サーフィスは仗助たちが通う、ぶどうケ丘高校の3年生である、間田敏和のスタンドです。
触れた相手の姿形をコピーして、さらにコピーした相手を操るという能力です。
相手を完全に意のままにできるため、仗助にも「ハマっちまうと、けっこう恐ろしいスタンドだったぜ」と言わしめました。
間田の使い方は、陰湿なものでしたが、有効活用しようと思ったら、どんなことができるのでしょうか?
考えたら結構、便利そうですよね?
というわけで、今回はサーフィスの活用方法を考えてみます。
もくじ
サーフィスの能力
サーフィスの外見は、等身大の人形のような姿をしています。というよりも、木製の等身大人形と同化したスタンドと考えた方が良さそうです。
そのため、凡人にも見ることも触ることもできます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.196
能力は、その人形に触れた相手の姿形から、性格までも全てコピーして再現してしまうものです。
また、数メートル程度の近距離に近づけば、コピーした相手を操ることができます。
この操り方は鏡写しのような形で、右腕を動かせば、相手の左腕を操ることができます。
さらに、サーフィスの受けたダメージは、本体には反映されず、ただ人形が破損するだけです。
仗助に康一を殴らせる際に、ロッカーの扉を思いっきり殴って、右腕が破損してしまいましたが、間田はノーダメージでした。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.215
ちなみに次のシーンでは、破損した右腕は直ってしまっています。右手の拳を破壊された時は直らなかったのに…(^^;
特徴
スタンドと本体の間田は数メートル程度しか、離れられないようです。
また、スピードには結構自信があると言っていて、実際にクレイジーダイヤモンドが投げたボールペンを素早くキャッチしています。
この事から、近距離パワー型に分類されるスタンドです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | B | |
スピード | B | スピードには自信があるとのこと |
射程距離 | C | |
持続力 | B | ずっとコピーしたままでいられる |
精密動作 | C | |
成長性 | C |
サーフィスは間田の意思に従うものの、それは会話をして指示をすることによるものです。そのため、本体の意思通りに瞬時に動作するような、他のキャラクターのスタンドとは微妙に違います。
コピーした相手の性格によっても、微妙に反応が変わるようです。
間田自身も自分のスタンドの言動に、いら立ちを感じているようなので、厳密には遠隔自動操縦型のスタンドなのかもしれませんね。
一方で運動能力はスタンド依存のようです。スピードやパワーなどは、サーフィスの基本スペックが反映されています。
特殊能力
特殊能力は人形に触れた人間の姿を完全再現して、その人に化けてしまうことです。
ただし、おでこにネジのような物が付いているので、偽物との区別は付きやすいです。
また、姿形だけでなく性格までもコピー可能です。そのため、コピーした後のスタンドは、どちらかというと、自分に比較的従順な僕といった感じです。
そして、何よりも強力な特殊能力は、コピーした相手の動きを支配して、コントロールできることです。
この特殊能力に限り、相手に数メートル程度の近距離にまで近づく必要があります。しかし、一旦近づくことができれば、唇の動きから手足まで、強力なパワーで操ることができます。
口の動きまで操られてしまうため、周りの人に警告や助けを求めることも封じられてしまいます。承太郎と会った時には、しっかりと口の動きまで支配されてしまいました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.275
しかし、サーフィスの特性上、相手に能力がバレている状態では、全く無力です。人形を発見された時点で、一気に破壊されてしまうと、そもそも能力自体が発動不能です。
バレたら最後の、戦闘には不向きなスタンドです。
有効度
記憶や技術まで、コピーできるのかが不明ですが、仮に可能であれば有効度は広がります。
学者や特別な技術を持つ人をコピーすれば、その人と同じ働きができる人をもう一人作ることができます。あるいはコピーした人を講師にして、指導者になってもらうというのも良いかもしれません。
また、運動能力はスタンド依存になるようなので、例えば下半身不随の人を操って、両足で歩行するなんてこともできるかもしれません。
人を操る能力を上手に活用すると、色々と社会貢献ができそうです。
リスク
無断で他人をコピーしてしまうと、その人との信頼関係を破壊しかねません。
じゃあ、了解を得れば良いのかというと、普通はその人をコピーする正当な理由なんてありません。
むやみに使って、無断コピーがバレてしまうと、社会的信用を損ねてしまうリスクがあります。
悪用度
まず思い付くのは、誰かを操るって悪事を働くことですが、これは証拠が残りまくりなので、現実的ではありません。
まず、操った相手にモロバレですし、射程距離が短いため、本体は常にスタンドのそばにいる必要があります。
パーマンのコピーロボットの場合は、射程距離なんてものが無いので、いくら遠くに行っても大丈夫です。しかし、サーフィスの場合は、射程距離の短さが、致命的な欠点です。
結局、間田がやったような、イタズラ目的でコピーするくらいにしか役に立ちません。
その一方で、姿形を完全コピーできるため、指紋認証や顔人称などを騙すことができます。
ただし、銀行のATMなどは、キャッシュカードも必要になります。スマホなら簡単にセキュリティを破れますが、そもそも相手のスマホを盗む必要があります。
結局、悪事には、あまり適さない能力です。
世界への影響
まず、能力を使っただけでは、世界には何の影響もありません。
権力者を操れば、世界情勢に悪影響を与えられるかもしれませんが、そのためには相手の数メートル以内に近づく必要があります。
権力者なんて、厳重に警護されているため、バレずに操ることが、そもそも難しいでしょう。
使い道と活かし方
実は完全コピーするだけでは、そんなに役に立たない能力です。
でも、操る方の能力を活かせば、面白そうです。
というわけで、こんな活用方法を考えてみました。
相手を強制的に操る能力を利用すれば、運動障害のある人も動かすことができます。
そこで、理学療法士になって、運動機能に障害がある人のリハビリを手伝うなんでどうでしょう。
マヒして固まっている関節などを、無理やり動かさないようにだけ注意すれば、効果の高いリハビリ訓練ができそうです。
また、もし記憶などもコピーできるのであれば、犯罪者などのウソを見破ることもできます。
ただし、こっちの方の使い方は、人権問題が出てきそうですけど…。
総合評価★★★☆☆
他人をコピーできるなんて、便利そうですが、実際には堂々と使えない能力です。
間田がやった好きな人をコピーするなんて使い方も、最終的には空しく惨めな気持ちになりそうです。
まぁ、比較的、気が合う人をコピーして、日常生活での雑務をお願いするとかなら、結構便利そうです。
そんな、ことを踏まえて総合評価は、★★★☆☆としました。
自分だったら、家の掃除とかさせるかな…。
§サーフィスが登場する巻(文庫本)§