ティナ―・サックスと言われて、そのスタンドが思い出せる人は少ないかもしれませんね。
DIOの館で、ジョースター一行を待ち伏せしていたケニーGのスタンドです。
相手に幻覚を見せる能力ですが、イギーのザ・フールの前に、あっけなく倒されました。
登場コマ数は、ヌケサクの回想シーンを合わせても、たったの5コマ(そのうちの3コマは、床にうつぶせにダウンしてるだけ)という超レアキャラクターです。
でも、その能力は意外に使えるかもしれませんよ!
というわけで、今回はティナー・サックスの活用方法を考えてみます。
もくじ
ティナ―・サックスの能力
ティナー・サックスは、ケニーGが本体のスタンドです。
ジョースター一行が侵入した、DIOの館の内部を無限の空間に見せたり、テレンス・T・ダービーのいる地下室を、海に浮かぶ島に見せたりしました。
この能力は、視覚だけでなく、五感で感じられるようにする効果があるようです。ジョセフたちがアトゥム神と戦っている時にも、海水や海風などを実際に感じることができていました。
しかし、実際に空間を広げたりすることは不可能です。
そのため、オラオララッシュを喰らって吹っ飛んだダービーは、壁にぶち当たって穴を開けてしまいました。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 16巻」P.68
スタンドの像や射程距離などは、イギーに一瞬で倒されてしまったため不明です(^^;
接近戦が可能かどうかも不明ですし、謎が多いスタンドです。しかし、DIOの館の中を丸ごと幻覚で、カモフラージュしてしまうパワーがあるので、恐らく近距離パワー型のスタンドです。
特徴
ケニーGは一瞬で倒されてしまったため、ザコのイメージが強いスタンドです。本当の能力は不明ですが、恐らく幻覚以外の能力は無さそうです。
そうなると、単体では大した戦闘能力は無いでしょう。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 16巻」P.97
しかし、ジョースター一行を分断し、各個撃破するためには、非常に有効な能力です。
実際にアトゥム神と戦ったジョセフたちは、謎の空間に閉じ込められて、自分たちの居場所を見失ってしまいました。
幻覚が解けた後も、ポルナレフ達と合流するのが遅れたことは、アブドゥルとイギーが倒されてしまう大きな原因になったはずです。
また、クリームの能力との相性も抜群です。幻覚の見せ方を調整して、上手に追い込めば、クリームの能力で侵入者を一網打尽にできます。
イギーが一瞬で倒してくれてなかったら、ジョースター一行はクリームの前に全滅してたかもしれません。
項目 | 評価 | 備考 |
---|---|---|
破壊力 | E | |
スピード | E | |
射程距離 | D | |
持続力 | A | 長時間幻覚を維持することが可能 |
精密動作 | E | |
成長性 | E |
持続力だけがAで、あとは非常に低いですね(^^;
攻撃的な能力も無いようなので、誰かと組むことで力を発揮するタイプです。
そいういった点では、トト神のボインゴと似てるタイプかもしれません。
特殊能力
特殊の能力は、相手に幻覚を見せることです。この幻覚は同時に、多数の人間に効果があります。
また、視覚以外の感覚も騙すことが可能です。
海の香りをさせたり、砂浜の砂のサラサラ感や海風、照り付ける太陽の暑さなども感じさせることができます。
しかし、それにもかかわらず、自分自身の体臭はごまかせないようです。
©集英社文庫「ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 16巻」P.96
マジシャンズレッドの生命探知機により、存在がバレた後、イギーの嗅覚で、臭いを嗅ぎつけられてしまっています。
有効度
平和利用を考えた時に、そもそも人を傷つけるような能力が無いことは大きなメリットです。
また、この能力は一言で言うと、仮想現実を体験してもらう能力です。
自分が行ったことがないリゾート地を、体感することなんかもできます。
またテーマパークのアトラクションなども、ティナー・サックスの能力を使うことで臨場感のあるものにできるかもしれません。
仮想現実は利用価値が、高い能力と言えます。
リスク
むやみに能力を使って幻覚を見せると、社会に混乱を生む可能性があります。
例えば、道路の真ん中で幻覚を見せれば、交通が大混乱します。
見えない障害物にぶつかって、怪我をすることも考えられます。
悪用度
ティナー・サックスの能力を市街地の真ん中で使えば、社会は大混乱に陥ります。
しかし、そのようなテロ行為に使うよりも、詐欺に使う方がよほど便利な悪用方法です。
鉄の板を金の延べ棒に見せかけたり、ただの石をダイヤモンドに見せかけたりすれば、お金を騙し取ることができます。
上手に使えば、色んな詐欺行為が可能です。
世界への影響
かなり影響範囲が広い能力ですが、それでも世界規模で見たら、さほどの影響力は無い能力です。
幻覚を見せることが、すぐに世界に、大きな混乱を与えることにはならないでしょう。
使い道と活かし方
原作ではザコ死してしまったケニーGのティナー・サックスですが、仮想現実を見せる能力には夢がたくさんあります。
そこで、次のような利用方法を考えてみました。
ティナー・サックスは五感全てを、騙すことができる能力です。
ハワイのワイキキビーチを再現すれば、みんながハワイを体験することができます。
そこで『仮想現実の旅行体験業』が良いのではないかと考えました。
お金が無い人、病気で動けない人、障害があって外国に行けない人など、様々なニーズがある人でも、海外旅行を体験させてあげることができます。
色んな事情があって、旅行ができない人たちの夢を叶えることができる、素晴らしい職業だと思います。
総合評価★★★★☆
ティナー・サックスは、原作ではたった5コマしか登場しないキャラクターのスタンドです。
恐らく、ケニーGの名前はかろうじて憶えていても、スタンドの名前を憶えている人は少ないと思います。
しかし、高精度の仮想現実を見せる能力というのは、非常に夢があって、社会貢献になる能力です。
以上を踏まえて、総合評価は★★★★☆としました。
上手に使えば、多くの人から感謝される能力ではないかなと思います(^^)/
皆さんもティナ―サックス、いかがでしょうか?
§ティナ―サックスが登場する巻(文庫本)§