バステト女神は、スタンドに触れた人間を磁石にしてしまいます。
戦闘能力は低いのですが、知性と冷静さでジョセフとアヴドゥルを翻弄しました。
でも、平和利用を考えた時に、他人を磁石にしたからといって、いったい何の役に立つのでしょうか?
というわけで、今回はバステト女神の活用方法を考えてみます。
もくじ
バステト女神の能力
本体はマライアです。妖艶で、知性と冷酷さを持つ女性です。
彼女の特徴は、ジョセフに”グンバツ”言わしめた美脚と、キレた時の口の悪さですね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.285
(鼻水出てる…)
スタンドの像はコンセントのような外見をしていて、一見するとスタンドとは気づきません。そのため、ジョセフもアヴドゥルもまんまと触れてしまいました。
そして、そのスタンドに触れることで、電気ショックのような痺れが走り、だんだんと体が磁化していくようになります。
ちなみに磁化のスピードは、そんなに速くなく、ジョセフ自身が体の異変に気付くほどの強さになるまで、半日程度はかかっています。
また、磁力の強さは、本体との距離に反比例するため、常にある程度の距離にいる必要があります。
付かず離れず戦う必要があるため、遠距離操作型のスタンドに分類されます。
特徴
バステト女神のスタンドには、特別な戦闘能力がありません。
ひたすら隠れて、相手の磁力が強力になり、体が耐えられなくなるのを待つ戦法を、取ることが基本になります。
磁力に引き付けられたガラクタによって、圧し潰されるか、飛来する危険物によって致命傷を与えることが主な攻撃手段です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.291
しかしながら、攻撃のためにジョセフの前に姿を現したことで、ジョセフとアヴドゥルの追跡を受けることになりました。
ハッキリ言って、それが敗因なんじゃないかと思うんですけどね。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | E | |
射程距離 | B | 磁力が弱まるので、一定距離を保つ必要がある |
持続力 | A | 相手が磁力で押しつぶされるまでずっと |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
敵を徐々に磁化していく持続力以外は、全体的に低いスペックです。
致命的な磁力になるまで待つのでは、決定力に欠けることを、本人も分かっているようです。そのため、胸ポケットに鉄製のネジやナットを忍ばせたり、鎖を身に着けています。
必要に応じて、鉄製のアクセサリーで攻撃することで、戦闘力を補っています。
そのような戦術を取るしかないため、射程距離が長いスタンド相手には、不利な戦いを強いられます。
もし相手が花京院だったら、本体がバレた時点で、ハイエロファントグリーンのエメラルドスプラッシュであっさり負けてしまってたでしょう…。
ジョセフを最初に狙ったのも、パワーが無いハーミットパープルなら、戦いやすかったからかもしれませんね。
特殊能力
スタンドに触れた相手を、徐々に磁化していく能力です。
その磁力は強力で、弱磁性体であるはずのナイフやフォーク(ステンレス)、電線(銅)なんかも引き付けるほどになります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 13巻」P.235
また、一度に複数人を、磁化させることができます。
ただし、どうやらマライア自身は、複数人を磁石にした経験が乏しいようです。直接の敗因も、ジョセフとアヴドゥルの間の一直線上に、立つという初歩的なミスでした。
有効度
通常の磁石の用途は、モーターや発電機、磁気ディスクなどです。
人間を磁石にしたって、そのような用途には使えません。
最終的には弱磁性体をも引き付けるほどの、強力な磁力になります。そのため、一応、様々な鉱物を探し出すことにも使えます。
ただし、それほどまでに磁化してしまうと、原作のように、様々な危険があり、下手をすると命を落としかねません。
リスク
他人を強力な磁石にしてしまうと、かなりの危険があります。
また、磁気を帯びた人の付近では、あらゆる電気機器に障害を起こします。
様々な電子機器が溢れている、現代社会では、バステト女神の能力を使うことはリスクの塊です(-_-;)
悪用度
電子機器に異常を起こすことができるため、事故に見せかけて色んなテロ行為ができそうです。
飛行機の乗客を磁石にすれば、墜落させることができそうです。
発電所や、社会インフラを担うシステムのサーバールームなどで、エンジニアを磁石にすれば、社会を大混乱に陥れることが可能です。
ただし、自分が近くにいなければならないので、能力の使い方には注意が必要です。
世界への影響
超強力な磁石が存在すると、地磁気に悪影響を与えそうです。
宇宙放射線を防げなくなったり、地震を誘発したり、様々な災害の原因になるかもしれません。
ただ、それほど強力な磁力になる前に、その人が死んでしまいそうですが…。
使い道と活かし方
バステト女神は、他人を磁石にするという、危険で使い勝手が悪い能力です。
しかし、危険な磁力になる前に、解除してしまえば問題無いでしょう。
そこで、こんな用途を考えてみました。
バステト女神の能力を使えば、複数の人に磁気を帯びさせることができます。
そこで、肩こり腰痛を癒す、リラクゼーション施設の経営なんてどうでしょう?
磁力は体の血行を促すので、コリを取る効果があります。
セラピストたちを磁石にして、磁気マッサージをすることで、効果も倍増するはずです。
ただ、あまりに磁力が強くなると、危険なので、解除と磁石化を一日に、何度も繰り返す必要があります。
静電気のビリビリが苦手なセラピストには、パワハラと受け取られるかもしれませんね…(^^;
総合評価★★☆☆☆
他人の体を磁石にしても、良いことなんて思いつきません。
強力な磁石になれば砂金採集なんてこともできそうですが、それほど強力な磁石になるのは、危険極まりないです。
そんな、危険さと使い勝手の悪さを考慮して、バステト女神の総合評価は★★☆☆☆としました。
こんな能力を勝手に使ったら『こっこのビチグソがぁ~~~っ』って言われちゃいます。
もっと他の能力の方が便利そうですね(^^;
§バステト女神が登場する巻(文庫本)§