マリリン・マンソンは、人の物を奪わずにいられない性のミラションが操るスタンドです。
上手に賭けに持ち込めば、相手の所有物を何でも奪い取れる強力な能力です。
良心の呵責に囚われなければ、かなり有益なスタンドですが、果たして平和的な活用方法はあるのでしょうか?
というわけで、今回はマリリン・マンソンの能力の考察と、使い道を考えてみます。
もくじ
マリリン・マンソンの能力
マリリン・マンソンの能力は、賭けに勝った時に、相手の掛け金をキッチリと取り立てるというものです。
もし、お金が足りなければ、同等の価値がある物を強制的に奪い取ります。隠そうとしても、心の中に浮かんだ物は必ず知られてしまい、奪い取られてしまいます。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.172
また、賭けるものは必ずしもお金である必要は無く、物品でもOKです。
そして、何よりも強力な能力は、相手のイカサマを完全に封じることができることです。
もし、相手がイカサマをすれば、”イカサマ抜きでは負けていたことを認める”ということになり、この時点でこちらの価値が確定します。
一方で自分はどんなイカサマをしても大丈夫ですし、なんなら賭けに負けても負けを認めずに逃げてしまえば、問題ありません。
ダービー兄弟の兄、オシリス神と比べて圧倒的に有利ですし、弟のアトゥム神が相手であっても、心の中で負けを認めさせれば良いので、かなり有利な勝負ができそうです。
特徴
マリリン・マンソンは負けを認めた相手のそばに現れ、取り立てを遂行します。その際、本体から離れていても行動可能です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.161
そのため、遠距離操作型に分類されます。
スピードや精密動作性がAですが、これは速やかで正確な取り立てを行うことが、評価されてるようです。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | A | |
射程距離 | A | |
持続力 | A | |
精密動作 | A | |
成長性 | C |
総じて高スペックですが、直接的な戦闘能力はありません。
しかし、何と言ってもマリリン・マンソンには攻撃不可能というのが、とても強力な特徴です。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 42巻」P.170
マリリン・マンソンは、賭けに負けた相手の心の影なので、人間はもちろん、スタンドであっても攻撃不能です。
まさに不死身のスタンドです。
特殊能力
マリリン・マンソンの特殊能力を整理すると以下のようになります。
- 相手が負けを認めると発動する
- 相手の心に浮かんだ価値のある物を見抜く
- 相手の所持している価値ある物を奪い取る
- スタンドによる打撃攻撃が通じない
金品を奪い取る能力は抵抗不可能です。遠く距離が離れていても、瞬時にテレポートさせるように奪い取ることができます。
相手に負けを認めさせてしまえば、一方的に攻撃できる無敵の能力です。
有効度
ギャンブルを“条件付きの契約”ととらえると、ビジネスをする時の保険のような使い方ができるかもしれません。
約束を破った時の損賠賠償として、金品を徴収することができます。
ただし、強制的に奪い取ることになるため、トラブルになる可能性が高いのが難点です。
リスク
非常に強力な能力ですが、賭博自体が違法行為という致命的な欠点があります。
能力発動の条件が、賭けで負けたと相手に認めさせることなので、能力を使用するためには、犯罪行為にならない賭けでないといけません。
しかしながら、犯罪にならない範囲の賭けでは、そもそもメリットが少なくなってしまいます。
強制的に奪い取るという性質の能力なので、相手に恨みが残りやすいのも難点です。
相手に賭博行為を告発されてしまうとおしまいなので、どうにも使いづらい能力です。
悪用度
賭けに持ち込むことができれば、相手が大切にしている物を、簡単に奪い取ることができます。
金品はもちろん、価値があるものなら情報も奪い取ることもできます。
こちらがイカサマすることは可能ですし、バレたら逃げてしまえば、問題ありません。
そう考えると、相手の所有物を一方的に奪い取ることができます。
窃盗や脅迫などの犯罪に、効果的なスタンド能力です。
世界への影響
能力の対象は、常に個人です。
金品や重要機密を奪い取っても、破滅するのは常に一人ずつなので、影響は小さいです。
そのため、世界全体への直接的な影響はありません。
使い道と活かし方
賭博行為は基本的に犯罪行為なので、やはり借金取り立てのような仕事に向いているかもしれません。
というわけで、こんか使い道を考えてみました。
マリリン・マンソンは、債務不履行者への強制執行に使えそうです。
返済に充てる資産が無いと主張する人から、価値がある物を強制的に奪い取って、返済に充てさせるのです。
ただし、この強制執行を有効にするためには、最初の契約時に、ちゃんとマリリン・マンソンの能力を使って契約に同意させる必要があります。
誰にでも使えないのが難点です。
総合評価★★☆☆☆
マリリン・マンソンの脳売力は、強制的なものですし、結局はギャンブル行為の延長です。
能力を使う際に、相手の同意が伴わないという性質上、トラブルに発展する可能性がとても高いものです。
そんな決定的な欠点があるため、総合評価は★★☆☆☆としました。
やっぱり、ギャンブルは人生を狂わす、怖いものだと思うんですよね…。
§マリリン・マンソンが登場する巻(文庫本)§