ジョセフ・ジョースターを、あと一歩まで追い詰めたスタンドです。
ワムウやカーズにも勝利した、ジョセフに対にも健闘したところは凄いですね。
あとは個人的には、チュミミ~ンという口癖に代表される、言葉遣いのセンスも好きです(^^;
しかしながら、人の体に寄生するという特殊な能力です。このようなスタンドに有効な活用方法なんてあるんでしょうか?
というわけで、エンプレスの活用方法を考えてみます。
もくじ
エンプレスの能力
他人の皮膚に血液を付着させ、その部分に人面疽を作り出します。
最初は虫刺されのようですが、徐々に成長して、やがて人の上半身のような体型になります。
食べ物を食べることで、成長速度は急速に上がります。最初は蠅のような小型の虫を捕食しますが、手が生えた頃からは、何でも食べるようになります。
リンゴやキャベツなどの果物や野菜から、鶏を丸ごと食べるなど、食の栄養バランスも良いです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.103
そのおかげで、健康で大きくパワフルに育ち、ジョセフを窮地に陥らせました。
特徴
本体はネーナという女性です。見かけは美人ですが、実はエンプレスの人面疽で体を覆って、変装していました。
この事から、人面疽の外見も自由にデザインできるようです。あのモンスターのような外見は、相手を威圧するための姿なのかもしれませんね。
そんなエンプレスの特徴の最たるものは、汚い言葉遣いでしょうか(笑)
「バカ野郎」「トンチキ」「ボケ老人」など、罵り言葉のボキャブラリーは豊かです。
その上、“唾を吐く”、“吐しゃ物をかける”など、人を不愉快にさせることに長けたスタンドです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.85
最もこれは本体の、ネーナの性格の影響が大きいのかもしれませんが…。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | |
スピード | E | 寄生した場所からは動けない |
射程距離 | A | かなり離れていても操作可能 |
持続力 | A | |
精密動作 | D | |
成長性 | D | 成長速度は速い気がしますけど… |
エンプレスは寄生した相手の体と同化します。そのため、姿や声は凡人でも認識可能です。
また、パワーの源泉は、本体の精神力よりも、食べ物で成長を遂げた、自身の体のようです。
そのため、成長と共にパワーアップし、最終的にはハーミットパープルのパワーを凌駕するまでになりました。
なぜかカンフー(?)も使えるようで「あちょ~」という掛け声とともに、突きのラッシュを食らわし、ジョセフの義手を破壊しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.111
恐怖の戦闘力を持っていますが、体に寄生しているため、動くことができません。エンプレス自身曰く「親の腕かじり」だそうです。
でも、この状態は常に自分も、攻撃に晒されるということです。移動できないし、腕も短いし、ジョセフ以外が相手だったら、全然勝負にならない気がします…。
特殊能力
特殊能力は、寄生した相手の体と同化することと、食べて成長することです。
この2つの能力のお陰で、本体から遠く離れていても、パワーを維持することができます。
また、人面疽の外見も自由にデザインすることができます。そのため、人面疽で体を覆えば、他人に変装することも可能です。
さらに肉体と同化しているので、しゃべったり、汚物を吐いたりすることも可能です(-_-;)
そして、この人面疽は、同時に複数個、作り出せるようです。
ジョセフに寄生したものの他に、自分の変装に使っていたものもあるので、最低2つは同時運用できるようです。
有効度
原作ではジョセフを殺害する目的で、腕の上で大暴れしました。
でも、平和目的で利用するなら当然、人を傷つける目的では利用できません。
そうなると、自分の体の表面を覆って、変装する能力の方が有効活用できそうです。
原作では十分な腕力がある腕が生えましたが、場合によっては足なども生やすことができるかもしれません。
そうなると、失った体の部分を補うような使い方もできるかもしれません。
リスク
リスクと言うほどのもではありませんが、人面疽を維持するためには、食事をさせる必要がありそうです。
食費がかさむというデメリットが考えられます。
また、能力を発動させるためには、血液を付着させる必要があります。
毎回、出血させるのは大変ですし、そもそも血液を相手に付着させるのは、不衛生ですね(*_*;
悪用度
まず、他人に変装して、悪事を働くことが考えられます。
そうなると、詐欺や窃盗などに利用できそうです。
また、原作通りの使い方をして、他人の体に寄生すれば、様々な嫌がらせができます。
寄生した相手が凡人なら、スタンドである人面疽がダメージを受けることはありません。
世界への影響
エンプレスの能力を使うことで、世界への直接的な影響はありません。
しかしながら、エンプレスの口から出る、数多くの暴言は、人々を苛立たせます。子供への教育上の悪影響も懸念されますよね(-_-;)
やっぱり、人の悪意の影響は大きいです(^^;
使い道と活かし方
人の体に人面疽を寄生させて傷つけるなんて行為は、もちろん犯罪行為です。
そもそも、無断で人面疽を寄生させただけで悪事と言えます。原作でネーナがやったような美人やイケメンに変装するのも、詐欺行為ですよね…。
そうなると、自分や他人を、変装させるような使い方が良さそうです。
そこで、こんな活用方法を考えてみました。
エンプレスの人面疽は十分成長すれば、顔もあり、腕も生えて、しゃべることもできます。
例えば、腕を失ったり、マヒしている人には、代わりの腕を作ってあげることもできるのではないでしょうか?
そこで、理学療法士のような職業はどうでしょうか?
病気で障害が残った人に、代わりの体を作ったり、機能を補ってあげるわけです。
ただ、人面疽には意思があるので、患者さんのプライバシーが、保たれないという問題があります。
また、射程距離が長いと言っても、限度があるはずなので、そんなに遠くには行けないでしょう。
そのため、場所と期間を限定した「体の機能回復サービス」といった形が良いかもしれませんね。
総合評価★★★☆☆
人の体に寄生して人面疽を作り出すという気持ち悪い能力は、他人からすると迷惑千万な行為です。
でも、人面疽を使って、障害の残った体の機能を回復することは、とっても人のためになると思います。
ただし、一生使えるものでは無いので、時間と場所が限定されるという欠点があります。
パーフェクトなサービスにならないということを考えると、総合評価は★★★☆☆としました。
恒久的に患者さんの障害を回復できるのであれば、もっと高評価だったんですが(^^;
§エンプレスが登場する巻(文庫本)§