スティーリー・ダンが操る、自称『史上最弱のスタンド』です。
肉眼では捉えられないほどの小さなスタンドですが、その小ささを活かした奇襲攻撃が得意なスタンドです。
ジョースター一行の前に1人で現れるという、大胆不敵で自信満々な態度でした。
しかし、承太郎を散々、コケにした結果、スターダストクルセイダース中で、最も多くのオラオララッシュを受けることになりました。(承太郎は相当、根に持つタイプのようです…)
そんな、小さくて非力なラバーズには、どのような役立て方があるのでしょうか?
というわけで、今回はラバーズの活用方法を考えてみます。
もくじ
ラバーズの能力
外見はガスマスクを被った、バルタン星人のような感じです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 11巻」P.74
体長は1mm程度しかありませんが、小さいためその存在に気付くことは困難です。
顕微鏡レベルの視力があるスタープラチナでも、意識していなければ、見落としてしまいます。
特別な武器は無く、パワーも非常に低いのですが、その分射程距離は長いです。
スティーリー・ダン曰く、一度体内に入ったら数百Km離れても大丈夫です。
原作に登場するスタンドの中では、最も射程距離が長い遠隔操作型スタンドかもしれません。
特徴
非力といっても、それは通常サイズのスタンドに比べればのことです。
同じサイズになったシルバーチャリオッツとは、互角に渡り合っています。サイズに見合った戦闘力を、持っているため侮れません。
腕についたハサミの殺傷力もなかなかです。シルバーチャリオッツの甲冑を貫通して、本体のポルナレフに重傷を負わせています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 11巻」P.91
最弱と言いながらも、ポルナレフと花京院2人を敵に回して、善戦しています。
しかし、ハサミ以外には、特別の攻撃手段はありません。エンヤ婆やジョセフの脳内では、DIOの肉の芽を植えることを、直接の攻撃手段にしていました。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | サイズに見合ったパワーはちゃんとある |
スピード | D | |
射程距離 | A | 数百Kmという驚異の長さ |
持続力 | A | 小さい姿でも長時間集中力が持つ |
精密動作 | D | |
成長性 | E |
小さい体を利用すれば、人体の中に入ることが可能です。
原作でもジョセフの脳の中に入って暴れまわっています。
また、小さい姿でも疲れることなく、長時間行動できる持続力があります。
花京院とポルナレフは、スタンドを小さくするだけでも、消耗していましたが、ラバーズは高いパフォーマンスを発揮しています。
特殊能力
他人の脳の中に侵入すると、自分と感覚を共有することができます。
本体のスティーリー・ダンにダメージがあると、ラバーズに侵入されている人には、その何倍ものダメージになります。
共有できる感覚は、本体が感じられるもの全てです。そんため、ジョセフの左手は義手ですが、スティーリー・ダンには左手があるため、指をバキバキ音を鳴らした時にも、その感覚が伝わりました。
また、ラバーズは人間の細胞を加工して、偽装することができます。
ジョセフの脳内では、ハイエロファントグリーンに化けて、シルバーチャリオッツに不意打ちを仕掛けています。そして、自分の分身を無数に作り、花京院とポルナレフを翻弄しました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 11巻」P.96
しかも、細胞で作り上げた分身は、しゃべったり自由に動くことができます。能力もなかなかのもので、シルバーチャリオッツと普通に渡り合っています。
有効度
小さいことや感覚を何倍にも増幅して、相手に返すこと以外には、目立った能力はありません。
しかし、最長ともいえる射程距離や、脳のような繊細な場所にも容易く入ることができるのは、大きなことです。
そのようなミクロの世界で作業できることは、大きなアドバンテージがあります。
医療行為や精密機械の修理に役立ちそうです。
リスク
ミクロの世界で精密な作業ができるといっても、やはりちゃんとした知識が必要です。
脳の神経をむやみに傷つければ、大きな障害が残るかもしれません。
また、腕の部分はハサミでしか無いので、実際には切ったり叩いたりしかできません。
繊細な部分に対して、大雑把な作業しかできないため、作業ミスによって、対象に大きなダメージを与えてしまうかもしれません。
悪用度
相手に気付かれないうちに、脳などに進入できます。
スティーリー・ダンは肉の芽を植えることで、対象の殺害を図っています。しかし、脳医学の知識があれば、肉の芽を使わずとも、致命傷を負わせることも十分可能です。
そのため、暗殺などにはすぐに使えるでしょう。
また、セキュリティをかいくぐって侵入することも簡単なので、情報を盗むような使い方も可能です。小さくて気付かれにくいので、会話や打ち合わせを盗聴することも簡単です。
さらに原作でもやったように、脳に侵入して感覚を共有すれば、他人を人質に取って脅迫することもできます。
体が小さいだけでも、色んな悪事が可能です。
世界への影響
ラバーズには、世界に影響がある特殊能力がありません。
体も小さいので、環境に与える影響もごく僅かです。
そのため、世界への影響はありません。
使い道と活かし方
史上最弱の戦闘能力といっても、平和目的であれば、そんなもの必要ありません。
体の小ささは、それだけで色んなことに役立ちます。
そこで、ラバーズの活用方法として、このようなものを考えました。
やはり小さくなれることを利用して、医療従事者になるのが良さそうです。
脳の深部や血管の中など、通常の手術が不可能な場所でも、外科的な処置が可能です。
射程距離が数百Kmなので、かなりの広範囲に出張手術が可能です。(その場合は、スタンドの移動手段が問題ですが)
運動機能に障害がある人のリハビリなんかも、できるかもしれません。感覚を共有すれば、動かせなくなった手足に刺激を伝えて、運動機能の回復に役立つかもしれません。
また、分解せずに内側を検査したい場合にも、ラバーズが有効です。
小さな隙間から中に侵入して、内部を調べることが可能です。
総合評価★★★★☆
髪の毛一本動かすことができないくらい非力なので、日常生活ではあまり役立たないかもしれません。
しかし、小さいことはとっても有効です。
ミクロの世界で作業できることは、様々な分野で社会貢献できます。
それを踏まえて、ラバーズの総合評価は★★★★☆としました。
単純に研究者として、人体のミクロの世界での働きを調べても、人類に貢献できそうです。ノーベル賞も、取れちゃうかもしれませんね。
正しく使えば、人類貢献になりそうなスタンドです。皆さんもラバーズを使ってみませんか?
§ラバーズが登場する巻(文庫本)§