オインゴ・ボインゴ兄弟の弟、ボインゴが操る未来を予知する漫画のスタンドです。
原作中では、ジョースター一行にその存在すら気付かれずに、勝手に自滅してしまいました。
しかし、未来を予知することは、誰でも憧れる強力な能力ですよね。
果たしてこの能力には、どのように使えば、役立てられるんでしょうか?
というわけで、今回はトト神のスタンドの活用方法を考えてみます。
もくじ
トト神の能力
スタンドの外見は、コミック雑誌のような見た目です。
観光客がトト神の漫画に描かれたことに興味を持ったことから、凡人にも見えるスタンドです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.6
凡人にも見えるので、当然、他のスタンド使いにも見ることができます。オインゴもホルホースも、トト神に描かれた内容に従って行動しました。
また、トト神の漫画は常にボインゴの近くにあるため、射程距離は短いようです。
そのため、分類としては近距離パワー型になります。
特徴
兄のオインゴは、トト神の能力を「未来の見えるマンガ」と言っていますが、実際には微妙に違います(*_*;
例えば、漫画に描かれた内容と結末は、こんな感じでバラバラです。
- 紅茶に毒を盛ればジョースター一行を毒殺できる ⇒ イギーが邪魔して失敗するというページが新たに現れる
- 爆弾をしかければ、承太郎が被爆する ⇒ 承太郎に化けたオインゴが被爆
- 正午に承太郎の眉間に弾丸が命中する ⇒ 正午にトト神の承太郎の絵の眉間にエンペラーの弾丸が命中
細かい過程も描かれないため、ポルナレフの鼻の穴に指を突っ込むと、承太郎たちが車に轢かれるなど、にわかには信じがたい指示が出ることも多いです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 14巻」P.278
ちなみにこの時はポルナレフをくすぐることも指示にありましたが、実際にはホルホースは、それを実行していません。しかし、この時はマンガで予知された通りの結末になりました。
また、指示に従わなかったり、間違った行動を取っても、最終的に予言は実現してしまいます。その場合は、自分を含めた関係無い人が、巻き込まれることもあります。
見方によっては、自分の望みをかなえるための行動を、漫画に描き出し、それを強引に実現させる能力という方が近いかもしれません。
ただし、単に未来を予知できるだけでいいのに、従わないと、とんでもない災難が降りかかる危険のある能力です(*_*;
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | 直接攻撃の能力は皆無 |
スピード | E | 機動性は皆無 |
射程距離 | E | |
持続力 | A | ずっと漫画が出続ける |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
持続力以外は、全部Eという分かりやすいスペックです。
トト神の漫画には、近未来しか描き出されませんが、常に新しいページが追加されます。持続力だけはピカイチなスタンドです。
特殊能力
トト神の能力は、漫画による未来予知です。
具体的には、自分の望みをかなえるために、自分や関係者が、取るべき行動と、その結末が描き出されます。
ただし『ジョースター一行が毒入り紅茶を飲む⇒犬に邪魔されて失敗』など、時には、結末が追加になることもあります。そのため、完全な結末を予知することはできないようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.38
また、細かい過程は描き出されず、指示を実行するためのヒントもありません。そのため、間違えると指示の実行自体が、自分を危険にさらす事態になります。
有効度
もちろん、自分の望みをかなえるために、取るべき行動が分かるのは、とっても有効です。
人間なら誰でも憧れる超強力な能力です。
しかし、トト神には大きなリスクがあります…。
リスク
トト神は単に未来を教えてくれるわけではなく、それを実現するための条件も同時に描き出します。
指示を正しく実行しなかった場合は、自分が望んだ形とは違う解釈の結末になります。
そのため、実際には、未来に何が起こるか分かりません。
悲惨な結末を迎えないためには、常にマンガに描き出された指示を、正しく実行する必要があります。
これは自分の行動が、マンガに描かれていることに縛られることを意味します。
悪用度
私利私欲や人を陥れるために使えそうですが、実際にはそんなことありません。
原作中でも本能的にムカつく顔の男を殴って財布を奪いましたが、最期はその男が金で雇った男たちに、報復されてしまいました。
悪用するとなぜか、手痛いしっぺ返しを受ける能力のようです(^^;
世界への影響
トト神の能力が、世界に与える影響はありません。
だって、勝手に予知して勝手に自滅するだけの能力なんですもん…
使い道と活かし方
さて、トト神の活用方法ですが、これは非常に悩ましいです。
どうやら、
それを考えると、むしろこんな使い道が良さそうです…。
私利私欲のために使ったり、指示に従わなかったりすると、痛い目に遭うことから、犯罪者や不良を更正させるための指導員というのを考えてみました。
常に品行方正が求められるため、嫌でも正しい生活ができるようになります。
ただし、人間誰しも、常に正しい心でいられるわけではないので、これは過酷過ぎる更正方法かもしれませんね。
従わないと、不運があるという呪いのような指導方法なので、人権問題に発展しそうです…。
総合評価★☆☆☆☆
未来が予知できるなんて夢のような能力ですが、実際には指示に従う必要があるという条件付きのものです。
ミスした時のリスクも半端ありません。
また、もしトト神の能力があると、常にマンガの内容に縛られた生活になり、自由がありません。もし、指示通りに行動しなければ、どんな危険が待っているか予想が付きません。
もちろん、能力を使わずにいれば、そんな心配も無いのかもしれませんが、それはそれでこの能力を持つ意味がありません。
以上を踏まえて、トト神の総合評価は★☆☆☆☆としました。
こんな能力を持っても、運命を自由になんてできません…。
『人生とはそういうものだから』
§トト神が登場する巻(文庫本)§