第四部、ダイヤモンドは砕けないの準主役キャラであり、語り部的な位置付けの広瀬康一が操るスタンドです。
主に音を操る能力ですが、本人の性格を反映しているせいか、能力も戦闘向きではない印象です。
原作でも、2回も瀕死にさせられるなど、戦闘力は高いとは言えません。
しかし、平和目的で利用するなら、実は戦闘向きで無いスタンドの方が、役に立つものです!
というわけで、今回はエコーズの活用方法を考えてみます。
もくじ
エコーズの能力
エコーズは、成長に伴い形態が変わる珍しいスタンドです。
ACT1~ACT3までの形態が存在し、敵に追い込まれてピンチになる度に、脱皮して新しい形態になりました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.129
物語を通して、広瀬康一自身も精神的に大きく成長しているため、本体の成長性を反映しているのかもしれません。
エコーズの能力も各形態毎に変わっていきます。それぞれの形態の能力は次の通りです。
形態 | 能力 |
---|---|
ACT1 | 「嫌いだ!」「信じて!」などの文字を相手に貼り付けて、その音を聞かせる。強制力は無いものの大音量なので、暗示にかける効果はある。 |
ACT2 | 擬音を文字にして物体に貼り付ける。その文字が張り付いた部分には、その擬音の通りの効果が現れる。「ビュウウ~」なら強風が吹き、「ドジュウウ」なら高温になる。 |
ACT3 | 物体を重くする。重くできるのは、サッカーボール大の物が限界のようなので、人間相手には腕などの一部分だけしか重くできない。また、重くできるのは、物体だけでなく、スタンド相手でも可能。 |
各形態を出し分けることができるため、考えようによっては一人で3種類の能力を持っていると言えます。
康一君は、シアーハートアタックを見て「スタンドは一人に一つの能力のはずなのに!」とか言ってました。でも、この時点で彼は3種類の能力を持ってる稀有なスタンド使いだったわけです…。
特徴
それぞれの形態毎に異なったスペックを持っています。
まず、ACT1とACT2は50mほどの射程距離を持つ、遠距離操作型のスタンドです。そして、ACT3は射程距離が5m程度の近距離パワー型スタンドです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 19巻」P.144
また、ACT3の物体を重くする、”3FREEZE”の能力自体も5mが射程距離です。そのため、5mより離れてしまうと、再び元の重さに戻ってしまいます。
単独では、苦戦することが多い能力ですが、クレイジーダイヤモンドやスタープラチナなどのスタンドとは相性が良く、敵を騙したり、動きを封じたりなど、様々な援護をすることが可能です。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | E | |
射程距離 | B | 50m程度 |
持続力 | B | |
精密動作 | C | |
成長性 | A | 卵から誕生 |
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | C | 擬音文字次第で破壊力はピンキリ |
スピード | C | |
射程距離 | B | 50m程度 |
持続力 | B | |
精密動作 | C | |
成長性 | A | 死んだようになってから脱皮して誕生 |
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | B(A) | 破壊力の代わりに射程距離が短くなった |
スピード | B(C) | |
射程距離 | C(D) | |
持続力 | B(C) | |
精密動作 | C | |
成長性 | A(B) | Act3になっても成長度はA |
※カッコ内は第四部時点での評価
ACT3にまで成長していますが、成長性が相変わらずAなので、ひょっとすると、ACT4以降に成長する可能性があるのかもしれませんね。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 24巻」P.123
広瀬康一自身も、まだまだ成長段階なので、まだまだ可能性があるスタンドです。
特殊能力
特殊能力は既に説明した通り、次の3つです。
- 文字を相手に貼り付けて、音を出す
- 物体に擬音文字を貼り付けて、その擬音の通りの現象を起こす
- 半径5m以内の物体やスタンドを重くする
ACT2の尻尾の擬音文字は、物理現象しか起こすことができないようです。例えば“チャリンチャリン”という文字を貼り付けたからと言って、お金が出てきたりはしません。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない 20巻」P.144
さらにこの擬音文字は、エコーズの尻尾なので、一つずつしか貼り付けることができません。ACT3も重くできるのは一ヵ所のみです。
また、黄金の風の序盤で、ACT3が発現した後にも、ACT1を使用していることから、全ての形態を使いこなすことが可能なようです。
有効度
有効度は、それぞれの形態毎に変わります。
ACT1の場合、一言で言えば、相手に強制的に大声のメッセージを聞かせるだけの能力です。
山岸由花子がそうだったように、思い込みや強い意志を持っている相手には、効果がありません。
ACT2の場合は、貼り付けた擬音の効果が実際に現れます。例えば、鉄板に“ドジュウウ”を貼り付ければ、焼き肉やお好み焼きを作ったりもできます。
ACT3の場合は、物体の重量を増やすと言っても、増やせる重量もそれほどでもないようです。シアーハートアタックを重くされた際、吉良吉影は「40~50kgの『重り』をつけられてるようだッ!」と言っています。
射程距離も短いため、さほど使い勝手が良い能力では無さそうです。
リスク
さほど強力な能力ではないため、リスクも低いでしょう。
ACT1やACT3は誤った相手に使うと、かなり迷惑ですが、怪我をさせるまでにはならないでしょう。
ACT2だけは、危険な擬音文字をむやみやたらに貼り付けないように注意が必要です。
悪用度
ACT1は、嫌がらせ程度の使い方しかできそうにありません。
ACT3の場合は、腕や足を重くすれば、相手を拘束することができそうです。しかし、そんなことしても強盗や傷害くらいにしか役立たないので、あまり悪事向きではありません。
しかし、ACT2は色んな使い道がありそうです。
例えば金庫の壁に“ドロドロ”なんて、尻尾文字を貼り付ければ、壁が融けて中身を奪うことができそうです。
やはり、悪事の面でも、ACT2の使い勝手が目立ちます。
世界への影響
エコーズは3つの形態全てにおいて、世界への直接的な影響はありません。
大きな音や限られた物体を重くする程度では、危険性が低いです。
そういう意味では、安全なスタンドかもしれません。
使い道と活かし方
エコーズの使い道ですが、ACT1やACT3はあまり使い勝手が良い能力ではありません。
やはり、ACT2を使った活かし方を考えると良さそうです。そこで、こんな活用方法を考えてみました。
エコーズACT2は擬音文字を使うことで、様々な物理現象を起こすことが出来ます。
これは、とても汎用性が高いものです。
例えば、”ビリビリ”という文字なら電気を発生させることができるため、インスタント発電機を作れます。
“キンキン”なら冷やすことができるため、冷却機を作って、物を凍らせることができるでしょう。
“この職業”と決めるよりも、便利屋さんのような仕事をすると、いろんな場面で活躍できそうです。
総合評価★★★★☆
エコーズは、戦闘向きでは無いスタンドですが、アイデア次第では色んな事ができそうな汎用的なスタンドです。
足に“ゴォオオー”なんて文字を付ければ、空だって飛べるかもしれません。(墜落した場合は”ボヨヨン”で激突を回避できます)
普段の生活でも便利ですし、他人への貢献度も高いスタンドなので、総合評価は★★★★☆としました。
ひょっとするとACT4に成長するかもしれませんし、個人的には結構欲しいスタンドです(^^)/
§エコーズが登場する巻(文庫本)§