チープ・トリックは、乙雅三に発現したスタンドです。

本人はスタンド使いの素養が低いためか、自分のスタンドは見えず、ささやき声しか聞こえませんでした。

本体に破滅をもたらす能力ですが、果たしてこんなスタンドに使い道などあるのでしょうか?

というわけで、今回はチープ・トリックの活用方法を頑張って考えてみますw

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もくじ

チープ・トリックの能力

チープ・トリックは本体の背中に貼り付いて、囁くだけのスタンドです。

しかし、他人に背中を見せると、背中を見た人の背中に乗り移ります。その際、元々の本体の生命力を奪い去り死に至らしめるというとんでもない能力のスタンドです。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 28巻」P.62

そして、乗り移られた人間は、他人に背中を見られると、同じように生命力を吸い取られて死んでしまいます。そして、チープトリックは他人に乗り移り、同じことを繰り返します。

破滅的な能力であり、誰かがこの負の連鎖を終わらせないと、人類が破滅してしまうかもしれません…。

ホラー映画のリングをイメージさせるスタンドです。

特徴

持続力以外は、Eというスペックの低さです。

接近戦は不得意ですが、そもそも敵と戦うのではなく、本体をコントロールして、自分の目的を果たすのが、チープ・トリックの存在意義です。

本体にコントロールされる前提のスタンドではない時点で、使いようのないスタンドです。

一応、背中に付いて離れないため、近距離パワー型のスタンドに分類されます。

【基本スペック】
項目 評価 備考
破壊力 E
スピード E
射程距離 E 背中にくっ付いて離れない
持続力 A 何をもって持続力というのか不明
精密動作 E
成長性 E

背中に接着しているため、無理やり剥がそうとすると、本体の背中が裂けてしまいます。

さらにスタンドの基本ルール通り、チープ・トリックへのダメージは、本体に反映されます。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 28巻」P.48

一度取り付かれると、物理的な方法では引き剥がすことができない、恐ろしいスタンドです。

特殊能力

チープ・トリック自身はささやくだけの能力と言っていますが、それはどのスタンドでも持っている、基本能力です。

特殊能力としては、次のようなものが挙げられます。

  • 本体の背中を見た人を、新しい本体にする
  • 本体を変える際に元の本体の生命力を残らず吸い取る
  • 背中に張り付いてどんな力でも離れない
  • 動物とコミュニケーションできる

原作では、当然かのように犬や猫とコミュニケーションしていますが、これも普通のスタンドには無い、特殊能力と言えるでしょう。

©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 28巻」P.94

それ以外は、本体になった人に災いをもたらすための能力、と言っても過言ではありません。

こんなスタンドを持ったら身の破滅です。

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有効度

有効度なんて皆無です。

たとえわずかな時間でも、営業マンとして乙雅三が、社会生活ができたこと自体が奇跡です。

普通の人間が外出なんてしたら、たちまち背中を見られておしまいです。

まず、自分が最初に死んでしまうスタンドに、有効性なんて皆無です…。

リスク

いうまでも無く、リスクの塊のようなスタンドです。

とにかく人がいる場所は、危険です。

結婚しても、安全に生活することは困難です。自分が生命力を吸い取られた後は、自分の配偶者も同じ境遇になってしまいます。

チープ・トリックに取り付かれたら、人生の破滅です。

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悪用度

悪用方法としては、殺害したい相手に、乗り移らせるなんてことしか思いつきません。

チープ・トリックの能力が発動したら、まず最初に自分が死にます。

これでは、悪事としても成り立ちません。

こんな能力が発現するなんて、乙雅三ってどんな精神状態の人間なんでしょうか…。

世界への影響

原作では、次に乗り移ったのが、スタンドが見える岸辺露伴だったため「振り返ってはいけない道」を使って、チープ・トリックを葬ることに成功しました。

しかし、世界中のほとんどの人は、スタンドは見えません。

恐らく、背中から聞こえてくる謎の囁き声に怯えながら、わけも分からないうちに死んでいくことになるでしょう。

こうして次々と怪死事件が続発することで、社会は大混乱に陥りそうです。

そのため、世界へ与える影響は、結構大きいのではないかと思います。

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チープ・トリックの災いを避ける方法

チープ・トリックは本体となった人間に破滅をもたらします。

こんなスタンドに活用方法なんてあるわけないので、今回は死なずに済むための方法を考えてみました。

チープ・トリックの災いを避ける方法


チープ・トリックの本体間移動が成立するのは、誰かが背中を見て、チープ・トリックがその人間に向けて振り返った時です。

乙雅三や岸辺露伴がやった通り、常に背中を壁に付けていれば、良いわけです。

そこで、チープ・トリックに取り付かれてしまったら、リュックのように背負うことができる壁を身に付けて生活すると良さそうです。

まず、自分が死んでしまう以上、活用方法なんかより、死なない方法を考えるしか無い能力です。

総合評価☆☆☆☆☆

というわけで、チープ・トリックの総合評価は、もちろん☆☆☆☆☆です。

こんなスタンドを持ったら自分はもちろん、家族や友人も破滅させかねない恐ろしい能力です。

ちなみに、原作では”振り返ってはいけない道”で、チープ・トリックを引き剥がしました。

他にはボーイ・Ⅱ・マンに吸い取ってもらう、ホワイトスネイクにディスクにしてもらって、取り除くなどがあるかもですね。どうでもいいか、そんなこと(^^;

§チープ・トリックが登場する巻(文庫本)§