ポルナレフの妹の仇である、J・ガイルが操るスタンドです。
本体のJ・ガイルは両手共に右手で、肌はボツボツが目立ちます。この辺りは、母親のエンヤ婆譲りのようですね。
性格は卑劣で、自分が生き残るためなら、他人を傷つけることもお構いなしです。
そんな、卑怯者でも、スタンドの戦闘力は非常に高いです。
鏡から鏡へ光速で移動し、鏡に映った相手を攻撃するという能力を使って、アヴドゥルを倒すことに成功しました(ただし致命傷ではなく、後日アヴドゥルは復帰)
暗殺に最適な能力を持っていますが、果たして平和目的ではどのように利用できるのでしょうか?
というわけで、今回はハングドマンの活用方法を考えてみます。
もくじ
ハングドマンの能力
遠距離操作型のスタンドです。
外見は包帯を全身に巻いたミイラ男のような姿です。
鏡のような光を反射しやすい物体に、存在することができ、そこに映った相手を手から出したナイフで攻撃します。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 9巻」P.275
鏡の中で刺された相手は、実際に同じ部分にダメージを受けます。
刺された場所が急所であれば、当然致命傷になります。
子供の頃に原作を読んだ当時は、こんなの無敵の能力だって思ったものです。
ポルナレフは仲間になる時に、自分が妹の仇を探して旅をしていることを明かします。手掛かりは、両手が右手であることと、雨なのに、その男の周りを雨が避けてドーム状になっていたことだと語ります。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.278
でも、ハングドマンの能力に、雨を操ったり、バリアみたいな能力はありませんよね。なぜそんなことができたのかは、長年の個人的な謎です(^^;
自分の中での、一番の有力な説は、スタンドを傘代わりに、使っていたのではないかというものです。
でも、ハングドマンは光の反射物の表面にしかとどまれない能力のはずです。空気中で本体の周りを覆うようなことって、できそうにないんですけどね…。
特徴
光を反射しやすい物体に滞在できるスタンドです。
そのことから、形状は2次元の平べったい感じではないかと思われます。
鏡の中にいるといっても、その鏡を攻撃しても、ダメージを受けることはありません。攻撃可能なのは、空気中を移動している時だけです。
しかし、移動する時は、他の物体に光速で飛び移ります。光の速さなので、常人では視認できないですし、反応も不可能です。
ただし、光速ではあるものの、空気中を移動している時には、相手を攻撃することはできないようです。ていうかできても光速で移動しているので、自分自身が反応できないだけかもしれませんね。
射程距離は、かなり長いです。100m~200mくらいの遠距離でも操作可能です。
また、攻撃が届く距離も、かなりの長距離です。相手が鏡に映り込めば、攻撃可能なので、視界良好であれば、数百mでも攻撃できるかもしれません。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | |
スピード | A | ただし鏡の中では大して速くない |
射程距離 | B | 本体はかなり遠くでも操作可能 |
持続力 | B | |
精密動作 | D | |
成長性 | D |
弱点としては、物体が光を反射できない状態になると、強制的に追い出されて、他の物体への移動を余儀なくされてしまうことです。
空気中を移動する時には、光と同じような性質になるため、軌道も一直線になってしまいます。いくら光速と言っても、軌道が予測出来てしまえば、攻撃することも容易です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.25
空気中では無防備なため、軌道を読まれないように、たくさんの反射物がある場所で戦うことがセオリーのようです。
ホルホース曰く、炎が苦手なスタンドだそうですが、確かにマジシャンズレッドのような能力なら、鏡ごと焼いてしまえば、出てきたところで丸焼きになってしまいますね。
特殊能力
ハングドマンの特殊能力は次のようなものです。
- 鏡の中の人物を攻撃できる
- 空気中を光速移動できる
相手の背後にある鏡などに移動して、ナイフで攻撃すれば、確実に相手を仕留めることができます。攻撃された相手は、なぜ自分がダメージを受けているのかも分からないはずです。
しかも、鏡を攻撃されても、他の鏡に移動させられるだけで、自分はノーダメージです。
まさに暗殺に特化した能力です。
気付かれさえしなければ、ザ・ワールドにも勝てそうなスタンドです。
有効度
暗殺には無類の強さを発揮しますが、それ以外の目的への利用となると、途端に難しくなります。
原作では、鏡の中では、人を攻撃することしかやっていません。物を動かしたり、破壊したりできるのかは不明です。
光のような性質を持っているようなので、空気中に止まって存在することもできないようです。
そうなると、日常生活でもあまり役に立ちそうにありません。
リスク
ハングドマンの能力を使っても、特にリスクはありません。
鏡の中にいても、空気中を光速で飛び回っても、リスクはありません。
悪用度
悪用と言っても、鏡の中に映った相手を傷付けることくらいの用途しかありません。
暗殺のような用途には、最適ですが、それ以外の悪事にはあまり役に立ちそうもありません。
世界への影響
能力を使うことでの、直接的な世界への影響は無いでしょう。
もちろん、世界の要人を暗殺すれば、大きな悪影響はあると思いますが…。
使い道と活かし方
空気中では何もできないスタンドなので、あとは鏡の中で何ができるかにかかっています。
原作の中では、人しか刺してません。しかし、人だって物体には変わりないので、物体を動かしたり、壊したりするのも可能だと考えました。
それを踏まえて、このような活用方法を考えてみました。
ハングドマンは射程距離も長く、鏡に映りさえすれば、映ったものを動かしたり、加工することが可能です。
そこで、過酷で危険な環境での作業員を考えました。
例えば、宇宙ステーションでの船外活動なんかは、作業場所を鏡に映してしまえば、本体は安全な場所でも作業可能です。
高温の場所や水中であっても、同じように本体は安全な場所から作業できます。
とは言え、これらのことはわざわざハングドマンを使わなくても、射程距離の長いスタンドなら実現可能です。
どうしても、ハングドマンでなければいけない理由はありません…。
総合評価★★☆☆☆
ハングドマンは、相手が気付く前に攻撃すれば、必勝のスタンドです。
でも、暗殺以外の活用方法が乏しいです(-_-;)
スタンドの名前の由来の通り、傍らに立っていることができれば、日常生活でも使い道はあるんですけどね…。
鏡の中でしか行動できないという使い勝手の悪さを考慮して、総合評価は★★☆☆☆としました。
イチイチ鏡を用意しなければ、作業ができないのは、平和活用の大きな妨げです。
やっぱり、殺人に特化した能力は、平和利用との相性は悪いです。
他の能力を選ぶのが得策ですね(^^;
§ハングドマンが登場する巻(文庫本)§