グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは、DIOの骨が囚人たちの死体に生やした植物から誕生した緑色の赤ちゃんが操るスタンドです。
原作中ではスタンド名が明かされないため、恐らくほとんどの人は名前を知らないで、そのまま読み進めてしまったのではないかと思います。
このグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力は、自分に近付く者をどんどん小さくするという能力です。
このようなスタンドに活用方法はあるのでしょうか?
というわけで、今回はグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力の考察と、活用方法を考えてみます。
もくじ
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの能力
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは、頭頂部に芝生の草のようなものが直立しており、顔の両側にジェットエンジンのような物体が付いています。
人型のスタンドで射程距離は、恐らくさほど長くないため、近距離パワー型に分類しました。
能力は近付いてくる物や人を、近づけば近づくほど小さくするというものです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 45巻」P.283
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームとの距離が半分になれば、自分の身長も半分になってしまいます。もちろん、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの方から近づいても、相手は小さくなってしまいます。
また、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームに直接触れられると、その部分が一気に縮んでしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 46巻」P.29
スタンドの大きさは、目に見えないほどの小ささのようです。そのため、相手はかなり近づいて、体の大きさが非常に小さくなってから初めて、このスタンドの存在に気付くことになります。
完全に近接することが無理なので、接近戦を挑むことは事実上不可能です。銃などで攻撃しても、弾丸自体がどんどん小さくなるため、絶対に着弾しません。
防御力はピカイチのスタンドです。
特徴
公式のスペックは、全て”?”となっていますが、原作中での戦いぶりから、勝手に備考欄に推測スペックを記載してみました。
持続力は文句なく“A”ではないかと思いますが、残りはかなりアバウトです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | ? | Dくらい? |
スピード | ? | ストーンフリーを圧倒しているけど、体格差を考慮してB |
射程距離 | ? | 長そうだけどミクロの世界の戦いなので実際はDくらい? |
持続力 | ? | これは文句なくA |
精密動作 | ? | 精密動作性は平凡にC? |
成長性 | ? | 赤ちゃんだしA? |
このスペックで表現できない部分では、グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの知性があります。生まれたての赤ちゃんとは思えない、クレバーな攻撃を見せています。
赤ちゃんも、スタンドもかなり高い知性を持っていると思われます。
特殊能力
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの特殊能力は、本体に近づく相手を、小さくしてしまうというものです。
この特殊能力には、次のような特徴があります。
- 本体との距離が近くなった比率と同率で、相手の身体を小さくする
- スタンドで直接触れると距離とは無関係に相手を小さくできる
- 能力を解除すると元の大きさに戻る(恒久的に持続する能力ではない)
- 小さくする(大きくする)対象は選べる
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームの特殊能力を分析してみると、近付く物なら何でも無差別に小さくするわけではないことが分かります。
例えば赤ちゃんの周りの地面や草などは、全く変化がありません。小さくなっているのは、自分に向かってくる物のみです。
また、小石を拾って投げ上げることで、その小石を逆に巨大な岩石にしています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 45巻」P.38
これらのことから、自分に危害を加えそうな物や、自分が選んだ物のみを、小さくしたリ大きくしたリできる能力のようです。
有効度
まず思い付くのは、ミクロの世界を体感する、テーマパークを作ると面白そうです。あまりに小さくし過ぎると、小動物や昆虫に捕食される危険があるので、安全管理には注意が必要です。
また、物体を大きくすることができるのも特徴です。美味しい食べ物を巨大化して、お腹いっぱいに食べた後に、能力を解除すれば、摂取カロリーを抑えることも可能です。
リスク
小さくしてしまった人が、不慮の事故に遭ってしまう危険があります。
ただし、小さくする対象を選べるため、ちゃんと能力を管理していれば、そのようなリスクは最小限にできます。
悪用度
すぐに思い付くのは、窃盗です。
貴金属や宝石、高級車など価値が高い物品を見えなくなるまで小さくすれば、証拠を残さずに盗むことができます。
リトル・フィートやグーグー・ドールズとは違って、近づくだけで小さくできる上に、物品も自由に小さくできるため、悪事にも使いやすいスタンドです。
世界への影響
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは、小さくする対象を選ぶことができます。
また、小さくするだけなら、すぐに相手に危害が発生するわけではありません。能力を解除すれば、全て元通りになります。
このようなことを踏まえると、能力を使うことによる、世界への影響はほとんどありません。
使い道と活かし方
物体をも自由に小さくできる能力なので、やはりグーグー・ドールズと同様の活用方法を思いつきました。
肥満や糖尿病患者に対する、ヘルスコーチなんかはどうでしょう?
物体の大きさを変えられるので、まず、好きな食べ物を大きくします。それを食べて十分満足感が得られたところで、能力を解除すれば、摂取カロリーを抑えられます。
注意が必要なのは、能力を維持したまま、対象者から離れてしまうと、食べた物が巨大化してしまい、場合によっては胃や腸が破裂する危険があることです。
ただし、物の大きさはあくまでも、自分との距離が基準になります。そのため、この食事管理方法は、自分には使えないのが欠点です。
総合評価★★★☆☆
グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームは、あらゆる物体を大きくしたリ、小さくしたりできる能力です。
しかし、自分との距離で大きさが決まるため、どうしても使い勝手が悪いです。
それを考慮して、総合評価は★★★☆☆としました。
肝心の自分自身への恩恵が、護身にしか使えないのが、残念な能力です。
§グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホームが登場する巻(文庫本)§