ジャッジメントは、アヴドゥルを死なせてしまった罪悪感と、還ってこない妹への悲しさに悩む、ポルナレフの前に登場したスタンドです。
その悩める心につけ込んで、ポルナレフに死を覚悟させるまで、追い込みましたが、戻ってきたアヴドゥルの前にあっさりと敗れ去りました。
心の弱みに付け入る、なかなか嫌らしいスタンドですが、この能力を有効活用するにはどうすれば良いのでしょうか?
というわけで、今回はジャッジメントの活用方法を考えてみます。
今回もなかなか悩ましいです…(-_-;)
もくじ
ジャッジメントの能力
本体はカメオです。近距離パワー型のスタンドです。実際に、シルバーチャリオッツを凌ぐほどのパワーを持っています。
また、ジャッジメントの能力を最大化するためには、相手に怪しまれないことが重要なようです。そのため、本体の姿を晒さないように、地上に出した筒で呼吸をしながら土の中に埋まって、戦っていました。
しかし、最期はポルナレフとアヴドゥルのブレンド小便を飲まされ、地上に飛び出してきたところを、マジシャンズレッドで丸焼きにされてしまいました…。
原作ではポルナレフがランプを擦ったことがきっかけで、登場しています。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.18
しかし、スタンドの発動の条件が、ランプを擦ることかどうかは不明です。恐らくはパフォーマンスなのでしょう…。
特徴
能力は相手の願いを、土を使って具現化するというものです。
ポルナレフとのバトル時には、土を使ってシェリーとアヴドゥルの土人間を作り、それを操って、攻撃してきました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.67
しかし、パワーには自信があるらしく、接近戦も積極的に行います。
願いを言わないアヴドゥルに対しては、自信満々で戦いを挑んでいます。
きっと、アヴドゥルのように、なかなか願いを言わない相手と戦いなれてるんでしょう(^^;
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | B | シルバーチャリオッツを凌ぐパワー |
スピード | B | 接近戦をこなすスピードがある |
射程距離 | C | |
持続力 | B | ずっと土中にいられる忍耐力が凄い |
精密動作 | D | |
成長性 | D |
ジャッジメント自身は、自分の能力を、人間の願いに隠された心の弱さを突くことと言っています。しかし、これはスタンド能力というよりも、戦いにおけるカメオの戦略のようなものだと思います。
それに、願いには悩みの解決だけでなく、夢の実現のようなポジティブなものもありますよね。
そんなポジティブな願いを言ってきた相手には、通用しない能力のような気がするんですけどね…。
特殊能力
ジャッジメントの特殊能力は、相手の願いを土を使って具現化することです。
能力の発動条件は、相手に願いを言わせることのようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 12巻」P.36
また、作り出したシェリーやアヴドゥルは、実際に本人と同じような記憶を持っています。会ったことが無いはずのシェリーの姿や声も反映した土人間を作ってもいます。
恐らく、願いを言った人の心や記憶を、作り出した土人間に、反映させることができるのでしょう。
そして、その土人間を操って攻撃をすることができます。ただし、土人間の体は脆く、引っかいたり殴ったりしても、崩れてしまうようです。
あまり激しいことはできないようですが、敏捷性は高くどう猛です。戦闘力は十分高いと言えます。
しかし、ポルナレフの1つ目の願いで作り出された、金銀財宝はポルナレフに対して、何の害も与えていません。
恐らく、願いが物の場合は、操ることはできないようです。
そうなると、相手が誰でも良いので、人物に関することを願うように、誘導する必要があるのかもしれません。
原作でも、ポルナレフの質問に対しては「そんなつまらん願い事でいいのか?」と取り合っていません。
ジャッジメントの能力を効果的に使うためには、相手への攻撃に適した、願いを言わせることも、重要なようです。
有効度
土が材料なので、作り出したものの強度には難があります。そのため、物品を作ってもあまり役に立たないかもしれません。
しかし、元が土なので、壊れても使い捨てがききます。
やはり、土人間を作り出すのが、一番役に立つように思います。
最大で3人の土人間を作り出して、好きな仕事をすることができます。
ただ、常に他人の願いを基にして、作らなければいけないため、自分のために働く土人間を、作ることができないのが不便なところです。
リスク
ジャッジメントの能力は、相手の願いによって、発動するものです。
しかし、作り出したものは、自分でコントロール可能なようです。
相手がどんな願いを言おうが、自分でコントロールできるため、大きなリスクは無いでしょう。
悪用度
相手の願いには、その人の悩みやプライバシーが含まれています。
そのような弱みを握って脅迫や、相手を支配するなんてことができます。
作り出した土人間を操って、悪事を働くこともできます。他人になりすました土人間で、強盗や窃盗、テロ行為なんてこともできます。
近距離パワー型のスタンドなので、悪事の現場に自分もいることになりますが、カメオのように土の中に潜っていれば大丈夫でしょう(ウソ)
世界への影響
ジャッジメントを使うことによる、世界への影響は無いでしょう。
ただ、土を原材料にするため、人の土地で能力を使うと、地面が掘り起こされて荒れ地になってしまいますね。
能力を使う場所には、配慮が必要です(^^;
使い道と活かし方
ジャッジメントの能力は、結局のところ、土から人や物を作り出すことです。
しかも、物を作った場合は、特に何もしてくれないようです。お金を作っても、それは通貨の偽造なのでNGですし…。
そこで、土人間を作り出す前提で、このような活用方法を考えてみました。
ジャッジメントは、土人間を作らないと、活用が難しいでしょう。そして、作り出した土人間の活用方法を考えることが、ポイントになると思います。
土人間は願いを言う人の意思で、色んな人を自由に作ることができます。
そこで、ジャッジメントを使って、便利屋をやるのが良いのではと考えました。
依頼人に希望する職業に人を願ってもらい、土人間を作り出します。あとはその土人間に作業をさせます。
雑草取りや庭木の剪定、引っ越しやスズメバチの巣の駆除など、様々な依頼も、その道のプロを作れば何でも対応できるはずです。
もし、作業中に事故があっても、土人間なので、問題はありません。
ただ、作り出す土人間の質は、依頼人の記憶に影響されるようなので、高度な技術を要求される職人のような人を作るのには、向いてないかもしれません。
作り出した土人間は、クローンとは違うものなので、一流の職人を量産するような夢のようなことはできないでしょう(^^;
総合評価★★★☆☆
こうして、ジャッジメントの能力を分析してみると、要は土を材料にして、操り人形を作るだけのものです。
そして、作り出した土人形を操るのも自分ですし、射程距離も短いので、近くにいないとコントロール不能です。
そう考えると、意外に使い勝手が悪い能力です…。
というわけで、ジャッジメントの総合評価は、★★★☆☆としました。
日常生活では、友達の引っ越しとか、大掃除のお手伝いなんかに使えそうですね。
まぁ、持っていても損は無い程度のスタンドです(^^;
§ジャッジメントが登場する巻(文庫本)§