ザ・ワールドは時を止めるという、圧倒的な能力のスタンドです。
その無敵の能力の前に、ジョースター一行は次々と倒されていきました。
時間を止めるという、究極の能力を駆使して、原作でも絶望的に強かったスタンドです。そんな超能力には、誰もが一度は憧れたはずです。
では、平和目的には、どんな使い道があるのでしょうか?
というわけで、今回はいよいよスターダストクルセイダースのボスキャラDIOの操る、ザ・ワールドの活用方法を考えてみます。
もくじ
ザ・ワールドの能力
ザ・ワールドの特徴は、スピードとパワー、精密性です。
似たタイプのスタンド、スタープラチナも同様の特徴を持っています。しかし、平常の心理状態であれば、全てにおいてスタープラチナの上を行っています。
近距離パワー型に分類されるスタンドのはずですが、射程距離は相当長いです。
階段を上ろうとするポルナレフを、時間を止めて下の段に移動させるという、よく考えるとダサい行為をしています(^^;
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 16巻」P.276
しかし、その時のポルナレフは、DIOからかなり離れた距離に対峙していました。
また、エメラルドスプラッシュによる遠距離奇襲攻撃をしかけてきたハイエロファントグリーンに対して、ザ・ワールドで反撃しています。この時は花京院曰く、10mの距離があったにもかかわらず、ハイエロファントグリーンを直接殴っています。
花京院もザ・ワールドの射程距離は10m程度と推測しています。
もっともDIO本人は、射程距離のアドバンテージを活かそうとは、考えていないようです。
承太郎のスタープラチナとは、クロスレンジで激しく殴り合っています。
特徴
スタンドの外見は人型です。腕には、時計の模様があしらわれており、時間を止める特殊能力を暗示させています。
そして、背中にはズゴックのようなタンクを背負っていますが、スタンド能力とは特に関係が無いようです。
また、忘れてはならないのは、ハーミットパープルと同じ、茨の遠隔視能力も持っているということです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 8巻」P.182
こっちはスターダストクルセイダースの序盤でしか使っていませんが、能力はハーミットパープルと同じようです。(こっちの能力は、便宜上“ハーミットパープル・ザ・ワールド”と呼ぶことにします)
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | A | スタープラチナを凌駕するパワー |
スピード | A | スタープラチナを凌駕するスピード |
射程距離 | C | |
持続力 | A | 最大停止時間は9秒なのにAなんですね(^^; |
精密動作 | B | |
成長性 | B |
やはり、基本スペックも圧倒的に高いです。
戦闘時には、ハーミットパープル・ザ・ワールドを使うことは無く、ザ・ワールドしか使っていません。というか、ハーミットパープル・ザ・ワールドの存在を忘れているようです。
ジョセフにハーミットパープルで拘束された時も、自分のハーミットパープル・ザ・ワールドのことは棚に上げて「なまっちょろいぞッ!」と言い放っています。
承太郎とのバトルのクライマックスに、DIOは承太郎にとどめを刺す手段として、ロードローラーによる圧殺を選択しました。
実は個人的にこの戦法が、謎だったんですよね…。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 17巻」P.257
普通に時間を止めて殴り合えば、少なくとも7秒間は一方的に殴り続けることができたはずだと思います。
怒って停止時間が長くなっている承太郎を警戒して、停止時間に関係無くとどめをさせる方法を考えたということなんでしょうか…。
ちなみにこの最後のシーンには、もう一つ疑問があります。DIOがロードローラを落としてきたのが、7秒経過後です。
そのため、スタープラチナは、残りの2秒間を動いて反撃しました。そして、9秒経過直後にスタープラチナが、時間を停止しています。
この時は2秒以上停止しているようなので、合計するとかなりの長時間停止しています。
どうやら、DIOが時間を停止している間に動ける2秒間と、自分で止める2秒間(+α)は別カウントのようですね。
特殊能力
特殊能力は、言うまでもなく、時間の流れを止めることです。
厳密には、時間を止めた世界の中で、自分だけが”時間停止するか、それを無視するか”を選べる能力です。
例えば、時間停止中は自分の体だけ、空中に停止させていることが可能です。ナイフを投げてそれを相手の目の前で停止させることもできます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 17巻」P.101
もちろん、時間が動き出せば、自分の体は落下し、ナイフも再び飛んでいきます。
停止させることができる時間も、徐々に長くなっています。当初は一瞬だけでしたが、傷が治って、ジョナサンの体が馴染むにつれて、停止時間が長くなっていきました。
ジョースター一行とのバトル時には、当初の停止時間は5秒間だけでした。
しかし、ジョセフの血を吸った後は、9秒に延びています。
ただし、光だけはこの時間停止能力の対象外のようです。
相対性理論に基づくと、時間が停止すれば、光も動かなくなるはずです。
光が進まなければ、視覚で物体を認識することができないので、時間停止中の空間は、真っ暗闇になるはずです。しかし、時間停止中の空間でも、DIOと承太郎はしっかりと物体を視認できています。
吸血鬼のDIOは太陽光(紫外線)が弱点ですが、ザ・ワールドでは、時間を止めても、光は止められません。そのため、やはり、活動は夜に限定されてしまいます。
また、もう一つの特殊能力として、ハーミットパープル・ザ・ワールドによる遠隔視能力があります。
DIOの方も念写によって、ジョースター一行が、エジプトに向かうために飛行機に乗っていることを察知しています。
また、ゲブ神のンドゥールは、ジョースター一行がアスワンツェツェバエを手掛かりにエジプトに辿り着いたことを知っていました。これもDIOの遠隔視能力のためと考えられます。
有効度
ザ・ワールドは、スタープラチナとハーミットパープルの両方の能力を持っているスタンドということになります。
既にこれらの記事で書いた通り、どちらも非常に有効な能力です。
スピードと精密動作性は、非常に汎用性が高い能力ですし、遠隔視能力は情報の価値が高い、現代社会においては、無敵の能力です。
とは言え、時間停止は、やっぱり使い道が難しい能力です。どうしても、ルール違反になりやすいズルい能力です。
スタープラチナの能力と言えば、パワーとスピード、そして、時間を止められることです。 でも、時間を止める能力が、意外に使い勝手が悪いんですよね…。 というわけで、今回はスタープラチナの野力の活かし方を考えてみます!
ハーミットパープルは原作では、地味であまり活躍しているイメージが無いスタンドです。 ところが、普通の社会生活においては、最強のスタンドです! それはなぜなんでしょう? 今回はジョセフジョースターのスタンド、ハーミットパープルの活用方法を考えます!
それにしても、両方持ってるなんて、ムチャクチャ凄いです。
DIOも真面目な人生を送った方が、よほど幸せだったんじゃないかと思いますけどね…。
リスク
時間を止めるということは、相対的に自分だけ時間が進んでしまうということです。
そのため、自分だけ早く老化してしまいます。
とは言え、一度の時間停止は、ほんの数秒程度なので、リスクと言えるほどでもありません。
遠隔視能力にもリスクと言えるようなことは思い付きません。
悪用度
時間を止めることや、遠隔視能力は、様々な悪事に使えます。
時間を止めれば、窃盗や傷害、破壊行為が可能です。
遠隔視能力は、情報を盗み出して、詐欺や、インサイダー取引のような経済犯罪、テロ行為など、あらゆる悪事に利用可能です。
あまりに強力過ぎる能力ゆえに、自制心が求めらる能力ですね。
世界への影響
時間停止は、世界中が影響を受けます。しかし、みんなが同時に同じ時間だけ停止するため、時間が停止したことに気付く人は皆無です。
そのため、世界への影響はありません。
使い道と活かし方
スピードと精密動作性、そして、遠隔視能力という極めて汎用性の高い能力を兼ね備えています。
賢く使えば、人類への多大な貢献が可能な能力です。
というわけで、ザ・ワールドの活用方法は、こんなものを考えてみました。
ザ・ワールドはスピードと精密動作性があるため、スタープラチナと同様、外科医が良いのではないでしょうか?
ただし、スタープラチナと違い、ザ・ワールドには、遠隔視能力があります。
モニターに患者の体内の様子を映し出せば、より的確な手技を施すことができます。
場合によっては、スタンドを縮小すれば、血管の中や、脳内の神経などの手術も可能です。
今までできなかった、高度で未知な術式も可能になるため、多くの病気を治療できる名医になれる可能性があります。
多くの人命を救うことができれば、人類に多大な貢献をすることができるでしょう(^^)/
総合評価★★★★★
今回はザ・ワールドの活用方法を考えてみました。
やっぱり、時間を止めるのは、使い勝手が悪いのですが、それを補って余りある、便利な能力です。
人類に多大な貢献ができそうな夢のある能力だと思います。
そこで、ザ・ワールドの総合評価は、★★★★★としました!
他にも色んな使い道が思い付きそうな凄い能力です。
真面目に使えば、自分も他人も幸せにできる能力だと思います!
ザ・ワールド、皆さんならどう活用しますか?
§ザ・ワールドが登場する巻(文庫本)§