木先生もキャラクターの印象を変えるために、意図してやっていると明言なさってます。また、スターダストクルセイダースのキャラクターなどは、あまりに昔過ぎて同じように描けないとも仰ってます(^^;

というわけで、ジョジョの登場キャラクターの中で、顔や体形が変わり過ぎなキャラクター達を紹介します。

※ネタバレ注意の記事です。アニメ化してないシリーズのことも、特に配慮せず書いています。アニメを楽しみにしている方は、十分ご注意ください。

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もくじ

感じ変わりました?

まずは、序の口レベルで、少し印象や雰囲気が変わった程度のキャラクターからです。

空条承太郎

第三部、スターダストクルセイダースの主人公の、空条承太郎は登場したばかりの時とは、微妙に感じが変わってます。

登場初期はこんな感じで、髪の毛が少しだけ、ボサボサでした。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.12

ちょっと番長みたいな外見です。キャラクター設定も、母親のホリィさんに暴言を吐くような不良キャラだったので、こんな感じの外見にしたのでしょうか…。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.84

でも、第三部終盤では、髪の毛はスッキリと帽子に収まっています。これ以降も基本的に髪型はスッキリしています。

番長の面影はなく、クールな印象になっています。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 17巻」P.109

単に、旅の途中でサッパリと散髪しちゃっただけかも…(^^;

花京院典明

キャラクター自体も冷静沈着かと思いきや、サクランボのタネをレロレロするなどの奇行も散見される花京院です。外見も初登場時は冷血そうな怖い外見でした。

見慣れた花京院とは、全然違った外見ですね。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.85

やっぱりこっちの花京院の方が、見慣れていますよね。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 17巻」P.49

カッコよくて、頼りになる印象です。

トニオ・トラサルディ

個人的に変わり方が大好きなのが『ダイヤモンドは砕けない』に登場するトニオさんです。

普段はこんな穏やかな表情です。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.194

ところが、キッチンに無断で入ってきた仗助に対して、包丁を持って逆上します。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.252

こっちなんか目が飛び出そうです。よだれも垂らしているし(-_-;)

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.253

エンヤ婆を思い出す表情をしています。

ブローノ・ブチャラティ

黄金の風に登場するブチャラティも、初登場時は別人みたいな顔です。

目がつり上がっているので、ブチャラティとは気づかない人もいるかもしないですね。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 30巻」P.76

服装がお馴染みのものなので、これでブチャラティだと分かります。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 30巻」P.77

やっぱり、ブチャラティと言えば、この表情ですよね♪

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風 35巻」P.131

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どなたさんでしたっけ?

次は明らかに意図して、顔や体形を変えちゃってるキャラクター達です。

荒木先生ご自身も、キャラクターの性格が変わったり、印象を変える目的で意図的に変えてると明言しています。

イギー

ダイヤモンドは砕けないに登場するイギーです。

当初は、犬そのものの外見です。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.192

よだれがビチャビチャで、可愛げがない…。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.209

ところが、ホルス神と戦うあたりから、すっかり人間の顔になっちゃってます。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 15巻」P.110

メチャメチャ男前なんですけど…。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 15巻」P.111

広瀬康一

ダイヤモンドは砕けないに登場する広瀬康一は、物語が進むにつれて、どんどん身長が低くなっていってます(^^;

最初は比較的凛々しくて、勉強ができそうな顔つきです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 18巻」P.5

慎重も推定、6頭身くらいです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 18巻」P.9

山岸由花子のラブデラックスと戦い、ACT2が発現したした頃には、頭も大きくなり推定5頭身足らずになっています。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.183

最終的には3頭身~4頭身くらいの可愛らしい外見になっちゃってます♪

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 23巻」P.235

黄金の風で、ジョルノと一緒に、ブラック・サバスと共闘する時には、さらに可愛らしくなっています。成長すればするほど、身長も低くなり、愛らしくなる康一君でした…。

小林玉美

ザ・ロックの小林玉美ですが、やはり、物語が進むにつれて、外見がすっかり変わってしまっています。

最初は、”その道の人”のような外見です。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.108

恐喝する時の迫力も凄いです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.109

しかし、康一に敗れた後は、一気に穏やかな表情になり、身長も低くなってしまいました。

最終的には、4頭身くらいになっちゃってます。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 25巻」P.300

間田敏和

サーフィスの間田敏和は、初登場時からいきなり外見が変わってしまっています。

まずこれが、小林玉美が所持していた写真の間田敏和です。

“推定年齢30代半ばの昭和の男前”といった雰囲気です(^^;

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.187

しかし、初登場からいきなり顔が変わってます。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.227

話しが進んで、康一と一緒に岸辺露伴の家に行く時には、すっかりあどけない顔になっています。セト神の能力でも喰らったんでしょうか(^^;

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 21巻」P.184

身長も低くなって、康一より少し高いくらいです。推定4頭身くらいです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 21巻」P.185

間田に限らず、ジョジョのキャラクターは、敵として登場する時は、8頭身で悪そうな表情をしています。しかし、物語が進んで、害が無いキャラクターになった途端に、4頭身になるパターンが多いようですね(^^;

あなた別人ですよね?

最後は完全に“途中で設定変更しちゃったんじゃないの?”というキャラクターです。

実際に、設定が変わっちゃってるキャラもいるんですが…。

とにかく、凄まじい変わりようです。

ナルシソ・アナスイ

ストーンオーシャンに登場するナルシソ・アナスイは性別が変わってしまっています。

エルメェスがエンポリオの所に行った際には、顔も体型も完全に女性です(^^;

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 41巻」P.220

次にフー・ファイターズがエンポリオの所に行った際には、少し中性的な外見に変わってます。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 44巻」P.24

この後にF・Fが、男囚と女囚か判別が難しそうにしている描写があります。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 44巻」P.25

しかし、話が進むと、筋肉質でがっちりした外見に変わっちゃっています。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 45巻」P.203

実はアナスイは、当初はやはり女性の設定だったそうです。

作者の荒木先生は、ストーンオーシャンでは同性愛も描いてみたいと考えていたのだとか…。ところが、当時の担当者から、少年誌でさすがにそれはマズいのではと言われたため、途中から男性に変えたんだそうです。

今なら“少年誌だから同性愛はダメ”なんて考え方の方が、問題になりますよね。

時代のせいで、性別が変わってしまった、数奇なキャラクターです。

ファニー・ヴァレンタイン

スティール・ボール・ランのラスボス、ファニー・ヴァレンタインは逆に身長がグンと伸びたキャラクターです。

登場初期はポッチャリ体形です。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールラン 4巻」

この頃は、外見もどこか愛らしいので、こいつがラスボスだなんて、全く思いませんでした。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールラン 4巻」

身長も推定5頭身です(^^;

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールラン 4巻」

しかし、物語が進むにつれて、まず身長が伸びていきます。この頃には8頭身になってます。

でも、あごの周りにはお肉が付いているので、やっぱりまだ少しポッチャリさんです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールラン 6巻」

そして、これが最終形です。最初の頃とは、全くの別人です。

すっかり、ハンサム・細マッチョの長身男性に生まれ変わっちゃってます。抱かれたい男、No.1です♪

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティールボールラン 12巻」

個人的には、D4Cの能力のせいなんだと思っています。

基本世界の体は、きっとポッチャリ4頭身だったんでしょう。それが異世界の体の中に、細マッチョ8頭身があったため、途中からこんなに体形が変わったんじゃないでしょうか(^^;

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まとめ

ジョジョの奇妙な冒険は、キャラクターの外見を躊躇なく変える珍しいマンガです。

でも、それは見た目のイメージでも、キャラクターの位置付けの分かりやすさに繋がっているんだと思います。

そう考えると、固定概念にとらわれない、荒木先生の発想は凄いですね。

他にも微妙に外見が変わっちゃってるキャラクターは結構いたりします。探してみると面白いかもしれませんよ(^^)/