エンヤ婆が操る霧のスタンドです。
狂信的なまでのDIOへの忠誠心と、息子を殺された怒りにかられたエンヤ婆は、ジャスティスを使って大暴れしました。
射程距離も長く、霧の中にいる人間や死体を無数に操るという恐怖の能力です。
でも、そんな能力に平和的な使い道はあるんでしょうか?
というわけで、今回はジャスティスの活用方法を考えてみます。
もくじ
ジャスティスの能力
スタンドの外見は、骸骨姿の王様といった感じです。
しかし、スタンド自体が霧状なので、スタンドで殴っても、全くダメージが無いというアドバンテージがあります。
射程距離も非常に長く、霧状のスタンドで、墓場一つ分を覆うことができます。距離にすると直径数Kmくらいはカバーできそうです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.233
霧の範囲内にある体に傷を持つ人間は、生死を問わず、みんな操ることができます。
まさに『リアル・ホーンテッドマンション』を作れる能力です。本当に作ったら結構、人気が出そうですが、きっと遺体遺棄罪に問われる犯罪行為でしょう(-_-;)
本体のエンヤ婆は、息子のJ・ガイルを殺された復讐に燃えており、本来味方であるはずのホルホースまで、殺害しようとします。エンヤ婆曰く「ポルナレフと同じくらいにゆるせん」そうです。なんでそんなに恨むことができるんだか…全く見境なしです(-_-;)
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.254
(“ヌバア”っていう擬音が好きです(^^;それにしてもすげぇ顔…)
驚異的な脚力の持ち主で、ポルナレフ曰く「ジョイナー並みに速い」そうです。(ていうかフローレンス・ジョイナーなんて、今の人は知ってるんでしょうか?時代を感じさせますね…)
そのポルナレフは、“天井に叩きつけられる”、“便器を舐めさせられる”などのサディスティックな仕打ちを受けています。
私が便器舐めさせられたら、多分失神しますね…
実は単純な大腸菌の数で比較すると、トイレの便器はさほど汚くないのだそうです。
便器などよりもよほど不潔なのが、ドアノブやパソコンのキーボード、スマホのタッチパネルなんだそうです。
特に、キーボードやタッチパネルなんかは、洗ったり消毒したりしない場所です。そのため、雑菌の数という意味では、最も汚染されているんだそうですよ…
特徴
スタンドは霧状で、しかも広範囲を覆うことができる遠距離操作型です。
霧状なのでスタンドで殴ることができません。しかし、頭部を密閉空間に入れられると、本体が酸欠状態になってしまいます。
原作ではスタープラチナの驚異的な肺活量の前に、窒息して失神してしまいました。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | D | 同時に操れる人体は無数 |
スピード | E | |
射程距離 | A | 直径数Km程度か? |
持続力 | A | |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
穴さえ開いてれば、何人でも同時に操ることができます。
また、操るだけでなく、しゃべらせることも可能です。
ジャスティスの能力は、傷口から血を吸い上げて穴を空けるというものです。
ということは、傷自体が無い白骨化した死体は、操れないわけですよね?死人の場合は、まだ腐敗が進んでない状態でなければ、操れないはずです。
確かに墓場は死体が無数にある場所ですが、実際には操れる死体って、ほとんど無いんじゃないでしょうか?
でも、実際には埋葬された白骨死体も操ってたみたいです。(霧が晴れた後に、ジョセフがそれを示唆する発言をしています)
いったいどうやって操ってたんでしょうか?知ってる人がいたら教えてください(^^;
特殊能力
人の体に付いた傷口から血液を霧の中に吸い上げます。そして、そこにぽっかりと穴を空け、その穴の付いた部分を操ることができます
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 10巻」P.259
出血を伴う傷であれば、かすり傷程度でも穴を空けることができるようです。また、傷さえ付いていれば、生死を問わず誰でも操ることができます。
そして、穴が空いた場所は、驚異的な力で操作可能です。
ポルナレフは舌に穴を空けられましたが、その穴のせいで頭部を操られ、天井に叩きつけられてたりしています。
でも、そんなことされたら、全身の体重が首にかかって、頚椎が折れて即死しそうですけどね…。
穴は一つだけでも、十分ですが、もし全身に空けば、完全に意のままに操ることが可能になります。
第8部のジョジョリオンに登場するファンファンファンと似た能力ですが、こっちは相手の上にいないと発動しない上に、一か所程度では、十分にコントロールすることができません。そのため、ジャスティスの方が遥かに強力な能力です。
また、霧を使って幻覚を見せることが可能です。原作ではジョースター一行に、ジープや町の建造物などの幻覚を見せていました。
有効度
既に書いた通り、死体を操ることは、色んな法令に違反しそうです。
じゃあ、生きてる人なら良いかというと、同意なしに無理やり操ったりしたら、逮捕監禁罪に問われそうです。
しかし、怪我をして動けない人を、安全な場所に移動させるような使い方なら、できるかもしれません。
また、病気や怪我で運動機能に障害が残った人のリハビリなんかにも、有効かもしれません。ただし、この場合は、リハビリのたびに体に傷を付ける必要があるのが難です。
リスク
無差別に能力を使うことは、様々な法令違反に問われる行為です。
当然、自分の社会的信用には大きなダメージです。
強力な能力ですが、むやみやたらに使うと、大混乱を招く危険があります。
悪用度
かすり傷程度なら、多くの人が日常的に負うものです。
そのため、その気になれば、大勢の人を操って、好きな事をさせることができます。
リアル・リビングデッドの世界を作り出せば、地域一帯は大混乱です!
世界への影響
ちゃんとコントロールして使えば、世界に与える影響はありません。
でも、悪意を持って乱用すれば、世界に大混乱を与えることができます。
永田町とか霞ヶ関で破壊や殺戮行為をすれば、国の機能をマヒさせることもできるかもしれません…(-_-;)
使い道と活かし方
死体を操れるという、恐怖の能力ですが、そもそも平和利用縛りなので、恐れる必要はありません。
穴さえ空けてしまえば、軽々と人体を宙に飛ばすことができるパワーは効果的です。
そこで、ジャスティスの活用方法ははこんなものを考えてみました。
ジャスティスは、体に傷さえ付いていれば、操ることが可能です。
しかも、霧なので、どんな空間にも、入り込むことができます。本体から認識できない人でも、無差別に操ることが可能です。
そうなると、レスキュー隊員などで活躍できそうです。
射程距離がとても長いので、広範囲の怪我人を安全な場所に運べそうです。
ただし、怪我の状態によっては、無理やり動かさない方が良い場合もあります。
結局は怪我の状態を、確認しないと危険です。そのため、むやみやたらに移動できないのが難点です。
総合評価★★★☆☆
ホルホースも恐れをなす強力なスタンドですが、平和利用を前提とすると、途端に使い勝手が悪くなります。
日常生活で、他人を操る必要があるシチュエーションなんて考えられません…。
驚異的な能力ではあるものの、使いどころが難しいため、総合評価は★★★☆☆としました。
普通のスタンドであれば、家事をやらせたり重い物を運んだりなんてこともできますが、ジャスティスはそんなこともできません。
持っていても、あまり役に立たないスタンドかもしれませんね…。
§ジャスティスが登場する巻(文庫本)§